王妃の館 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2159
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477085

感想・レビュー・書評

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  • ちょいちょい入るギャグとルイ14世の壮大なしかし身近なお話に魅了されました。
    フランスと日本の戦争に対する姿勢も最後に盛り込まれていて、どちらが正しいというわけではないけれど尊厳と矜りを履き違えなかったフランスに圧倒されました。なぜ美に執着しているのかと疑問でしたが、こういう解釈もありですね。むしろ、しっくり来ました。日本も京都は襲撃されなかったようですし。

    なにはともあれ、キャラクターの面白さは浅田さんならではで、クレヨンとマコちゃんがとても好きでした。濃いけど許せるのが浅田ワールドですね。

    一番笑ったのは、王が王太子を天衣無縫のバカ、古今無双のバカ、完全無欠のバカ、乾坤一擲のバカ、起死回生のバカとバカの種類を言ってるとこでした。笑

  • 面白かった~
    なんて愛すべき人々。誰もが全て、愛すべき素敵な人間たちなんだと、浅田次郎はまたもや思い出させてくれる。
    太陽王ルイ14世の話も面白かった。ほんとに太陽になろうとしたのなら、なんて立派な王様なんだろう! 王様というのは、大変なお勤めなんだねぇ・・
    私の父も予科練の生き残り、夜間大学。「どうして予科練?」て聞いたら、「かっこよかったんだよ」。グライダー部の16歳の少年と岩波先生の少年時代が重なる。
    渡辺えり子さんの解説も良かった。浅田次郎の「父」や「男」、私はまだ良く分かっていないけれど。

  • しょうもないギャグを挟み込んでくるくせに、泣かせどころは心得てる。さすが。浅田次郎さすが。
    そのオヤジギャグは本当ないわ~と呆れた3分後に登場人物の苦労の半生で涙ぐめる、奇跡の物語。
    締め括りが何故かカラスの視点なんだけども、それがまたいいこと言うのよ…

  • もっとドタバタするかと思った。北白川先生作みたいに大団円で良かった。

  • みんな、ハッピーエンドですね。
    6千億円は…ちょっと話が大きすぎでは?

    プティ・ルイの話と 現代の話がまざってしまって 楽しめなかった。 もっと、ドタバタするのかと 思っていたら読み終えていた。

  • 浅田次郎さんの本はどれも読みやすくて引き込まれます。馬鹿ばかしあり得ないパリツアーをめぐって、現在と過去を縦横無尽に場面展開・・・、そしてグダグダになるのかと思えば最後はジーンと心打たれる内容に、読み味最高!

  • 光と影のWブッキングのツアーが、本当に文字通り、表裏一体となってくるんですが、結構みんなシリアスな問題を抱えてるのに、重くなりすぎず、抱腹絶倒な笑いを提供してくれる、浅田さんらしい、タッチです。
    ちょっと親父ギャグ的なところとか、あるんですけど、楽しく、読みやすかったですね。
    ちょっと気になったのは、蒼穹の昴の時も、そうなんだけど、現地の言葉を無理やりかぶせてくるところが、少しイヤだなぁと。まあ、地域の雰囲気を出すためというか、フランスらしさを感じさせるためなんだなぁとは思うんですが。。。台詞までカタカナフレンチなのは、ちょっと。。。イヤらしいと言うか、気障っぽいというか、うまくいえないけど、落ち着かなかったですね。
    基本的には、ワケありパリ旅行で偶然集った人々の群像劇ですが、 個々の問題が描かれていて、全て集約されるように、大団円に向かってく、読んでて気持ちいい進み方、終わり方です。

  • モントリオール、フランス、カナダ、パリなどを舞台とした作品です。

  • 次の日が仕事なのも忘れて一気に読んでしまった。

    浅田次郎の初期の作品はほんとにツボだ、
    まじめに生きた人が損をしてはならないというのがすごく伝わってくる。

    次の日はそーとー眠かったけど読了してよかった。
    プティ・ルイのエピソードがガンガン泣けた。そして現代の金沢さんと黒岩さんにも泣かされた。
    もっともっと、もっともっと笑えと。

  • レビューは上巻で

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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