村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001463

感想・レビュー・書評

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  • 2011/10/26読了

    春樹エッセイ。うん、やっぱり春樹の読み物といえば、本末転倒になるかもしれないがエッセイが面白い。
    しかし中華料理―しかもラーメンすらダメというのは意外だったな。だからパスタなのか。でも小説にラーメンのシーンもあったよ。というか、一説によるとラーメンは日本料理に分類される場合もあるらしいけれど。
    やはり、外国を知ったものは(私も含め)日本の窮屈さを感じるそうで。
    ええ、実にそうであるとも。
    外のほうがフランクで。っていうか、日本は実に全体的に内包思考なのである。自由だけれどそれにより失うものが多いのは他ならない私たちだ。

  • アメリカ滞在中のエッセイ。
    写真があるので紙質が良かった。

  • ■書名

    書名:村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた
    著者:村上 春樹

    ■概要

    フル・マラソンの後のきりきりに冷えたビール、やっとみつけた中
    古レコード、隣の猫の消息…小さいけれど確かな幸福の醍醐味。ボ
    ストン近郊での2年間を綴ったエッセイ集。

    ■感想

    久しぶりの村上春樹さんのエッセイです。
    相変わらずの完成度ですね。(絵だけは相変わらずの残念度ですが。。。)

    この人のエッセイは、無駄がないし、読むのが本当に苦痛でない。
    使っている日本語が、自分にしっくりきます。

    あと、全くポジティブ思考じゃないのもいいですね。
    当然所々はプラス思考なんですけど、無理がないんですよね。
    自分の現実を理解して、無駄なところに力を使わないようにしている
    スタンスが好きです。

    個人的には、この人には小説ではなく、もっともっとエッセイを書いて
    欲しいと思いますね。
    (こんな意見の人はほとんどいないでしょうけど。。。)

    ■気になった点

    ・個人と組織が喧嘩したら、間違いなく組織の方が勝つ
     (長いスパンをとってみれば。)

    ・「少しぐらい日本語が狂ってきてもそれはそれでいんじゃないか」と
     個人的には思わなくもないけど。

    ・「欠けない満月がないように、トラブルのない生活もない」

    ・長くやっていれば、山もあれば谷もある。調子の悪い時にも悪い
     なりに自分のペースを冷静につかんで、その範囲でベストを尽くす
     のも大事な能力だと思う。

    ・他人が僕の家を見に来ると「いやだな」と思うのに、逆だとちゃんと
     見に行くんですよね。人間というのは全く身勝手なものである。

  • ほのぼのエッセイ。
    猫のピーターの話が好き。

  • アメリカにいたときの滞在記。
    安西水丸先生と陽子夫人のスナップ写真付き。

    車を盗まれたりレコードでずっと買うか買わないか悩んでいたり。。。
    忙しくて面白い。

  • 村上春樹がボストンに住んでいたころのことをつらつらとつづったエッセイです随所にねこのはなしがでてきて、ねことの縁がつづられています。「ノルウェイの森」がイタリアとギリシャを行き来していたころに書かれたとか、フルマラソンのことや、いろいろおもしろく読みました。

    20180613再読

  • 再読。
    ニクソンの言葉を忘れないようにしよう。

  • 平成23年1月30日読了。

  • 村上さんのエッセイ。
    本当は、執筆で忙しいのだろうけど、のほほんとした、スローライフに癒されます。
    猫のコウタロウが生きてて良かった…

  • この事を良く覚えて置きたまえ。
    もし他人が君を憎んだとしても、君が相手を憎み返さない限り、
    彼らが君に打ち勝つ事はない。(リチャードニクソン)
    Always remenber,others may hate you,but those who hate you don't win unless you hate them.

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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