野村ノート

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  • / ISBN・EAN: 9784093876049

感想・レビュー・書評

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  • 野村監督の野球学を自身の自慢と選手批判を交えながら読みやすい文章でまとめたノートです。ルール1:所有権に関わらず、野村ノートに一度でも触れれば誰でも、それ以降はその野村ノートに憑いている野村沙知代が見えるようになり、会話も出来る。ルール2:このノートの所有権を持つものはカツノリをベンチに入れなければいけない。ルール3:再生工場に送り込まれた選手は選手生命の残り半分と引き換えに”野村の眼”を手に入れることができる。マー君、新世界の神の子、不思議な子。

  • (090930読了)
    【はじめに】
    ・監督をやっていく上で次の5原則に従って職務を遂行していた。
     ?「人生」と「仕事」は常に連動しているということを自覚せよ(仕事を通じて人間形成、人格形成をしていく)。
     ?人生論が確立されていない限りいい仕事はできないということを肝に銘じておくこと。人間はなぜ生まれてくるのか。それは「生きるため」と「存在する為」である。すなわち価値観と存在感である。その人の価値や存在感は他人が決めるものだ。従って、他人の評価こそが正しいという事になる。”評価に始まって評価に終わる”と言われる所以である。
     ?野球をやる上で重要なのは、「目」(目の付け所が大事だ)、「頭」(考えろ、工夫しろ)、「感性」(感じる力を養え。それには負けじ魂や貪欲な向上心やハングリー精神がポイントとなる)の3つ。
     ?技術的能力の発揮には次の三点、「コツ」(投げる、打つ、守る、走る時のコツ(感覚)を覚える)、「ツボ」(相手チームの得意な形、相手バッテリーの配球の傾向、マークする選手、打席でのマークする球種、相手打者の攻略法、クセ探しなどのツボを押さえておく)、「注意点」(相手の中でマークする選手、投手は相手の得意はコースや球種は絶対投げない、理想のフォームを崩さない為の”意識付け”をしておくこと。性格面もそうであるように無意識だとどうしても欠点が出てしまう)が重要。
     ?無形の力をつけよ。技量だけでは勝てない。形に出ない力を身につける事は極めて重要である。情報収集と活用、観察力、分析力、判断力、決断力、先見力、ひらめき、鋭い勘等等である。

    第1章 意識改革で組織は変わる
    【教育こそ監督に求めれれる第一の使命】
    ・原理原則を見据えて実践指導していく。原理原則とは、”偉大なる常識”であり、「知機心自粛」(=機(原理原則)を知れば心自ら閑かなリ)である。これを押さえておけば、人生の中でいかなる事件に出くわしても、それに振り回される事はなく心は常に閑かなはず。
    ・不確定要素の多いスポーツにあって、常に安定した成績を残すためには、やはり原理原則に基づいた実践指導が何よりも大切。だから監督には選手の意識を変える、教育という大きな仕事が求められる。

    【心が変われば人生が変わる】
    ・心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。
    ・五木寛之「思考が人生を決定する」という言葉。
    【野球選手は野球博士であるべき】

    【選手に優位感を持たせる】
    ・「うちは他のチームより進んだ野球をやっている」という思いを生じさせ、さらにデータをもとに具体的な攻略を授けると、「それなら俺にもできそうだ」という気にさせることができる。選手の監督に対する尊敬と信頼が芽生え、他チームに対しては優越感や優位感のようなものが生じる。これがチームにとって大きな効果を生み、戦力となる。

    【広沢に教えられた『ギャンブル』の必要性】

    【『人として生きる』を教え込む】
    ・人間は皆人生を生き抜くという使命をもって存在しているという事を選手に説き、その使命感を選手一人一人に認識させる事である。だからこそいやが応にも、人生を教えなければならない。
    ・人生から
     ?「人として生まれる」(運命)
     ?「人として生きる」(責任と使命)
     ?「人を生かす」(仕事、チーム力)
     ?「人を生む」(繁栄、育成、継続)
    ・仕事と人生は切っても切り離せない関係にある。「人生とは幸福への努力である」(トルストイ)といいきっているように、仕事を通じて成長と進歩があり、人生と直結している。


