マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
4.01
  • (174)
  • (232)
  • (136)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 1225
感想 : 232
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712902

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このシリーズの語り部のサチさんと、勘一さんの馴れ初めに驚きと感動。
    先代の店主草平さんは、素敵な紳士だったのですね。
    我南人さんの原点も分かりました。

  • 〈内容〉国家の未来に関わる重要な文書が入った“箱”を父親から託され、GHQを始め大きな敵に身を追われるはめになった、子爵の娘・咲智子。混血の貿易商・ジョー、華麗な歌姫・マリア、和装の元軍人・十郎、そして、がらっぱちだけれど優しい青年・勘一にかくまわれ、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探る、興奮と感動の番外編。

  • 東京バンドワゴンのスピンオフstory。
    いつも語り手のサチさんの話し。
    戦争終了直後の混乱の中、子爵家のサチさんと堀田一家と知り合い、関わりを深めていく。
    サチさんにはそんな過去があったのね、とちょっと驚きの部分も。
    東京バンドワゴンの出発点を知った思い。

  • 図書館で借りる。語り手であるサチさんの物語。前作にも少し書かれていたけど、堀田家は相変わらず賑やかで温かい。あの家の食卓に座れば、誰でも家族になれそうと思える雰囲気がある。「お母さん」がいるのがいいのだと思う。

  • 多少、荒唐無稽。
    でも、好きです。

  • 【読了】東京バンドワゴンシリーズの番外編(?)終戦直後、勘一とサチの出会いの話。皇家・GHQ・華族、日本の将来の鍵となるものを持つサチとそれを守る人々・狙う人々。きな臭くしようと思えば出来る題材ですが、そこは東京バンドワゴン、人々の暖かな巡りで解決に導いていく。出来すぎだろ~とも突っ込みたくはなりますが、この出来すぎ感もこのシリーズの味であり、特徴です。

  • 堀田サチを取り巻く過去編。戦後の処理問題と絡めて勘一の魅力全開。今はお祖父さんだけど、青春だね。それにしても、堀田家はすごい人達だったんだ!

  • 今まで詳しく紹介されていなかった過去の人?の記述があり納得。
    東京バンドワゴンが何故偉大な古本屋なのかも紹介されてました。
    いままでの流れとは別でこれはこれで良かったです。

  • 《東京バンドワゴン》シリーズ4作目。幽霊になって堀田家の出来事を語っているお祖母ちゃんのサチが、勘一と結婚するまでの顛末を描いた番外編。今回は世代を遡り、終戦直後の政治的なサスペンスとして描かれているが、堀田家の堀田家たる所以がよく分かるお話。話があちこち飛ばないので、これまでのシリーズの中では一番読みやすかったかも。男女共に、こんな立派な人達ばかりなら、世の中はもっと良くなるだろうなと。

  • シリーズの番外編、という位置づけなのかな。
    時代背景がいきなり戦後で、地の文(サチおばあちゃんの語り口調)も違う。
    最初のページを読んで思わず順番間違えてないか確認してしまいました(笑)。
    他の本が季節ごとの短編集なのに対し、このお話は1冊で1篇の長編でした。

    東京バンドワゴンという古本屋のルーツ、堀田家のルーツ、サチさんの出自など
    いろんなことが明らかに。
    英語とか医専とかベースとか、勘一さんの多才ぶりには吃驚します。
    ギャップ萌えの人にはたまらんかも(爆)。
    シリーズ本編が『寺内貫太郎一家』だとしたら
    このお話は『ルパン三世 カリオストロの城』みたいな味わいかな?
    …ちょっと違う(泣)。

    このシリーズは順番通りに読まないと流れを掴むのがきついなと思ってたんだけど
    これだけは先に読んじゃっても差し支えないかも。
    いちばん最初にこの本を読んでからシリーズを順番に読む、というのもありかな。

全232件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

小路幸也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×