王妃の館 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.57
  • (140)
  • (238)
  • (358)
  • (52)
  • (7)
本棚登録 : 2157
感想 : 200
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477085

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 普段はほとんどミステリーしか読まない私ですが、映画のCMを観て、面白そうだなと思って読んでみました。

    着想が面白くて、それぞれのツアー客の視点、中世フランスの人々の視点など、語り手がコロコロ変わる書き方で、登場人物を把握するまで、ちょっと時間がかかったけど、波に乗ってからはアッという間でした。

    設定がご都合主義だったり、右京先生の小説のように予定調和だったりというところはあったけど、すごく面白かったです。

    映画のキャストを調べながら読んだので、登場人物はすべて役者さんのイメージで読めました。
    映画を観ても違和感はないはず。
    映画が楽しみです。

  • 後半のスピード感。オチが読めてからの面白さはすごかった。二つの物語の平行進行と、その表現のうまさ。良かったです!

  • 映画化だって
    この館、映像で観てみたいな。ベルサイユとかも
    ストーリーはコミカルでどんどんすすむ
    ルイ14世当時の話も加えて、うまいなあ
    ラストは大団円
    《 格式の 館でドタバタ 思惑が 》

  • 台詞というか文体が安っぽいが、娯楽作品としては面白かった。ツッコミどころはあるが、あまり批判的にならずに素直な気持ちで楽しむ作品。

  • ん〜何だか芯のない話でした。
    ツアー料金が、150万円の光(ポジ)組と15万円の陰(ネガ)組が、ダブルブッキングした一流ホテルとフランスの街中ではちゃめちゃな展開を見せる。というカットと、そのホテルの歴史を太陽の子ルイを中心に神話の如く書いているカットで構成されているが、全然混じり合ってない感じ。
    バラバラな話がゴチャゴチャに書かれているだけの印象。
    登場人物のキャラは文句無しに面白いのだか。
    コミカルとシリアスどっちかにした方がいいと思った。

  • 一つの部屋に二組の宿泊客。
    〈光〉と〈影〉の二つのツアーがニアミスとかしながらすれ違う、その展開を楽しむ…のかと思いきや、〈影〉ツアーのガイド、戸川くんは早々にメンバーに種明かしをしてしまう。
    あれあれ?と思っていたら、時は遡り、ルイ王朝のフランスへ。
    そちらでも、切ないドラマが繰り広げられる。

    現代の人間関係がどんどん繋がっていく面白さ。
    ルイ王朝のフランスでは、太陽王の孤独やプティ・ルイのいじらしさと強い意志が描かれる。苦味とともにそこにある、豪華で美しいフランスの情景がとても素敵だった。

  • 面白い。
    笑えて、泣ける最高のエンターテイメント。

  • 浅田さんは歴史ものだけ読むことにしようかな・・・
    いまいちノリについて行けず、下巻はほとんど斜め読みでした。

  • 泣き笑い、温まる、応援歌という感じ。楽しかった!!

  • 浅田次郎にしては、やっつけ仕事のような、とても残念な最期のまとめ方でした。上中下の3冊にすれば、じっくりとホテル・ザ・ヤマトまで無理なく誘導できたと思うんですけどねー。

全200件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×