白蓮れんれん (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478600

感想・レビュー・書評

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  • 朝ドラで仲間由紀恵がこの人の役をやっていたので、顔が浮かんで困った。全然細面じゃないしw

  • 白蓮さんの切なさと孤独と恋しさがひたひたと迫ってくるような印象。
    傍目には笑ってしまうくらいプライドの高い白蓮さんが切ない

  • 「世間」が今よりも、個人に介入していた時代。もっと生きずらかっただろうな。今もネットの世間が同じくらい介入してくる。

  • 女とは。ベッタリとした重苦しさから最後はすかっとするかんじ。意外意外。

  • 1/3は
    駆け落ちの日
    NHK朝ドラの蓮子のモデルとなった白蓮と、7歳年下のジャーナリスト宮崎龍介との恋の逃避行、白蓮事件。

  • 宮崎さんに出会ってからの描写がすごい。
    もう、前のめりになって一気に読んだ。

    柳原白蓮、とんでもない人だし、伊藤伝右衛門もとんでもないながらも大きな人だと思う。
    2018/10/14

  • 実はNHKの朝ドラ「花子とアン」で見るまで知らなかった存在。ドラマの本流よりも白蓮の人生の方に興味を持ってしまった。平凡な人生なんてないとは思うけれど、歌人、俳人、作家の方には波乱万丈な一生を送った方が多い気がする。だからこそ強いインパクトを残す作品を生み出してこられたのか…。

  • 2018年8月7日購入。

  • 大正時代に活躍した俳人、柳原白蓮の半生を描く時代小説。白蓮こと燁子は、天皇陛下の従妹、ただし妾が生んだ子であった。淑女になる教育は受けさせてもらえるが、16歳で嫁がされ、子をなしたのちすぐに出戻った。本書は、東京で生まれ育った燁子が九州の豪商と再婚するところから始まる。
    再婚した2まわりも年上の夫の伊藤は、大金持ちだが愛人がたくさんいて、妾が生んだ養子や手伝いも同居し、複雑な親子関係に燁子は悩む。九州で他の文化人婦人たちと交流を続けるうち、埋めようがない空虚さに気づいてしまい、ふとしたきっかけで知り合った、東京の若い学生と恋に落ちる。小説の後半は、ねっとりとした官能小説のようだ。
    彼女の境遇は気の毒な部分もあるが、男も女も、お金と時間が有り余ると、ろくなことをしないなと思った。全国的に才色兼備で有名だった燁子の、若い男との駆け落ちはものすごいセンセーションを巻き起こしたらしい。また、当時は駆け落ちというのがとてもロマンチックなことと思われていたようだが、今の感覚からすると恋の成就の方法としてはとても古い。
    何とドラマチックな人生であろう。燁子氏の写真を見たが、描写されているように儚げで美しかった。燁子のその後の人生にさらりと触れてあるが、とても感慨深かった。著者は本書のために膨大なリサーチをしたようだ。巻末の参考書リストがすごい。

  • 朝ドラの「花子とアン」で仲間由紀恵さん演じる"蓮子さん"のことがもっと知りたくなって読みました。女性が自由に生きることが難しかった時代で強く生き抜いた女性。基本的にノンフィクションであることを思うと凄いとしか言いようがありません。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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