岳物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494907

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時に読んで大好きだった小説です。

    椎名誠、大好きでした!

  • 著者「おとう」と息子「岳」の野性的親子関係を描いた私小説。有名な冒険家で作家の父を持つ少年はこんな風に育つのか。子を弄んでいるように見える父子関係だが、子を思う父親の気持ちがところどころ挿入されていて、ホロリとさせられる。小学生である息子に対して、著者は常に一人の人間として接しているのが気持ちいい。

    こんな風に子供と接することができたら、幸せだ。子育てについて、勇気がわいてくる。

    ところで、私には双子の娘がいる。当然だが、常に2人いるので、育児の手間も2倍だ。著者のように一人の子にとことん付き合ってやる余裕がないときも多い。この本を読んでいる途中、双子じゃなければ著者のような子育てをしたい、と思うこともあった。が、それは育てる側がラクをしたいという勝手な欲望だ。

    娘たちはまだ2歳前。岳物語の「岳」と同じ年齢には達していない。しかし、やがて「岳」と同じように成長し、私と会話したり、一緒に趣味の時間を共有したりするのだろう。果たして、私は娘の名前を入れた「○○物語」を作ることができるのだろうか。できるならば、それぞれ2つの物語を作りたい。

  • 何回読んでも、岳くんが少し羨ましい。今、こんなにはつらつとした自由な小学生はどれくらいいるんだろう?

  • カヌー犬ではなく、椎名誠の息子・岳の愉快な成長記。ギョーザが食べたくなる。

  • わたしがはじめて出会った椎名作品。
    読んだ当時は「こんなおとうが欲しいなぁ」と思い、お年頃には「シーナさんのような男性とケッコンしたい!」と思い、今は岳くんと自分の息子たちを重ねあわせながら読んでいる。

  • もちろん続・岳もお薦め

  • 父親目線で息子の話。ほほえましい(^^)

  • 愛情にあふれた作品。
    岳はかわいくていい子だ。
    その岳見て、ハラハラしたり可愛く感じたりしている親の心が伝わってくる。
    いい親子関係だな、と思う。
    現代にはない、おおらかな時代背景も感じる。
    あれはダメ、これもダメ、なんて言っていたら、人間の強さや逞しさなんか育たない。
    そんな風に思った。

  • 息子とのかけがえのない時間

  • 再読。人の親になれば、受け取り方も変わってくる。この父子の距離感がいい。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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