- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863223
感想・レビュー・書評
-
なんという圧倒的ほっこり感…!こういうストーリーは本当に全くもって好きじゃない(むしろ嫌い)なはずなのに、それでもこんなに幸せな読後なのは、完璧に中村航氏の文章のせい。ほんとに、この人の文章の響きと空気が好き。(もちろん宮尾和孝氏の絵も必須)あー…、しあわせな気分だけが手のひらに残っているようだ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:913.6||N
資料ID:95120381 -
最初つまらなかったけど後半おもしろい。不思議な繋がり。
-
雰囲気は嫌いじゃないけど
なんか、しっくり来なかった。
私の理解力の問題かな
もう一回読んでみよう! -
2014年8月4日読了。
第一章は正直、「ハズレかも・・・」と思ってました。
DJの話がすごく退屈に感じたのが一番大きな原因ですが・・・。
ただ、第二章からは徐々に面白くなっていきました。
少しずつリンクするだけだった物語が、過去から未来へと
確実に繋がっていく様子は、読んでいて温かな気持ちになりました。 -
絶妙な構成が見事です。視点、時間軸、2つの世界が入れ替わり、ラジオの導入もあり読みにくいですが、必要不可能な設定です。ナックルボールは青年期の心の揺れ。揺れる確率はその高ぶり。キャッチボール、ラジオ、合唱は発信と受信の象徴。ミニーはミキの縦棒を引き抜いた形。幾何模様は天体の周期軌道。静寂な文章だが精緻な暗喩が隠されている気がします。そんな中村航の紡ぐ言葉の数々が大好きです。
-
ファンタジックな世界でとても綺麗な物語でした。間に挟まっているDJがちょっとリズムをガチャガチャに損ねている感じもする。
-
夜中の3時に読み終える。妙な気分になる。曇り空。星は見えない。見えないだけでちゃんと存在してる不思議。
-
4編の短編小説と1編の挿話、そしてそれを紡ぐ星空放送局のサトザキさんの語り。第3章の「約束の世界」は現実と幻、現在と過去の入り混じる不思議な世界です。サトザキさんがミキに逢えて良かった。そしてアキオの約束が叶えられて良かった。中村航さんの文章は甘く優しくて素敵ですね。