シトラス 1 (マーガレットコミックス)

著者 :
  • 集英社
3.71
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本棚登録 : 362
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088466330

感想・レビュー・書評

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  • 1~2(完)まで。

    登場人物たちの思春期の悩みを描いた作品ですが、
    恋愛要素は薄く、勝手に想い描いていた予想とは異なってました。
    が、買ったその日に1、2巻を一気に読んでしまったので、
    惹きこまれたのは確かです。

    読み終えてみて、この話に共感できるほど自分は真剣に生きてこなかったし、
    人と本気で関わりあったりはしてことなかった、
    なんてことを考えてしまいました。(大げさかもしれませんが)

  •  「自分なんか」そんな風に思ってしまうのは大人も子供も一緒だと思う。でも、ある程度歳を取ってくると「誰しもがそうなんだ」ということに気づく。ただ、子供は特に思春期の少年・少女はそれに気づかない。クラスメートを完璧だと思ってしまい、自分を省みて落ち込む、涙する。そんな少女たちに「そんなことないんだよ」と「誰だって悔しい思いを抱えていたり、傷ついたりしてるんだよ」と語りかけるのがこの作品だ。
     表紙にもなっている志保のストーリーはとにかく痛い。一番かけられたくない言葉をかけられた彼女の痛みは、我がことのように僕の胸を締め付ける。だけど、彼女には彼女の良さがある。彼女はそれと意識していないかもしれないけれど、それは凄いことだ。傷つけた方の人物だって、決して「完璧」じゃない。自らの傷に痛み、挫折に苦しみそれを他人にぶつける姿が完璧なはずがない。
     でも、それで良いんだ。彼女たちは子供で、大人にだって完璧な人はそうはいない。痛みや情けなさ、涙を抱えて歩く彼女たちの姿は僕たちに確かな勇気と暖かさを与えてくれる

  • 豊かな自然以外何も無い田舎町に住む中学生たちの青春群像劇です。
    家族との微妙な関係、友人に気を遣い、進路に悩み、コンプレックスやら、淡い恋心やら。
    不安定に揺れる心を抱えながら、しなやかに成長していく少年少女たち。
    繊細な心情が丁寧に描かれています。
    とても好感を持ちました。
    前に読んだ短編集2冊よりも良かったと思います。

  • 絵が好きで購入。可愛いけど、ピュアな主人公は読んでいて少ししんどい。

  • こういう、地元大好きな良い子の優等生ちゃんタイプ、いたいた。
    崇みたいなやつは、好きなのに思いが伝わらない女性のことを襲ったりするのがお約束なんだけど、別マ掲載ならそれは無理か(笑)
    どのキャラも必ず一人は田舎にいたよなって思った。

  • [漫画] シトラス 1巻
    http://orecen.com/manga/citrus01/

  • 地方の中学生の、いろんな人とぶつかりながらもでもちょっとずつ成長していく姿。短編なので日常の一瞬一瞬だけど、十分楽しめる。中学生のころって自分に自信がなかったり、相手の行動に過剰に反応したりしてたなあ。すごく楽しみな作家さん。ぜひ長編を。

  • 学生時代を思い出すような、
    ちょっと懐かしい気持ちになる漫画でした。

    ある町に、
    都会から、モデル経験のある中学生が転校してきた、と言うところから始まる物語。
    四人の中学生の群像劇なんですけど、
    好き嫌いはあるでしょうが、たぶん「群像劇」が好きな人はそのまま楽しめると思います。
    終わり方も結構好印象。あまり長くならなくてよかったとも思う漫画ですかね。

  • こんなにかわいい登場人物なのにとても現実味のある話。
    甘い話などなかった。恋だけが、青春じゃ、ないのヨ!

  • 中学生っぽい、初々しさやもどかしさが出てた。
    連作短編だけど読みやすい。

    2巻で完結らしいが、すこしさみしい気も。

  • 中学生の青春と群像劇。
    群像劇とはいうものの、
    横の繋がりが中学校が舞台ってくらいしかないので、
    群像劇というよりかは短編集って印象。
    線が細くて折れそうな画風の割には
    話がザックリとしていて分かりやすい。
    張った伏線は回収されるのだろうか。

  • 香魚子サンは『さよなら私たち。』を読んで赤丸チェック(笑)

    繊細な絵柄。

    でも作品は全体的に仄暗い雰囲気を湛えていて、集英社と言われるとちょっと異色?のような気がする。(あくまで私論。集英社サンは王道青春モノが多い気がするから)

    二巻で完結してしまったのは残念。

    でも長く続いて、いろんなイベントを無理矢理起こすよりは、静かに短い巻数を保っていくのに良い空気感なのかもしれない。勝手なレビューだ(笑)

    これからの作品も楽しみです。

  • 表紙がとても可愛くて気に入ったんですが、
    白黒になるとあまり好みではなくなってしまって残念。
    話のスピードも遅く、私にはあわなかったかな。

  • 自分は好きなタイプ。
    しっとりとシリアスで、他の少女漫画と少しだけ違う。絵柄もほんわか。

  • 少女マンガ作家の中でも屈指の画力を持つ香魚子先生、オリジナルとしては初の長編。楽しみにしてました!

    相変わらず美麗すぎる絵はそのまま画集になりそうな勢い。それでいて少女マンガとしての質も高く、甘酸っぱいやらやるせないやらの気持ちにしっかりなれるところがマル。

    どの子も可愛すぎてまいる。第1話の志保ちゃんの素朴な可愛さもさることながら、奈七美ちゃんの透き通るキレイさも捨てがたい。が、一番はやっぱり聡美さんで間違いなし。年上のお姉さんへの憧れ。うう、つい昔を思い出してしまいます。今も昔も、少年が憧れるのは年上のお姉さんなのだ。そんな少年の淡い恋心とイケナイ感情がこんなにキレイに渦巻いてるのが貴重。

    2巻にも大いに期待したいです。

  • 絵かわいい。ストーリーはそこそこ。雰囲気と絵柄がいいかんじ。田舎の微妙な感じをかもしだしてていいと思う。が、2巻を買うかは微妙な。

  • 電車もショッピングモールもない田舎の中学校。自分を良く見せたいという気持ち、都会への憧れ...。
    群像の形をとっているところがいいです。
    香魚子先生の、優しくてあたたかいんだけど、どことなく薄暗くてモヤモヤした雰囲気が好き。

  • 少年少女の不安定な空気が出ていてすごく面白かった。青春の不安定さというやつだろうか。

  • 香魚子先生の作品、絵がほわっとしてかわいいのに心にグサっとくる。清くて甘酸っぱい、青春謳歌。

  • 淡いタッチで描かれた、田舎町の日常に起こる未だ何とも言えない、けれど心に響くストーリー。

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