香港警察東京分室

著者 :
  • 小学館
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感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093866828

感想・レビュー・書評

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  • 機龍警察の雰囲気がある、香港と日本からそれぞれ5人ずつのメンバーで構成されて、それぞれのスキルが高く、パットしないと思っていた小岩井君までも最後に活躍する。ある意味超人集団の組体部特殊共助係こと香港警察東京分室のメンバーたちに乾杯だ。シリーズとして書いてほしい。

  • アクションシーンのスピード感がちょうど良くサクサク読み進められた。

  • キャラの個性とスリルは素晴らしかった。
    しかし、難しい専門用語、よく分からない漢字だらけの文字列に何度も挫折しかけた。
    一気に読まないとわからなくなる気がして一気読み。
    フィクションではあるが、知らなかった香港や中国のこともわかり、かなり勉強になった。

  • 香港でデモを扇動、さらに助手を殺害して日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授。彼女を逮捕すべく捜査にあたる分室メンバーを、香港の犯罪グループが襲撃する……

    おおお…。おもしろかったです。
    ルポ小説かな、と思ってしまうくらいのリアリティに、そんなんあるんかよ?!ってレベルのバリバリの銃撃戦。そして国と国、組織と組織の腹の探り合い…。アクションシーンとか息を止めてたよね。どうなることかと思ったけど、納得の結末。三部構成なんだけど、三部に入ると続きが気になってつい読み切ってしまった。しんどいシーンだけじゃなくて、香港警察と日本警察、それぞれのメンバーのキャラクター性がよい。男性陣のちょっとトボけたとことか和んだ。腹減り嵯峨さんに下っ端っぽい小岩井。またこのメンバーの続編読みたいなぁ。あとこれさー…まじでありえそうな話なんだよなー…所々皮肉の効いたセリフがいいよね。まじそれな、ってなる。

    なお、発行が小学館で、小学館かぁ…となってしまった。

  • 警察小説は好き。
    本来身近なはずなんだけど、どこかフィクションとして楽しめるから。

    さて、香港警察と日本警察で作られた「分室」が主役。香港警察まで出て来られると完全に別世界。フィクションとして楽しめました。
    香港の主権に関する問題を上手く織り込みつつ、ドンパチアクションも派手に、個性強めのキャラクターたちが動き回る。
    誰か1人が主役!ではなく、群像劇なので1人ずつを深く掘り下げる感じではないけど、それぞれが抱えるもの、信念…を感じさせながら動く。
    香港警察との対比で日本警察の縦割りなどの闇、中国の権力構造などエンタメの形で上手く吸収できる。
    動機が少し弱いかなと思ったけど、全てを語る訳ではないのにちゃんとスッキリするのでエンタメとして楽しめました。映像化できそう。

  • キャラ達の個性の魅力と、ドンパチ活劇の高揚感に、百鬼夜行な国際政治が絡んで面白い。一気読みした。シリーズ化に期待。

  • ICPOを仲介役として日本の警察庁と香港警務処との間で「継続的捜査協力に関する覚書」が締結された。 
    それに基づき新設された部署「特務共助係」別名「分室」 
    日本警察5名と香港警察から派遣された5名 とにかくそれぞれ個性的でキャラ立ちしてます。 
    民主活動家で元大学教授が香港から日本へ逃亡した。 身柄を確保し、香港へと送還する。 
    日本と中国政府中央の思惑が絡み、未曾有の市街戦へと発展する。 
    作者お得意のガンアクションもあり 一気読みでした。 
    これ映像化したら面白いと思うけど、どっかからの圧力あったりして無理だろうなぁ・・・ 
    熱烈続編希望です「機龍警察もね」

  • 直木賞候補作。日本と香港警察がチームを組んで、任務にあたる。この任務がやや説明不足なのと、特にストーリーにひねりや謎がないことが残念、
    分室のメンバーが多いため、その造型・描写にも単調であったことは否めなかった。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50327076

  • 新シリーズのスタートかな?
    次巻が楽しみ。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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