羅生門・鼻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.52
  • (305)
  • (477)
  • (981)
  • (95)
  • (13)
本棚登録 : 6688
感想 : 406
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101025018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • わかりやすくかつ面白い。

  • 再読。
    色々あるけれど、芥川龍之介の文学にも人格にも、完璧ではなかったことはあるんだけど、

    それでもやっぱり、悪く言う人って好きじゃないw

  • 自分は気になっても人はそんなに気にしていないというお話し。
    『鼻』は、『今昔物語』(平安末期の説話集)の中の話が題材になっています。芥川作品の「王朝もの」のうちの1つです。
    池の尾の内供は、あごの下まで垂れさがる長い鼻を持っています。内供にとって長い鼻はコンプレックスで、内供の自尊心は傷つけられます。短くするためにできることをしてきましたが、鼻に変化は現れません。

  • 高校以来の芥川龍之介
    無駄がない文
    考えさせられる明確な主題
    ユーモアもある

  • 羅生門、鼻、芋粥、運、袈裟と盛遠、邪宗門、好色、俊寛の8編が収まる永久保存の蔵書。今昔物語をモチーフに人間の生々しさが溢れる王朝もの。「そう思うのはその方の心が狭いからの事じゃ。弥陀も女人も、予の前には、皆われらの悲しさを忘れさせる傀儡の類に外ならぬ。-」こう言い放つ若殿と摩利信乃法師との対決は見てみたいが未完。近年解釈にあるように似た者同士で引き分けか。結局人間とは・・・。

  • 高校の時の小説家でもある国語の先生が、「文章を勉強するなら芥川龍之介をお読みなさい」とおっしゃったことを思い出します。「下人のその後を創作する」という授業も体験しました。思い出深い作品です。大人になってから、新潮CDの橋爪功さんの朗読を何度も何度も聴きました。声に出すと、言葉の流麗さにうっとりしてしまいます。

  • 1916年に発表された芥川龍之介の初期の短編小説である。

    主人公は5、6寸の長さのある鼻を持っているために、人に悪口を言われたり揶揄われたりする人生を送っていた。しかし、揶揄われていることを知られたくたいために、気にしないふりをしていた。ある日、鼻を短くする方法を教えてもらい、試したところ成功した。だが、鼻が短くなったことで、またその鼻をみて揶揄う人が出てきたのだ。

    とてもユーモアのある作品である。
    コンプレックスは誰にでもある。そして、他人は不幸に同情する。しかし、不幸やコンプレックスを解消すると、他人は物足りなくなる。そして、新たな不幸を見つけ出す。そして揶揄う。とても悲しい話しだが、そういった人間の決して良いとは言えない心の内を詳しく描いている。

  • 「芋粥」が一番好き。衝撃を受けた。

  • 鼻は最後面白かった
    羅生門はなかなか難しい
    正義というのは人それぞれ、みたいな
    自分がその立場に置かれた時に正義ってものは変わってしまうだろうどうせ
    みたいな
    人間みんな人それぞれの倫理観があるってのは仕方のないことよ
    みたいな?優しいよ芥川さんはw

  • 禅智内供の鼻はふつうの鼻とはちがって、内供のあごの下までさがっていた。周りの人の言葉のせいで内供は鼻を小さくするための方法を探す。・・・

    感想:私はこのお話で芥川龍之介が伝えたかったメッセージが好きでした。それはみんなとはちがう自分を好きでいることや、周りの人のひどい言葉などは気にしないことが大切ということです。

全406件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芥川龍之介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×