- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087475173
感想・レビュー・書評
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読み始め…11.7.16
読み終わり…11.8.14
月刊小説誌「小説すばる」の過去に掲載された短編小説から選りすぐった秀作集ということだったので真夏の酷暑の凌ぎに気楽気軽に楽しめそうと思って選んだ本でした。
すでに読んだことのある作家さん。大好きな作家さん。初めての作家さん...。とってもとっても期待がありました。
だけど、、なんだかどれもピンときませんでした。ごめんなさい~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「短編復活」(複数の作家のアンソロジー)読了。短編ばかりなので移動時間やダラダラ読みたい時に読んでいたので、読了に意外と時間がかかった。
著名な作家ばかりで、知っているけれど読んだことのない作家さんの作品も読むことが出来て、読書の幅が広がった気がする。意図せぬ良き出会いがあった。
「短編復活」16編の中で個人的に特に好みだったのは北方謙三さんの「岩」、坂東眞砂子さんの「盛夏の毒」、東野圭吾さんの「超たぬき理論」、宮部みゆきさんの「さよなら、キリハラさん」、唯川惠さんの「青の使者」(掲載順)かな。
だけど、強烈な作品なら、断トツ綾辻行人さんの「特別料理」。
興味のあった作家さんの作風を知ることが出来たし、たまにはアンソロジーも読むと良いかも。まぁ、文芸雑誌読めばいい話なんですけども。読書量の乏しい私には、文芸雑誌はハードルが高くてだな…。「本」という形態になっている安心感はある。 -
「小説すばる」創刊15周年を記念して集英社文庫編集部が編んだアンソロジー、だそうです。収録された作品は1988年から1996年にかけて「小説すばる」に掲載された短編で、それぞれの作者は16人中9人が直木賞受賞者という錚々たるメンバーです。
ただし、作品同士は「小説すばるに掲載された面白い短編」という共通点しかないため、一冊の「アンソロジー」としては、散漫な印象があります。だいたい、作品の掲載順が作者名の五十音順なのですから、その手抜きぶりがわかろうというものです。
ですから、本としては「これまでに読んだことのない作家の中から、読んでみたい人を探すための見本誌」程度の印象のものとなってしまいます。
…ただ、作者の50音順に並べたことで、赤川次郎と浅田次郎ってどっちも「あ」で始まる次郎さんなんだなぁ、なんて変なことを思ったり、収録されているラスト4本が宮部みゆき、群ようこ、山本文緒、唯川恵と女性作家が続いてその前までとがらりと雰囲気が変わったりと、意外に面白い効果が出ています。
収録作については、それぞれの作品が本来あるべき場所、それぞれの作者さんの本の中で改めて読むとまた印象が変わるかもしれません。
実際、宮部みゆきの「さよなら、キリハラさん」は、「地下街の雨」に収められていたものを読んだとき(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4087488640)のほうが道子の印象が際立っています。
巻末の「現在すべての作品が集英社文庫でお読みいただけます。」なんて宣伝に乗せられるのは業腹かもしれませんが、お気に入りの一本が出会えたら、あらためてその一本が収められているその作者の短編集を読んでみるのをお勧めします。
なお、この本をネットで検索した時に、収録作品の一覧がなかなか見つからなくてイラッとしたので、以下に掲げておきます。…検索で引っ掛かるようになってくれるかな。
「短編復活」集英社文庫 収録作品一覧
赤川次郎『回想電車』
浅田次郎『角筈にて』
綾辻行人『特別料理』
伊集院静『蛍ぶくろ』
北方謙三『岩』
椎名誠『猫舐祭』
篠田節子『38階の黄泉の国』
志水辰夫『プレーオフ』
清水義範『九郎判官大変記』
高橋克彦『梅試合』
坂東眞砂子『盛夏の毒』
東野圭吾『超たぬき理論』
宮部みゆき『さよなら、キリハラさん』
群ようこ『キャンパスの掟』
山本文緒『いるか療法――〈突発性難聴〉』
唯川恵『青の使者』 -
16人の作家の短編集。
綾辻行人の“特別料理”が一番印象に残った。 -
綾辻行人の特別料理は気持ちが悪かったが、印象に残った。清水辰夫の作品は今まで読んだ事がなかったが、プレーオフは面白かった。
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2015年5月22日読了。「短編工場」の続編となる、16人の作家による短編アンソロジー。前作の方が切れ味の鋭い短編が多いように感じたが、こちらもなかなか読ませる短編が多い。何となく、女性陣の書く短編の方がいい意味で悪い後味があり、読み応えがあった。SF仕立ての話は長編の方が密に書き込みができる分読みやすく説得力も増す気がする。ほろり人情話でも、「ありきたり」に感じるものと、「こりゃあええ話や」と感じるものは、どこが違うのだろうか…?ちょっとしたディテールや人物の心理描写、読者の共感を得るような書き方、そのあたりが違うのだろうか?
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一冊で何度も美味しい短編集。有名作家の短編がまとめて読めるのでお得感はある。内容は時代物からファンタジーテイストのもの、恋愛ものまでさまざま。
面白かったもの
「角筈にて(浅田次郎)」出奔した父の思い出にケリをつけ前向きに歩き出す読後感のよい話
「特別料理(綾辻行人)」ゲテモノ料理?を食べる話。気分が悪くなった。
「梅試合(高橋克彦)」時代物ミステリ。梅試合(歌試合かな?)は面白そう。長編にしたら良さそうな話。
「超たぬき理論(東野圭吾)」UFOもカッパもたぬきの変化であるという理論を唱える男性の話。オチはだろうね、って感じだが、宇宙人信者とのバトルは確かに言い返せないかも。が、ひたすらうざい。
「さよなら、キリハラさん(宮部みゆき)」家の中で突然音が聞こえなくなる話。無くすことで見えてくるものもある。
「いるか療法(山本文緒)」突発性難聴にかかった元教師の話。やり方はともかくも、本気でぶつかってくれる相手がいれば変われる。 -
楽しめました!1話完結が通勤時にちょうどよい。重いのは仕方なし。
意外と怖い話が多く、ゲテモノ食いの「特別料理」綾辻行人は心に残った。