KYOKO (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087488838

感想・レビュー・書評

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  • この人の本にしては生々しくない。ダンスがこんなに深いものだったとは

  • ある友人の影響で手にとって見た一冊。
    村上龍作品の中では、あまりスポットライトの当たってない、知られていない作品。
    でも僕はある友人のおかげで、隠れた名作に出会うことが出来た。

    主人公はタイトルの通りKYOKOという一人の女性。
    KYOKOは単身ニューヨークに渡って、昔ダンスを教えてくれたキューバ系ホセを探すという話。

    とにかくこの小説で描かれるKYOKOは最高に美しく、カッコいい。
    KYOKOはどこまでも真っ直ぐで、純真で、迷いが無い。
    そんなKYOKOに出会う人で会う人惹かれて行く。
    男であろうと女であろうと、KYOKOみたいな人間に憧れる。

    村上龍はこんな綺麗な作品も書けるんだよ。

    村上龍を読んだことがない人はKYOKOから入門するのもありかもね。いや、ありだよ。

    KYOKOは素敵だよ。

  • 村上龍さん にも こんな世界があったのか

  • これだけは好きだ。

  • 07.4.21 今までに読んできた村上龍とは違っていた。衝撃はなかったけど、美しいと思う。

  • シンプルにそして、前に向かうことへの彼女の力の源のはずが既に彼女自身が源になっていた。 旅の中で気づいた愛と力とその命に流れる関わった人の心の声。 彼女は、一生忘れることはないだろう。そして、自分の足でいつまでもステップを踏み彼女のものになった心をもっと広く大きく開花させるのだと思う。 奇跡的な物語ではない。 ただ、迷子になりかけていた彼女が自分の足を取り戻しただけ・・・。

  • 現実感はあまりないけど、すごくきれいな話でした。シンプルに生きるってステキだなと思いました。村上龍作品で一番好きです。

  • 読んだ後充実感がものっそいあった。

  • 日本語はいいなぁ、やっぱり。
    昨晩で読みきってしまったぁ。

    これは補習校でゲットした本。補習校に来てる人がいらなくなった本を入れる箱があるのね。そこに気に入った本があったら、心ばかりのお金を払って買うの。そのお金は補習校のものになる、と。

    駐在員が多く帰る時期になるとたくさん本も出されるのだ。

    さて、村上龍。
    実は、これまで全然読んでことなかった。

    話は両親が事故でなくなった女の子が子供のいないおじ夫婦に引き取られ生活している時、キューバ系アメリカ人と出会い、踊りを教えてもらう。その踊りのお陰で生きる力がわいてきた。大人になって彼女がその人に会いに行く。12年以上経ってるので、その人を探すには多くの人の助けが必要だった。

    アメリカでいろんな人が彼女がその人を探すのに関わってくるんだけれども、一様に彼女が「不思議な雰囲気を持っていて、彼女の笑顔を見るだけでこちらまで嬉しくなる」とか「蝶々のような美しい日本人」とか表現する。そこまでくどく表現されたら、否が応でも「美しい白い肌で、人の心をつかんで離さない笑顔を持つ21歳の女性」をなんとか頭に画こうとするわよ。

    確かに言葉がたどたどしくっても、その人の性格が助けてくれるってのあるけれどさ、実際は各地の方言強いし、みなそれぞれそんなに簡単に解けない固い心してる場合もあるから、ちょっと想像しにくいんだよねぇ。
    なんだか若い女性向きに書かれているような感じがしてならなかったのは、私が純じゃないからでしょうかね。

  • kyokoみたいに俺は真っ直ぐ生きてるか?と問いたい

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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