- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714890
感想・レビュー・書評
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裏稼業コンビの短編連作小説
裏の仕事をしてるのに、どこか憎めない登場人物とか
テンポのよさとかが伊坂作品らしくてよかった
「飛んでも八分、歩いて十分、メールは一瞬。
だとしても、飛べるなら飛ぶべきだ」
「『問題』児がいるのであれば、『答え』児もいるのではないか」
上の文章も好きだけど、
やっぱりタイトルの「残り全部バケーション」っていう
言葉選びのセンスが最高!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
失恋した後に読んだので、第一章の『残り全部バケーション』での岡田の言葉がぐっと刺さった。「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ」伊坂幸太郎らしいセリフには、いつも感心させられます。全五章リンク&複線も素晴らしかったです。
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最初の方はうーんって思って読んでたけど…
小さな兵隊と飛べても8分が逸品でした。
なんていうか、伊坂幸太郎の小説を読んだ時の、なんともいえないふんわり感というか幸せな感じに包まれて、読み終わった時に笑顔になってる。
あー岡田!メールは来るの!? -
現実味はないんだけど、どこかに存在してほしい。
伊坂さんの小説を読んだあと、いつも思う。
この人の世界には、愛おしくなってしまう人が沢山居たし、ミラクルが沢山起きた。
会えなくていいから、どこかにいるって信じてみたい。
そう思えるのって、なんか素敵で楽しい気がする。 -
久しく待っていた、本当に楽しくて優しくて伏線が自然に回収される伊坂幸太郎の話。もっともハッピーな小説の一つ。伊坂幸太郎の登場人物はたとえ話がうまい。こんなたとえ話をしてみたい。それにしても、無粋ながらも、最後の応えが知りたくて知りたくて
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やっぱり伊坂さんはこうでなきゃ!
という ちょい悪オヤジ堂々出演の大活劇。
あ、ちょいどころか、かなりなワル、犯罪ですね。
でも、そう感じさせない人間的な甘さ、酸っぱさが入り乱れ飛んで
伏線も回収され、「あ~今頃みんなどうしてるんだろう・・・」
と遠い目にうっかりなってしまいそう。
ぜひ、この方々でまたストーリーを編んでいただきたいものです。 -
伊坂幸太郎の書く悪人はなんでこう憎めないんだろう。
溝口も岡田も高田も極悪人である毒島でさえ魅力的。
特に岡田にはどこかで幸せに暮らしてくれているといいなぁ…とさえ思う。
今回の溝口のキャラはちょっと「チルドレン」の陣内に似てるかな?
さてと
この後の溝口と高田はどうなったんだろう。
こういう終わり方も伊坂的。
いつかまたこの登場人物たちに会いたいものだ。 -
伊坂ワールド全快でファンにはたまらない作品だが、良くも悪くも期待を裏切り切れていない。
贅沢だがもうひと魔法をかけてほしい! -
久しぶりに大好きな伊坂ワールドが戻ってきたって感じです。
短編なのに長編なんですよね~。
伊坂好きはとことん好きになっちゃって、作品の中に散りばめられているリンクにニヤニヤしちゃうのがクセになるんですが、
一番数多く登場している『田中』がやっぱり出てきちゃうんですねw
進行の邪魔にならない程度に人物から事件まで出てきちゃうから、
たまらないです。
内容を書いちゃうと面白さが激減しちゃううので書きませんが、
たくさんある伏線をしっかり全て回収できちゃうあたり、
そして、ちょっとエッジの効いた魅力的な悪~い登場人物たち、
深く重い内容でも、ざっくばらんに進行する物語・・・。
本当に最高でした。