間宮兄弟

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093874991

感想・レビュー・書評

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  • こんな人生の在り方もありだなあ、と

    自分が居心地が良くて
    自分がいいと思うものがあって

    それに沿って行けるなら
    どんな生き方だって誰といたっていいと思った

    世間から見たら、変わってて
    結婚もしないで男2人兄弟で住んでるなんて
    変わってるよね

    って言われるようなことなのかもしれないけど


    お母さんは2人のことを自慢に思っていて
    兄弟、お互い居心地が良くて
    それでいい。それがいい。

  • 「だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」
    そのままの自分でそのままの間宮兄弟で良いんだよ〜って感じがして、好き。

  • モテなく生きてきた感じがリアルい
    兄弟よき

  • 読了後、映画も楽しむ。

    以下、本文より
    もう女の尻は追わない。そう決めた日から、すべては俄然平和になった。俄然平和に、そしてびっくりするほど美しく。

    パズルの類も大好きで、なかでもサイズの大きいジグソーパズルには燃える。いったん始めると二人と徹夜してしまうばかりか、仕事さえ行きたくなくなる始末なので、兄弟のあいだではジグソーパズルというものを、「おもしろ地獄」と呼びならわしている。

    二人はそれ(読んでいる本)を朝から晩まで持ち歩き、自室でも居間でもベランダでもトイレでも思い思いの姿勢で読んでいる。掃除も洗濯もしない。夕食も、外食か出前をとる。こういう休日の過ごし方を、兄弟は「読書日」と呼んでいる。

    「徹信ー、帰ったぞう、たらいまー」
    「徹信ー、酔っぱらったー、たしけてくえー」

    ひさしぶりに「おもしろ地獄」を買ってきた、と徹信が言ったのは火曜日で、よし、じゃあ金曜日だな、と明信が応じた、その金曜日の夜、兄弟は夕食も風呂も早めにすませて、満を持してジグソーパズルの箱をあけた。

  • そのままでいいんだ!
    そんな叫びが聞こえて、背中をがっしり支えられた気がした。

    季節ごとの行事がいい。四季のメリハリがつきそうで、なんだか憧れる。

  • 江國香織の文章は、わかりやすくてとてもきれいで好きだ。彼女の小説は初めて読んだが結構おもしろかった。いそうでいない、けれどどこかにはきっと存在する人間をつくりだす苦労は計り知れない。曖昧な人間関係を絶妙なバランス感覚で取り入れた内容なのに、混乱することもなくすっと入ってきた。映画化しているのを知っていたから、兄弟をふたりの主演俳優に重ねて読んでいたからかもしれないが。なんでもない日常、たまにアクシデントやラッキーなことが起きる日常が幸せだと噛み締める。映画も観よう。

  • 穏やかな気持ちで読める小説。
    二人の兄弟は日々変わらない(ように見える)生活をしていますが、その二人に関わることによってその人々が一歩踏み出すきっかけを与える、不思議な存在だなと思いました。
    身近にいたら「いい人」なんだろうな。
    映画は見たことないのですが、本を読んでみて、主演二人の兄弟のキャストはぴったりだなと感じました。

  • 読んだのはもう20年ぐらい前。江國さんの文章はいつもどおり素敵だったけど、間宮兄弟が苦手だ・・・と思った私。でも、どこらへんが?どうして?
    思い出せない。
    久しぶりに再読してみようかしら・・・。

  • 江國香織の映画化もされた小説。

    男兄弟の微妙な友情が面白かった。

  • もう何度読んだかわからない
    何度読んでも良いものはいいな(明信っぽい言い方かな?)

    今年、個人的に起こった人生の転機のな出来事を鑑みてもやはり間宮兄弟の生き方に近づいてきているなぁ
    近づいてきたというより前に戻った?
    まぁ、僕には明信のような善良、誠実、無邪気さがないけどね
    でも、これを読んでしばらくは人の悪口を言わないようにと心がけるんだよなぁ

    本に囲まれた生活って素敵よね

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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