    第2章 管理、指導は経験がベースになる
    【技術だけでは限界がある】

    【打者のタイプは4つに分けられる】
    ・打者について全ての打者が共通して持っているテーマとして
     ?変化球への対応の仕方
     ?内角への苦手意識の克服
     ?特殊球への対応策
    ・打者のタイプを分けた
     A型:直球に重点を置きながら、変化球にも対応しようとする
     B型:内角か外角、打つコースを決める
     C型:右翼方向か左翼方向か、打つ方向を決める
     D型:球種にヤマを張る(このタイプは根拠を見つける努力をするとよい)

    【指導者に求められるのは実践力】
    ・どのコーチも打者への技術指導の内容はさほど変わらない。指導者に求められるのは、選手にどうすれば実践力をつけることができるかということ。
    ・管理する者は、絶対結果論で部下を叱ってはいけない。「勝負したんだろ?」「勝負に負けただけじゃないか」「勝つか負けるかなんだから、そんなこと恥ずかしく思うな」となだめる。

    【打者に共通の苦手ゾーン】
    ?外角低目へのストレート(原点)
    ?低目への変化球
    ?特殊球
    ?内角への快速球や鋭く小さい変化球

    【内角球論】
    ・内角を投げる目的として
     ?内角球を見せて意識付けをさせ、打者の壁を崩したい(内角球が効果的な打者)
     ?内角に投じる事で、対となる球種(緩急、内外)を活かしたい
     ?内角球をフェアエリアに打ちこなす技術は難しい(ファールを打たせる)
     ?打者が内角に弱点を持っている場合
     ?内角球でゴロを打たせ、併殺を狙う
     ?右打者が右方向を狙っていると読んだとき
     ?配球によって内角に死角ができたと読んだとき
    ・「先入観は罪。固定観念は悪」というが、野球界にはこうした固定観念が数多く存在する。

    【配球の原点は打者への意識付け】
    ・メジャーには「コントロールのないピッチャーはピッチャーとはいえない」という格言がある。そしてコントロールのあるピッチャーをリードするのは捕手冥利につきる。そのために捕手はブルペンで常に投手にコントロールを求めて指導していかなければならない。

    第3章 指揮官の最初の仕事は戦力分析になる

    【優勝チームに名捕手あり】

    【配球は3つに分けられる】
    ?打者中心の組み立て・・・相手の弱点をついたり、反応を見て洞察する。技巧派投手
    ?投手中心の組み立て・・・自分のピッチングをするというやり方。相手打者と能力を比較して、投手の力が勝っていると判断したとき
    ?状況中心の組み立て・・・点差やイニング、走者の状況によって考える配球。
    ・理を持って戦うということが根底にあるが、普段から観察や洞察、あるいは考えるという行為をなおざりにしていると、いざという場面で何を元にした配球をすべきか、その根拠となる理を探すことができない。

    【正しい理念が正しい応用力を導く】
    ・捕手には状況や相手打者、投手の調子、打者の心理を洞察し、打者・投手・状況中心を使い分ける。要は応用。ただその応用を求めるには基本、しかも理にかなった基本知識を把握していなければ正しい答えを見出す事はできない。

    【決断と判断】
    ・「決断」とは賭けで、何に賭けるか根拠が求められる。また決断する以上、責任は自分で取るという度量の広さを持たなければならない。「功は人に譲る」という精神をもって決断しなくてはならない。覚悟に勝る決断なし、つまり迷ったら覚悟を決めること。決断力と包容力は表裏一体。
    ・「判断」とは頭でやるもの。知識量や修羅場の経験がものをいう。判断に求められるのは判断するにあたっての基準・根拠があるかどうか。

    【ペナントレースとの戦いの性質が異なる短期決戦】

    【弱者の戦法】
    ・短期決戦の戦い方
     ?戦力分析と具体的な攻略法
     ?コンディショニング
     ?出場選手の決定
     ?どの試合を重視するか
     ?無形の力を重視した戦い

    第4章 才能は学から生まれる

    【小事が大事を生む】
    ・「小事が大事を生む」。これはいきなり大きい事を目指すのではなく、小さい事柄を積み重ねていくことで大きな目標が達成できるという意味。
    【左打者だけがもつ危険ゾーン】

