きみはポラリス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167602

感想・レビュー・書評

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  • はじめて三浦しをんさんの本を読みました。
    最近読んだ本の中ではかなり好きな本になりました。
    特に、『私たちがしたこと』と『夜にあふれるもの』が好きです。特に男の登場人物の書き方が魅力的でした。エッセイは読まないと思いますが、他のしをんさんの小説を少しずつ読んでます。何度も読み返したい、まだまだこの本の世界にいたい、と思う小説でした。

  • まず言っておくと私は恋愛小説が苦手。だけどこれはばりばり恋愛系。
    本屋で推されまくってて、興味本位でどんなもんかと、短編集だったからというのもあり、1話目を読んで
    衝撃を受けた…
    文章の雰囲気、儚さとか切なさとかが自分好みだったということもあり購入。

    いわゆる「普通の恋愛」と言われそうなものも心理的な揺れとかを使って上手く表現されてる。
    あと、変に最後まで言及しないから、余韻を楽しめる。
    全て面白くてすぐ読んでしまったー

  • 三浦しをんらしい、恋愛小説。

    人が人を想うということを描きつつも、その中には没頭せずにそれぞれの作品のテーマにふさわしい「距離感」を保ちつつ描かれる恋愛小説。

    初出・収録一覧にも書かれている「自分お題」や「お題」があるからこそ生み出された作品たちだと思う。
    恋愛を「距離感0」で描いたならば、それはそれは濃厚で息苦しいものであったり、苛烈な光、ただひたすらに甘やかな気持ち、そういったものが印象に残ることも多いだろう。

    しかし、適切な距離を保つことで、恋愛物語にさまざまな色が浮かぶ。

    薄墨色の空から落ちる白い雪。
    昏い昏い、夜の底。
    生命力あふれる濃緑。
    ファイヤーストームの緋色。

    それぞれのテーマによって切り取られた恋愛の一幕をそっと覗くように一つ一つを読んだ。




    ****

    三浦しをんらしい『永遠に続く手紙の最初の一文』にこっそりとほくそ笑むのを忘れずに…(笑)

  • すべての恋愛は普通じゃない。。

    なるほど。

  • 冬の一等星、泣いた。

  • 透明感があって好き。
    「きみはポラリス」に「冬の一等星」が重なってなんだか心にぶわっときた。
    読んでいて淡々としてるんだけど五感に響くものがある。
    静かな気持ちになれるなぁ
    中村うさぎの解説がイイ★

  • しをんちゃんの恋愛小説をまとめた1冊。
    "恋愛"という一つの言葉でくくっても、その形は無限にあるのだということを改めて感じました。

    11編の短編は初出がちがうので、それぞれの持ち味もちがいます。
    三角関係に信仰にBLなどいろいろなテーマがあるので、アソートキャンディーから好きな味を選ぶように、気分に合わせて楽しめます。

    今の気分はハッピーなお話が読みたかったので「春太の毎日」が一番好きでした。
    春太くんがとてもキュートです。
    ちょっと生意気だけど「大好きだ」って思いがまっすぐでかわいい♪

    本書の英語のタイトルが素敵です。
    「Something Brilliant in My Heart」
    誰かを大切だと思うとき、心の中で輝くもの。
    それの光は、歩き続ける私たちの道を照らしてくれる道しるべなのです。

  • 最初と最後、『骨片』『ペーパークラフト』が特に好きでした。

  • 短編集は自分に合わなかった。
    そうでないものと比べて、結末の迫力が全然違う。

  • しをんさんの短編集、これともう一つ2つ読みました。
    どちらも世にも奇妙な物語に出てきそうな、不思議な気分になるお話しがあって面白かった。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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