羅生門・鼻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 405
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101025018

感想・レビュー・書評

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  • 結構好きなんよね

  • 各短編小説は、小説毎にいろんなスタイルを用いていて面白い。古典からくる物語だけではなく、近代的な文学小説の形態もあり表現の幅が広い。人間のエゴイズムを表現した羅生門だが、他の作品でも人間の本質的に持っている暗い部分が見られる。ただ、単純にその本質を伝えたいだけの作品ではないような気がしてならない。同時に人間関係の複雑さなど、現代でも見られるいじめの本質なども描かれているし、何度か読んでようやく全体の深さや枠を捉えられそうな作品ばかりである。これを短編の中に入れ込んでいる芥川龍之介の技巧が計り知れず、一読では何も感想が書けないのが正直なところでした。

  • 短編歴史物語です。
    羅生門、芋粥、鼻など短くてもとても面白かったです。
    何だか滑稽だけどとてもユーモラスでもありました。
    邪宗門は、ここからというところで終わっていて不完全燃焼でモヤモヤで一杯です。

  • 芥川龍之介の作品を読むのは高校の授業以来。羅生門を読んだだけだ。この短編集にもそれが収録されていて、改めて読み返した正直な感想としては、「以前読んだときと印象は変わらない」の一言だった。しかし他作品を通しで読んでみると、その印象はまったく変わってくる。芥川が描きたかったもの、表現したかったものがなんとなく見えてくるような気がしてきたからだ。しかしそれもまだ、確証には至っていない。朧げに感じるのは、彼は作品を通して他のどの作家よりも、激しい何かと格闘してきた、ということだけだ。そしてその正体は本書を読んだだけでは理解できないだろう。もっと読んでいかねばならないと感じた。

  • やはり純文学は時間がかかります

  • 羅生門の薄気味悪さは格別、地獄変と双璧だと思う。

  • 悪に対する悪は肯定される。

  • 全八編。老婆に対し激しい憎悪を抱きながらも、都合の良い理由が見つかれば自身の行いを正当化し、同様の行動を取る下人の心の揺れ動きが印象的。若者の心情を面皰で表現しているのも面白いですね。

  • 芥川は割と好きで読んでしまう、老婆って高校生の時にツボった思い出がある

  • 教科書

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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