    【捕手は『疑い屋』であるべき】
    ・かっこよく取るアウトも、打たせて取るアウトもアウトはアウト。要は一番失敗の確立の低い選択をする事が捕手に求められる。
    ・諸葛孔明が子孫のために残した家訓の中に
     優れた人は靜かに見を修め特を養う。
     無欲でなければ、志は立たず、
     穏やかでなければ道は遠い。
     学問は静から、才能は学から生まれる。
     学ぶ事で才能は開花する。
     志がなければ学問の完成はない。

    【松坂に求めたい『興味』と『必要』】
    ・チームから一試合の行方を任せられる以上、エースには「もっと楽に勝てる」「もっと確実に勝てる」投球術を追及せねばならない使命がある。

    第5章 中心なき組織は機能しない

    【履き違えたチーム優先主義】
    ・人として生きる以上、人生と仕事は切っても切り離せないもの。人間は仕事でもって人生を生き抜いていき、仕事の中で人間形成がなされる。裏を返せば、人格が仕事の成否を左右する。
    ・人間形成、人格形成。そういうことは仕事をやっていく上で一番の基本になる。だから昔から世のため人のために一生懸命に頑張れ、と言われてきた。それが結果的には全部自分に返って来る。

    【エースは鑑でなくてはならない】
    ・エースや主砲の使命が、勝つ、打つといったことだけではないから。彼らのもつ大きな使命とは、チームの鑑になるということ。
    ・練習態度から食事のとり方、自己管理の方法までしっかりとしたものを持っている選手は全てに模範になる。
    ・我々の時代には、中心選手と言われる者は皆少々のことで休まない事にこだわっていた。
    ・エースと4番は鑑でなくてはならない。彼らの行動にチーム全体が正しい方向に進めるかどうかかかっている。中心になる選手がいるからチームはうまく機能する。

    【自己中心は致命傷】
    ・組織の中、チームの中で生きていく以上、自己中心というのは致命傷となる。ちなみに自己中心的行動は甘やかされて育った結果でやすい。
    ・投手が監督になると、選手に自分がやらなかった事を押し付けられなくなる。たとえ押し付けたとしても選手は言う事を聞かない。
    ・人生の評価と人間性の評価は相重なっており、成功も幸福も能力を発達させるだけでなく、何よりも人間的な成長が不可欠となる。だから「どの道を通ったか」「何を選んだか」という小さな選択肢が周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、最終的にはその者の人生を運命付けて行く。

    【鉄は熱いうちに打て】

    【個人主義が結集してチーム優先となる】

    【3年で獲れなければ、幸運がない限りタイトルは獲れない】

    【意外な選手に感謝されていた】
    ・私との縁を大切にし、「考えないより考える方がいい」「知らないより知っていたほうがいい」と私に言われ、「なるほど、そうだな」と思い、ノートをこまめに取り、そのノートを保存し何度も読み返す。こうしたちょっとの差がいざ自分が指導する立場になった時に活きる。

    【未来創造能力】
    ・4番の最も大きな役割は「全試合に出場する」ことであり、常に「打線の中心に存在する」こと。「中心な組織は機能しない」というのが組織論の原則といわれるが、すばらしい4番がいるチームは常に優勝を争う上位にいる。

    第6章 組織はリーダーの力量以上には伸びない

    【エースと4番は育てられない】
    ・「組織はリーダーの力量以上には伸びない」という原則論がある。
    ・「オーナー、生意気なことを言うようですが、”人間3人の友を持て”と言うじゃないですか。原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。オーナーには直言してくれる人がいないんじゃないですか?みんなオーナーが気持ちよくなる話ししかしてこないでしょう。人間偉くなるとそうなるものです。」

    【時期監督は星野しかいない】

    【将来性ほど当てにならない言葉はない】

    【足と肩にスランプなし】

    【野村再生工場】

    【変化球を投げる必要性】
    ・「どうして変化球を投げる必要があるのか?」変化球の必要性とは、スピード不足とコントロール不足を補う為にある。

    第7章 指揮官の重要な仕事は人づくりである

    【監督亜『気付かせ屋』でなくてはならない】
    ・いくらいい球を投げていても人間形成がされておらず、社会通念がなければ、組織はリーダーとして認めてくれない。
    ・自由奔放という監督は多く出てきたが、自由を履き違えてもらっては困る。チームであり組織である以上、最低限まわりの者が不快にならないだけの社会常識やルールは身につけておかなければならない。
    ・監督の役目というとすぐにチーム作りとなるが、チームとつくるにはまず一人一人の選手をつくらなければならない。そういった意味では監督の最初の仕事は人づくり。
    ・「人間の最大の悪はなんであるか。それは鈍感である」と言われる。監督業というのは、人をつくり、何かを気付かせ、そしてそれが組織に反映されるのを待つしかない。成長がなければ、やはり人間の根本の部分に欠点があるわけだから、もう一度人間教育を繰り返す。

