岳物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2601
感想 : 239
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494907

感想・レビュー・書評

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  • 自然体で和やか

  • いつも通っている図書館の小学生用の夏休みの読書感想文用?コーナーに棚差ししてあって、それがたまたま目に入り、即購入。
    我が息子と同名(たまたま)だし、学生時代SINRA読んだしで、自分としては運命的な出会いと感じた1冊。
    岳少年が自分の息子のちょっと大きくなった顔で再生されて、ページをめくる手が止まらなかった。
    習い事させようか、保育園から幼稚園に変えようか、なんて微妙に気になる今日この頃、この本を読めて良かったな、と強く感じる。

  • 言わずとしれた名作です。20年ぶりくらいに再読しました。岳くんは多分僕と同い年だと思います。今は椎名さんもお孫さんに囲まれてでれでれらしいですが、この頃はいいお父さんしていますね。一緒にいられない時間が多いのでその分ちゃんと時間を作ってカバーしていてとてもとてもうらやましい。うちのどうしようもない父親比べてはいけないけれども。
    天真爛漫で傍若無人な岳君はとてもいい青春を送りそうでなんともうらやましい。うらやましいと言えば野田知佑さんと友達なんだから本当にうらやましいうらやましい!!

  • 息子、岳については綴られた本。片付けは何かを捨てていくこと。これは成長を意味する。これが一番印象を受けたこと

  • タイトルだけで山登りの話かと思ってたけど、子育て日記みたいなもんですね。
    親が息子と接する上でとても良い関係を築いており、とても羨ましい。子供との時間をやりくりして作り出し、キチンと向き合い、尊重する。当たり前だけどなかなか出来ない羨ましいことですね。これから子育てをする人々に読んでほしいです。

  • ずっと山登りの小説だと思ってたので予想外の内容に驚きました。でも、素敵な親子の姿を見れた気がします。後半が釣りの話ばかりで私にはちょっと読みにくかったです。

  • なんか山の本だと思っていました、勝手に^_^
    岳くんのお話だったんですねぇ。

  • 椎名誠氏の息子さんの成長記。椎名さんの人間性が出ており、読んでいてほのぼのする。

  • 『海ちゃん、おはよう』に続いて二冊目の椎名誠作品は、これぞ代表作といえる『岳物語』。
    長女、海ちゃん誕生の時にあれほどあたふたしていた椎名(作中では原田)さんだが、岳くんとのやりとりは父親そのもの。
    途中、自分たちの育て方が間違っていたのか…?と悩む場面もあるが、そこはまっすぐ育つ岳くんを見て思い直す。実際本人は世間との軋轢などどこ吹く風で親が子どもを信じられなくなっていただけだった。
    冒険の入り口としての釣りの魅力がふんだんに描かれている。実際に釣りをするよりもはるかに気持ちが高ぶる。
    椎名さんより遥かに釣りに詳しい岳くんと二人で釣りに行くときのギブアンドテイクで対等な関係は親子というより仲間だ。仕事で家を空けることの多い椎名さんと岳くんの気持ちが離れないのは親子であるとともに信頼の置けるパートナーだからだろう。
    椎名さんと岳くんだからこそあり得る親子の関係が微笑ましくも羨ましく、自分はどういう親になれるのか子どもはどう育つのか楽しみになった。
    親はいずれ子どもに捨てられる時が来るという言葉を忘れずにいたい。

  • 大学生の頃に読んだ1冊。
    20年ぶり位に自分がヒトの親になってから改めて読むと、子育てアルアルは今も昔も変わらないんだなぁと思ってみたり、お父さんならではの視点に驚かされたり。
    でも一番びっくりしたのは、はさんであった集英社文庫のしおりに、今で言う錦織君的な さわやかな松岡修造が起用されていたことだー(笑)

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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