国盗り物語(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.04
  • (339)
  • (352)
  • (282)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 2844
感想 : 199
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152073

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最終的にはやっぱり信長が一番カッコいい。
    この流れで新史太閤記を読んでみよう。

  • 最終巻。
    斎藤道三の意志を受け継いだ織田信長と明智光秀、2人の争いを描いています。
    そして本能寺の変が訪れる。
    まさに大河小説!

  • 信長が権力を手にするところから本能寺の変を経て、光秀が秀吉に討たれるまでのお話。歴史にたらればは禁物だが、もし光秀が謀反を起こさなかったらどうなっていただろうと考える。戦国の世も現代も、先に動いたものが勝つ。同時に周到な準備と分析、人心掌握術。起業に通ずるものがある。

  • 久しぶりの司馬さんでした。30年くらい前に初めて読んだ司馬作品がこの本でした。30年ぶりの再読。司馬さんのあとがきの最後を見たら、もう50年以上前の作品なんですね!ちっとも色褪せない文章のうまさと心情描写、背景の説明は、やはり脱帽です。堪能しました。感謝。

  • 本当か嘘かはともかく、歴史に興味を持たせるについては司馬遼太郎はいつも見事だ

  • 信長と光秀の物語の完結。浅井朝倉攻略~本能寺を一気に描いている。坂の上の雲に引き続きの司馬作品だが、こちらも時代を事例にしたマネジメント関連本を読んでいる気になり大変楽しい内容。
    いつの時代も革新的なことを起こすのには既存の概念にとらわれない大胆な発想と行動力。
    慣習や先例にとらわれず、延暦寺までを焼き尽くした信長は時代を変えるために行動し続けていたのがまさにそう。
    儀礼や慣習に引きずられていては、革新が起こせないのは現代も同じだろう。
    一方の光秀は己の美徳に従いすぎて、最後は秀吉に討たれてしまう。
    優秀であったが、時代の潮目にあって天下を取るには懐古主義的でありすぎたと描かれている。
    あとがきで細川藤孝に触れられている。
    いつの時代も根回しが重要であることを学ぶ。

  • 次第に不穏になっていく光秀と信長。
    パワハラ上司にびくびくする部下、という現代人にも共感できる構図です。
    ただ、光秀はただの社畜というわけではなく、確固とした野望があるというところが見ていて面白かったな。
    確固とした自分があったからこそ、本能寺に至ったのだろう。
    次第に不穏になっていく両者の描き方もさることながら、本能寺の前夜の葛藤するシーンは、特に圧巻。

    全体を通して思い返すと、国盗り感は道三編に多くて、信長編は国盗りというよりは、人間関係を緻密に描いたヒューマンドラマだと思います。
    わくわくと感動を同時に味わえる名作と感じました。

  • 斎藤道三の国盗りの夢は、その2人の分身に受け継がれる。古典的教養を受け継いだ明智光秀。戦争や政治での機略と決断を受け継いだ織田信長。ふたりの分身の運命は交わり、最後は対立する。

    主人公は前半は斎藤道三、後半は織田信長となっているけれど、後半の主人公は明智光秀といってもいい。智謀がありながらも、繊細な精神を持ったこの人物が、織田信長というサイコパス的人物とのかかわりのなかでいかに苦悩したか。その姿はあわれでありながら、なんか共感してしまう。

  • 明智光秀の主君信長への苦悩がよく分かる。
    本能寺の変後の虚しさがそれを物語るかのよう。

  • 面白かった。

全199件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×