    【後継者づくりがチームの伝統を築いていく】
    ・最近の球界を見ていると、人間教育を重視しおている監督がほとんどいなくなった。選手を叱らない、怒らない。選手をおだて、気持ちよくプレーさせることを優先する。誰だって怒られるより、褒められるほうがはるかに気分がいい。しかしそういった効果が重なって見違えるようにチームが強くなって優勝しても結果的に何年も続かない。(時間はかかるが基本が大事)。
    ・仕事の三大要素は「計画」「実行」「確認」というが、その中でも計画は特に重要。30歳を過ぎたあたりからしっかりとした将来の人生設計をもってもらいたい。
    ・私自身、30歳を過ぎたあたりから勉強をはじめ、その結果、「野村は野球を勉強している」「研究熱心だ」「野球をよく知っている」といった評判を呼ぶようになった。

    【プロだけが野球ではない】

    【光はあるが影がない】
    ・チームのために犠牲になる、チームのために研究する、創意工夫をする、知識を得る。こうした行為が最近のパ・リーグの野球には見られない。

    【伝統という無形の力】
    ・データの必要性は、言うまでもなく「知らないより知っていたほうがいい」だ。
    ・スコアラーの仕事は大変な作業。影の力としてチームには欠かせない人員。その人たちの苦労を生かしてあげることは、組織力を強化するうえで非常に大切である。監督が選手に教えられる事、それはほんのちょっとしたことだけ。

    【チーム作りの終着は『まとまり』】
    ・チームスポーツである以上、皆が勝たなくてはいけないという一段結感、まとまりが求められる。これだけを前提に野球に取り組んでくれれば、組織としてチームは機能する。
    ・組織というのはそういったチーム全体の意識の方向性(まとまり)が最も大切。素晴らしい素質をもった選手を1番から9番まで集める、そしたことがまとまりを上回るかといえば決してそうではない。
    ・指揮官・つまりリーダーについて常に以下のことを念頭においている。
     ?リーダーいかんによっては組織全体はどうにでも変わる。
     ?リーダーはその組織の気流にならなくてはならない。
     ?リーダーの職務とは「壊す・創る・守る」。
    ・「まとまり」とは分かりやすく言えば、目的意識、達成意欲をみんあが持ちつづけることである。全員が”勝とうぜ”という気になってくれること。

    【中途半端は骨の隋まで腐らせる】
    ・「人集めと人づくり」、それが強いチームづくりの基本。逆に選手の調子や結果によって、褒めたり、方針を変えたり、あるいはその選手の適材適所を見誤ったりすれば、育成は中途半端になる。プロ社会において、中途半端は選手を骨の隋まで腐らせる。

    【潜在意識と顕在意識】
    ・「野村野球とは意識付けだ」と答える。意識は無意識(潜在意識)と有意識(顕在意識)に分けられるが、9対1の割合で無意識が占めている。
    ・実践においては意識付けを中心に、「備えあれば憂いなし」「準備の充実なくしていい結果は得られない」という準備重視(プロセス重視)が私の野球。

    第8章 人間学のないものに指導者の資格なし

    【士は己を知る者のために死す】
    ・監督の要求とは
     ?自主性をもってほしい(これがなくなるとチームは必ず滅びる)
     ?何のための試合なのか、その目的、目標を明確に持って欲しい
     ?監督が何をして欲しがっているかを知って欲しい
     ?野球が仕事なのか、それとも勝つことが仕事なのか、自覚して欲しい(もちろん後者が正解)
     ?ファンが何を要求し、何に感動するのか考えてもらいたい
    ・選手側の要求とは
     ?自分の能力を評価して欲しい
     ?自分に何を期待しているのか教えて欲しい
     ?結果がだめだったとき、その過程を知って欲しい
     ?ライバルに比べて自分の評価が低いのは何故か教えて欲しい
     ?自分が言った意見に対し、良いか悪いか、悪いのであれば、何がどうして不十分なのか教えて欲しい
    ・監督がチーム優先であるのに対し、選手は個人主義。ところが選手というのは、自分の存在価値を知ってくれる人がいれば、「この人のために死んでも構わない」と思えてしまうから不思議。
     
