読書は格闘技

著者 :
  • 集英社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716559

感想・レビュー・書評

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  • 読書は格闘技。
     
    受け身でなく、主体的に読む。「本当にそうか」と、疑問を持ちながら読む。
     
    筆者の主張を納得しようとして読む姿勢も大事だとは思うが。。。

  • 書籍紹介。ブックガイドに当たる内容ですが
    面白いのは、あるテーマ設定で異なる
    コンセプトの2つの書籍をピックアップして
    紹介しているというところです。
    ただ、設定されているコンセプトが、またこの著者の本は
    大体そんな感じがするのですが、少し野心的というか
    頑張りすぎていて(もっとガンバレというメッセージ)
    もっと肩の力を抜いて、読書を楽しめばいいのに
    と思います。
    この本で紹介されている本で、読みたいなあと思う本は
    この2つくらいかなと思います。
    ロールズの『正義論』
    ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』
    それ以外はあまり印象に残らずです。

  •  瀧本氏の著作は初めて読みましたが、読書量とともに分析力に驚かされます。

     各々のテーマについて割かれるページ数は少ないので、少し物足りない感じもありますが、背後にある知識量が膨大であることが良く分かりますし、物足りない部分は読者自身が挙げられている本を読み、本と格闘することで埋めていくべきですね。

     自分でも問題意識をもって読書はしているつもりですが、読後にそれを整理し、分析し、また対照的な主張をしている本を読むことで、自分の理解を確かにする、という点が参考になりました。

  • 瀧本哲史氏の著書で読んだのは、これが3冊目。タイトルが気になって買った本。読んでよかった。比較対象であげられている本の片方しか読んだことがないパターンが多かった。今まで、あるテーマの知識を増やすために複数の本を読むことはあったが、本同士を戦わせて読むという考えはなかった。
    自分も将来こんな本が書きたいと思った。

  • たしかに体力はいります

  • さらっと読み終わったものの、なかなか難しいことが書いてある。内容が理解できないという訳ではなく、実践するのが難しい。と言っても、そんな特別なことではなく、読書を漫然とするのではなく、一文一文に対して批判するつもりで読みましょうといったこと。
    ただ、筆写並みに批判できるかと言えばなかなかそうもいかない。やはり、ある程度の読書量があって初めてそういう読み方ができるのではないかと思う。人それぞれ際はあるものの臨界点を突破するだけの読書量が必要だと感じた。
    さらに、どのジャンルをどうカテゴライズするかといった図式が、自分の中でMECEになっていないと、本書のような対立形式で読む・表現することはできないだろう。

  • 読書とは、単に受動的に読む行為ではなく、「本当にそうなのか」と著者の考えを反証し、自分の考えを作っていくという知的プロセスである。

    同じテーマについて異なるアプローチから書かれている2冊の本を軸に「格闘」していくという視点は、他の書評(本)にはあまり見られないものであり、参考になる。
    各章末にもブックガイドがあり、読書の幅を広げてくれる。

    本を読んで、「ただ読んだだけ」で終わらせないこともまた重要。

  • 別にどんな読み方をしたって構わないけど、読書って楽しい。もし意見と意見がぶつかりあうのなら、そしてそれを観戦し、自分の思考を推し進めることができるなら、もっと楽しい。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  心をつかむ
    第2章  組織論
    第3章  グローバリゼーション
    第4章  時間管理術
    第5章  どこに住むか
    第6章  才能
    第7章  大勢の考えを変える(マーケティング)
    第8章  未来
    第9章  正義
    第10章  教養小説~大人になるということ
    第11章  国語教育の文学
    第12章  児童文学


    <内容>
    毎回2冊の本を対比させながらその本の魅力を語る。各章の最後にその分野のブックガイドが付く。なかなか面白い企画でした。多くの本を読んでいないと書けない本でしょう。『1984年』はかつて読みましたが、何が何だかわからなかったのですが、著者の読み方を読むと、再読したくなりました。

  • 連載中から追いかけてたけど、1番このシリーズが未知なことの割合が高く興味深かったように思う。いつもの冒頭のこのままではもうダメです煽りもなく、手っ取り早く本題に入ってたし。これどうなの、格闘する価値もないやつでは、と思うものもなくもないけど、とりあえずいくつか読んで見るつもりでおる。

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著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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