- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087477085
感想・レビュー・書評
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P.270のミチルの台詞、P.321の岩波さんの台詞にやられました。
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うわ~どうなっちゃうんだろ~っていう一番いいところで終わった上巻。
その気持ちがすっかり冷め切って、登場人物も忘れ書けた頃に読みました。
完全にスタートダッシュ失敗してます。
読み手失格です。
だからかなぁ、最後のクライマックスもあんまり感動がなかった・・・・
『な~んだ、結局いつもの浅田マジックで、みんな丸く収まるのか~』なんて思った自分は多分かなりひねくれてます。
浅田さんの本にはとても取り上げてもらえないと思います。
そういう自分の状態がよければ、文句なしに楽しめる一冊です。
本は記憶から消えないうちに続きを読みましょう。 -
2011/1/13(~174) 14(~339終)
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38歳 不倫の彼氏に振られて リストラ奨励金でパリまで
ひとりでツアーに参加する女性・・という登場人物に魅かれて
上下巻を一気読み。
どんなヒトでも それぞれ 苦しみや痛みを抱えて生きていて
その受け止めかたによって 自分が「不幸」なのか「シアワセ」
なのか決まる・・というお話が すごく現在の自分に合って
珍しく「読んでよかった」と思える本だった。
途中で挟まる「プティ・ルイ」殿下のお話も可愛らしかったし
何だか 自分もパリへと ふらっとお出かけして おぃしぃものでも
食べて 気晴らししてみたくなった。 -
ルイ14世の時代に建てられた「王妃の館」への奇跡のようなツアー。
しかしこのツアーは光と影のダブルブッキングツアーだった。
大枚をはたいた光の方はスイートに泊まり食事は三ツ星レストラン。
普通の旅行料金の影の方は夜はワイン蔵を改造したキャストルームへ。
優秀なツアコンが案内する光の方はリストラOL、成金男と情婦、
心中を決心した夫婦、超人気作家とその編集の7人。
頼りないツアコン率いる影の方は退職警官、オカマ、詐欺夫婦、
元夜間教師の夫婦、作家を追ってきた編集者2人の7人だ。
互いの存在に気づかないようすれ違いで予定を組むが…
中盤までがおもしろい。巧妙ではないけどギリギリのすれ違いとか
ツアー参加者が抱いた過去が明らかになるにつれて
光と影のつながりが見えてきたりとか。
ただラストはここまで一致団結させなくても、という気が。
あと浅田さんにしては下品な言い回しがちょっと気になるなぁ。
一番好きなキャラはクレヨンです。 -
上巻は出だしまずまずだったのだけど、後半になってなんだかグズグズ。なんとか下巻まで来たけどもうだめだ。つまらない。
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さすが浅田次郎!と思わせるギャグがちりばめられている大変面白く読めてしまう本だが、そこに書かれているコンテンツを料理人が読めばまた違ったエッセンスを拾いあげるのではないでしょうか。ルイ14世のための賄い料理人の話。そこにはフランス料理の原点を見ることができ、同時に料理をつくるという作業が、全世界において共有するある感情の下で行われていることを思い知らされるはずです。
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ひと癖もふた癖もある「光」と「影」のツアーメンバーたちは、ドタバタ騒ぎとニアミスをくりかえしながらも、それぞれのパリの旅を楽しんでいた―かに思えたが、ついにツアーの二重売りがバレそうになって、さあ大変。
愛人と別れたうえリストラされたOL。人気作家とその担当編集者。心中を目論む老夫婦。カード詐欺師の夫婦…。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ14世の秘話を織り込んで、物語は十七世紀と現代とを縦横無尽に駆けめぐる。思いっきり笑って泣いて、ついに感動の大団円。 -
お祭りみたいで楽しかった。