    【江夏に学んだ愛情とは】
    ・彼から学んだのは、この選手を力一杯育ててやりたい、立派な人間にしてやりたいと思ったとき、何も褒めたり優しく接することだけが愛情ではないということ。

    【革命を起こせ】

    【人間教育ができて初めて育成といえる】
    ・生きていく中で、あるいは野球において、人生において自信がない。だから世間に自分の存在感や価値観を認識してもらう方法を探す。「自己顕示欲」を理解し、選手に接する。

    【結縁、尊縁、隋縁】

    【人間学のないリーダーに資格なし】
    ・出会いによって考え方が変わり、ある程度彼らの運命も変わったといえる。ただ考え方は変わっても、性格は中々変わらない。性格と人格を同じだと言う人もいるが、実際には異なるような気がする。人格は創れるが、性格は創れない。いかに3歳教育、家庭教育、親の教育が大事かということ。
    ・「人間学のないリーダーに資格なし」。抜きん出た能力をもつ、あるいはいい指導者に会う。そういったことで選手として成長し、いい結果を残すことは可能だが、そうした選手が一流の指導者になれるわけではない。技術的には一流でも一流の人間ではなかった、だからリーダーとしてはそぐわない。

  • 人間には自分の思うようにならないことがふたつあるという。ひとつは「人間はひとりではいきていけない」ということ。もうひとつは「自分の思うようになることはほとんどない」ということだ。「先入観は罪。固定観念は悪」

  • この本は、野村克也が書いた本なので野球に関することしか書かれていないので、やはり野球をやっている人、野球の指導者になりたい人にお薦めのじ本です。
    野村克也が長い間、野球に携わってきて、その中の様々な経験や、自分自身が感じたことが書いてあり、とても勉強になります。
    野球をやっていない人でも勉強になることがたくさん書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

  • 野村さんの一番有名な本。
    かなり話題になりましたよね。

    これは野球ファンだけでなく、選手も読み込んだ方が良いです(笑)
    古田さんも言っている事なんですが、野球選手が頭ではぼんやりと分かっていることを明確に活字にしている所が野村監督の凄い所だと思います。

    野球以外にも人間とは、とか変わる為に、などとても為になる事が書いてあります。

    珍しくぼやきではない本かも。

  • 私が野球をやってきて一番尊敬している人間の一人の著書。
    野球を知っていてもそうでなくても誰もが知っているであろう野村克也監督の代表的な著書の一つです。
    この本は野球のことから始まり、野球以外の内容も書かれています。
    たとえば、野村克也監督の考える社会人としてどうあるべきか、リーダー(指揮官)はどうあるべきかなど…
    野村克也監督がプロ野球という世界で学んできたものが書かれています。
    わたしはこの本の中でも一番興味を持って読んだ部分は野村監督の捕手論(配球論)です。
    野村監督の長年の経験のほんの一部分かもしれませんが、監督の経験・情報が凝縮されていました。
    わたしはこの本を読んで野球に対する考え方が変わりました。

  • 試合後のボヤキが注目されがちな楽天野村克也監督。氏の野球観が詰まった一冊になってます。野球好きの方はぜひ。

  • 出たー。ID野球ー。

    もはやノムさんの所持本は10冊を超えたってゆうね。

    大味な野球ではなく緻密な戦略を練ることこそが野球の醍醐味だと語る筆者の心意気に乾杯。

  • ご存知、
    現・楽天の野村監督が野球界に携わった50年以上の歳月をかけて学んできた、
    監督としてのあり方、あるいはその原則をまとめたもの。

    といっても
    ただの、野球論ではない。



    社会人として、人間として
    学ばせていただくことがぎっしり詰まった、おすすめの一冊。

  • もっと早く読んでいれば僕はリトルリーグを席捲していた

    わけがない。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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