- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093866828
感想・レビュー・書評
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登場人物は良かったのですが、もうちょっと軽めの話の方が良かったです。
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第169回直木賞候補作
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50327076 -
現在の作家で、日本国内での市街戦を描かせたら一番上手い(と思います)、月村さんの本領発揮の一作。
本筋のキナくささだけで無く、日本と香港(中国)メンバー全員のキャラクターが満遍なく立っていて面白く読みました。
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香港警察と日本警察のメンバーが協力して事件を解決していく物語です。
香港と日本の同じ課のメンバーであってもお互いの立場を尊重せず対立気味で、自分たちの利益のために動いている印象でした。
国による捜査のアプローチや、考え方の違いが大きいのでしょうね。
これまで読んだ警察小説は、他国の警察組織と連携するものは読んだことがなかったので新鮮でした。 -
香港と日本の警察のそれぞれの組織の違いが、少し判りました。上層部の意向に左右されるのは、万国共通です。
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エンタメ振り切り。
キャラも経ってていい -
水越管理官、いかにも頼りになるじゃないですか。キャリアなのに天然っぽくて親しみやすく、上に対して現場の要求を通してくれるわ、情報を持ってきてくれるわ。なんたって、ここ一番自分の責任で際どい判断をしてくれるんだから。どうやらこの東京分室はシリーズとして続く様相で、きっと彼女の謎めいたパワーの源が明かされていくんでしょう。これまで、台湾をめぐる問題として分かったようなふりをしていた一国二制度を学ぶ良い機会になった。香港47問題、まだ分かってないけど。ただ、東京での派手な銃撃戦にはリアリティが乏しくて馴染めず。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00642343
香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する――インターポールの仲介で締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に設立されたのが「特殊共助係」だ。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせるものとされ、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。
初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を逮捕すること。元教授の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してくる。対立グループとの抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこにあったのは思いもよらぬ国家の謀略だった――。
アクションあり、頭脳戦あり、個性豊かなキャラクターが躍動する警察群像エンタテイメント!
(出版社HPより) -
日本警察と香港警察から選抜されたメンバーで構成された分室が捜査にあたるのは、香港から日本へ逃亡した元教授の逮捕だった。しかしそのさなか、強大な犯罪グループによる襲撃を受け、さらなる謀略が明らかになってくる。アクション満載の警察小説です。
一癖も二癖もある、いわゆる「はみ出し者」ばかりが集められた分室。だけれどこういうのって、大概優秀な人ばかりなんですよねえ。もちろんこれも例外ではなく、いろんな意味でとんでもない人たちが揃っています。ただし、日本警察と香港警察の間にはやはり壁のようなものがあり、協力体制を取るという建前はあるもののどちらも相手を信用していない印象でした。しかし国は違えども、それぞれの国や警察に対する思い、そして誇りを守ろうとする姿勢は同じなんですよね。いずれは素晴らしいチームワークが生まれてくるのでは、という期待も。続編にも期待したいです。