項羽と劉邦(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.85
  • (383)
  • (459)
  • (548)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 4271
感想 : 266
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152318

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 劉邦は信用。項羽は自身の能力。
    劉邦のようになりたい

  • ※2003.12.31購入@読書のすすめ
     2004.1.7読書開始
     2004.1.18読了
     売却済み

  • 秦の始皇帝の死後、宦官の趙高の謀によって蒙恬や始皇帝の長子扶蘇、李斯が死に、始皇帝の末子胡亥が二代皇帝となった。初めて統一された中国は秦の法家思想に馴染まず、陳勝・呉広の乱を皮切りに各地で流民が反乱を起こす。多くの流民の食を確保し、楚の懐王を奉じて力をつけた項梁は、秦の章邯によって定陶で敗死するが、甥の項羽は章邯の先鋒を破り、章邯を降伏させる。しかし秦の降兵20万の反乱を危惧した項羽は、20万の兵をパニックに陥らせ穴に落として虐殺する。

    クールな章邯が項羽に尊敬されていると告げられて泣く場面が印象的。劉邦は別働隊として関中に向かっていて、先に関中に入ってしまうのではないかと項羽がヤキモキしているが、これが鴻門の会のあの場面につながっていくのだろうか。
    項羽はまだ20代だけれど劉邦は40超えてる。結構歳いってるんだな。

  • 2021/6/9読了。久々の司馬遼太郎。三国志(吉川英治)よりも面白かった。いや、歴史的な位置付けとして…。

  • キングダム読んでたから、知ってる名前が出て、おもしろかった。

  • キャラが立ってておもろい
    いろんなタイプの人間がいるなぁ

  • この書を読んで、人間とは、政治や宗教で生きているのではなく、食を繋げるために生きていること、歴史上の大動乱は飢餓が産み出していることに納得した。

  • p.292
    この感心の仕方に一種の愛嬌があり、愛嬌がそのままひとびとに徳を感じさせる風を帯びていた

    キングダムの後の世界が"この世界"だと考えると 世界って 歴史って 何なんだろうって思ってしまいます。
    (キングダム 全然読んでいません。すみません。秦の始皇帝の話ってことぐらいの知識しかありません。ごめんなさい)

  • 前半部分は割と変化が少ない為、割と辛抱しながら読んだ形ではあるが、終盤にかけては、物語の展開が遅くなり(=濃ゆくなってゆき)面白くなってきた。

    秦の法家思想に乗っ取った国づくりは、非常に先進的であり魅力的であるが、趙高のような宦官が力を持ってしまうことを防げるような、牽制しあえる権力構造が必要であると改めて思った。始皇帝が優秀であり、かつキングダム の「政」には非常に思い入れがあるだけに、その秦が内から崩壊していく様は、虚しい。

  • 横山光輝氏の漫画版を読んでいたので物語視点では
    違いのない感じだが、秦帝国、陳勝の乱についての
    歴史的視点で深く改めてで楽しめました。

全266件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×