- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093863223
感想・レビュー・書評
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中村航の作品。小学生のキャンプのときの蛍をさがしてのドキドキの夜中の体験からはじまり、最後の章まで微妙に登場人物がつながっていて読み進みうちに、最初の数章の内容が思い出され、より感動が深まっていく。涙腺弱い方達は確実に目から汗をかくエンディングです。
少年の成長といってしまえばそれまでだけど、人と人との出会いの妙、人の温かさなどいろいろ考えさせられました。大人にお勧めの本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な感じの物語。
ミステリー、ファンタジー、青春、恋・・・
全部詰まっているような。
なんで大ちゃんが「里崎は無理だよ」って言ったのか気になるw
DJ部分は無駄なような気がしてたけど、必要だったのね。
アキオと美紀が家族になってよかった。
お父さんの愛情、すてき。
最近「凍りのくじら」読んだばかりで、話が似てるところがあった。 -
ひさしぶりに心が洗われるようなやさしい話を読んだ気がした。すごくやさしくて、おだやかさに満ちてて。じっさいこんなにきれいなことなんてそうはないと思うんだけど、あってほしいなあと思う。夜空を見上げながら聴くラジオ放送。中学高校時代に深夜放送を聴いていた身からすると、ものすごく親近感がわいた。ていうか、こういうのがあこがれるんだよなあ。
だれかのためにいのること、ねがうこと。そんな純粋な行為ができればなあ。と思わずにはいられなかった。
あと途中に出てくる、うさぎとからすの話がほんとによかった。絵本にしたら、たぶんいいものになるんだろうなあ。この部分は泣いた。
(345P) -
最初、少年の成長物語かとおもったら、中間でメビウスの輪のエピソードが現れ、小説の構造が見える。なかなか凝った星空ファンタジー。でも微小な泡の中のような閉じた世界。
小学館のきららに連載とあるので、ターゲット層を絞った作品なのだろう。 -
初作家さん。
書評が高かったので購入。
なんだか、途中よくわからなくてどう着地するのか不安だったけど、ラストはとても良かった。
色んなことが繋がり、素敵な本だった -
不思議な小説だった。
航さんの作品はいつも不思議な雰囲気が漂っているけど、今回はいつにも増して不思議。
途切れ途切れ、時間を置いて読んでしまったから、もう一度読みたい。
そして、他の作品ももう一度読みたくなった。
そういえば、この本は5~6年ぶりに買った単行本だ。
サイン本だから特に大事にしようと思う。 -
優しく切ない恋と愛の物語。蛍や星空DJなど、舞台立ても元女の子(*^_^*)の心を十分にくすぐってくれました…。
「本の雑誌」で見た広告にがっつり乙女心^_^;をつかまれてしまって読みました。
「ハロー、ハロー、こちらは星空放送局。
どうか君の夜空に、やさしい星が流れますように」なんて言われたら、
10代のころ、深夜放送が大好き&夢見る少女だった私にはどんぴしゃだったわけですね・・・。
第一章は、小学生たちの夏のキャンプ。
互いに憎からず思っている5年生の大介と麻里が、もう一人4年生のアキオを誘って、夜のテントを抜け出し、蛍を見に行く・・・。
なんて上手い舞台設定なんでしょうね。
途中、道に迷った彼らには、どうしよう、先生に怒られる!なんて私まで小学生の気分でハラハラしちゃって、しかも、ただの脇キャラかと思っていたアキオが、年下だというのにとても冷静で奥行きのある性格らしい(だから上級生から誘われたんだね。)、しかも、途中から、何??この浮世離れしたラジオの放送は??もしかして、このお話はSFなの??とまで。
そんな彼らが段々に成長し、中学生、高校生、と、あるある!というのとは一味違うんだけど、それでもなんかとってもしっくりくる優しいエピソードを読ませてもらって嬉しかったです。
文化系男子として好ましく思っていたアキオが野球部に入り、彼なりの熱血ぶりも無理ないものだったし、それ以上に同じ学年で、「野球部をするんじゃなくて、ベースボールをするんだ」と宣言、いつも一見淡々とナックルボール(もどき)をアキオに投げ続ける稲葉がとても好きでした。
星空放送の挿入がちょっと長すぎてダレたところもあったと思うけど、全部読み終わってしまえば、あぁ、そうだったのか・・という、ホント、優しいお話で、なるほど、だから、“恋愛×青春×ミステリー”なのね、と。(*^_^*)
これは「星空放送局」という元本があるみたいなので、そちらも読んでみようと思います。
掲載日:2012/06/07 外部ブログURLが設定されていません ニックネーム: じゅん レベル: 本が好き! 1級
本と映画が大好きなお母さん。
自宅で中高生のための家庭教師をしながら、
地元の単館系映画館発行の月刊誌に毎月、映画の紹介文を書いてます。
「たなぞう」閉鎖に伴い、こちらに引越してまいりました。
どうぞよろしくお願いします!(*^_^*)
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あなたの感想は?自分の書評には投票できません。この書評へのコメント3件のコメントをすべて表示. 小太郎 2012-06-07 09:51
題名が素敵ですね。
GOOD! 0 クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 . じゅん 2012-06-07 10:06
(*^_^*) (*^_^*)
そうですね、優しいタイトルでそこにも惹かれました。
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GOOD! 0 クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 . rams 2012-06-07 12:41
>星空放送の挿入がちょっと長すぎてダレたところもあったと思うけど
に共感しました
星空放送が入る度に醒めてしまい、女心に鈍感な私には読み切る事ができませんでした
続きを読むのなら「星空放送局」を先に読んでからの方が良いのかなぁ -
とても美しいラブストーリーなんですけど、惜しむらくはちょっと構成に凝りすぎなのではないかと。とある登場人物がどこの誰だったのか、気になって寝られない(笑
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優しい、けどちょっと悲しい不思議な話でした