予定日はジミー・ペイジ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 179
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058276

感想・レビュー・書評

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  • 角田光代節はやっぱりすごかったけど、他の小説に比べると穏やか。
    こちらは1年前ぐらいに読んだ。

  • 昔から何度も何度も読んでいる本の一冊で、それも毎回図書館で借りて読む本だったけれども、何十回も読んでもまた読みたくなるような本はやっぱり手元に置いておくべきだと思い立ち、古本屋で買ってきた。
    妻マキちゃんが妊娠してから(正確には妊娠するきっかけとなった性交直後)出産するまでの日記がリアリティを持って書かれている。初回あとがきを読みある事実を知り、このリアリティにぶっ飛んだ。最初はこの本ってよくある〝著名人が子を産んだときの体験記〝ぐらいに思っていた。しかしあとがきに角田光代さんは実際に子を産んだ経験はなく、全てが彼女自身から生み出されたものだとあり、爆風を受けた。それから時々この本が読みたくなる。
    一番お気に入りの場面は…妻マキちゃんが夫さんちゃんに、身籠ったことがちっとも嬉しくないと告白する場面。どんな子が産まれても2人の子ならかわいいはずと、夫さんちゃんは妻マキちゃんが妬ましいくらい能天気に言うのだ。そんなとき、マキちゃんは思うのだ…すべての子どもはそんなふうに望まれて生まれてくるんだなあと。角田光代さんの願いにも思えた。

  • とってもいい読後感。
    旦那さまがよかった。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。
    http://nestle.jp/entertain/cafe/


    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!というこのコーナー。

    第25回目に紹介されたのは、角田光代の「予定日はジミー・ペイジ」に登場する『サンドイッチ』。

    ―サンドイッチのなかに、一つだけあたりを入れておいたのだ。
    五倍の芥子を塗ってある。しかも、執拗にこねてうんとからくしたやつだ。


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • 角田光代さん「予定日はジミー・ペイジ」読了!素晴らしい!限り無く五つに近い星四つ!「性交した。」から始まる、マタニティ小説。面白いなぁ‥すごいなぁ‥プロフェッショナルの作品です!

  • 角田作品らしい奔放な主人公ですが、今回ばかりは全体的に穏やかな展開。実体験に基づくものだと思っていたのですが作者自身は産んでいないのかあ。リアルに思えたので意外でした。もっとも自分だって産んだことないんですけど。

  • なんでも、準備万端、心構えもできている、なんてことはないのかもしれないなぁと思わせてくれた作品です。行動しながら考えて、乗り越えるのですね。

  • 自分がまさに今、こんな状況におかれていたので、すごく共感できました。
    そうそう、そうなのよね…
    嬉しい、めちゃくちゃ嬉しい!けどたまによぎるのは一抹の不安。
    プレママにぜひ読んで欲しいです。

  • 妊娠から出産までの日々を書き綴る形の小説。
    突飛な展開が多く、なかなか入り込めなかった。

  • 久しぶりの角田さん。

    初めての妊娠。
    でも嬉しいと思えない。
    妊娠を善とする周囲に反発を感じたり。

    ちょっとずつ変わっていく気持ち。
    章が日付になっているのも良かったし、
    すごく読みやすかったです。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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