きみはポラリス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167602

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛、それも細分化されたテーマごとに書かれた短編集。

    春太の毎日という話は、わたしが10代のころに夢中になった少女漫画「まっすぐにいこう。」のマメといくちゃんの関係のようで、読んでて懐かしく感じた。

  • 20240315

  • 「私たちがしたこと」「骨片」「冬の一等星」がとてもよかったうえ、自分お題を開示しているページを拝読して感嘆の声しか出ませんでした。
    どの話も「君はポラリス」に通ずる。烈しく求め、見つめ、見守り、触れる。恋にもいろいろな形があるなとしみじみ思う一冊です。

  • 切なさと甘酸っぱさと。ドロドロとした感情と。
    恋愛って人それぞれでとても不思議だなと思ったけれど、人を好きになれる事自体が、純粋に素敵だなと思えた。

    春太の毎日
    冬の一等星
    あたりが、好きな話。

    ちょっと気持ちわるい展開の話もあったけれど、世にも奇妙な物語的に読み進められた。
    しをん先生の紡ぐ言葉、とても好きです!


  • 恋愛って色んな形があるのだな、と改めて思い知らされた

  • 自分には文体が合わなかった…。

  • このお話を読んで、星がみたくなって外にでてみたけれど、くもりがかっていて星はちっともみえなかった。
    けれど、そんな夜空にも星はきらめいていて、わたしたち人間はたしかにそのことを想像できる。おねがいごとだって、心のなかでたしかに。

  • 短編集って良いよね
    切れ味が鋭い
    最後の方にまとめている
    お題と
    自分お題
    が面白い
    そのキィワードから
    タイトルができて
    本編ができて
    世界が作られていくって良いです。
    面白い物語って思える物語
    何を感じる?!
    何が起きる?
    誰から教わったわけでもないのに
    なぜかわかっているような感じって
    ここにあるんだよね
    いつの間にかある気持ちに
    物語を与えてあげることから
    始まります

    表題作がない短編集
    何が誰が
    北極星なのか?
    その北極星とはどういう思いなのか
    全体を貫く言葉を想像しながら
    楽しむ時です

  • 恋愛短編集っていうことで、おっさんが読むのはどうかな?と思っていたけど、読み始めるとこりゃ普通の恋愛小説じゃないなと。なかなか一筋縄ではいかない、そんな作品。

    そして、中村うさぎさんのあとがきが素晴らしかった。
    恋はおし花、愛はポラリス

  • とある機会に「骨片」の一部を読み、前後が気になったので読んでみた。

    初読の際は、三浦しをんとは気付かないくらい仄暗い色の話だなという印象。
    女だてらに学問を極めたことへの自覚と誇りと思い出。それを生かすわけでもなく、閉じられた田舎で生活することへのもどかしさ。忙しさで薄れていく過去の日々。女性を解放してくれない時代。
    言葉にできず、誰かに吐き出すこともできず、悶々とした塊を抱える主人公。
    現実に向き合えず、頑健だが床に伏せってばかりいる祖母へのシンパシー。

    全体を斜め読みする際は、どうしてもここまで深く読み込めない。全文を読んでみると、もう少しカラッとした明るい色のイメージだった。


    …というか、なんかラブコメだった。
    有川ひろほどのベタ感はないけれど。感情の微妙な機微を優しく書いてくれているけれど。
    様々な設定の下、雰囲気も形も違う短編が揃っているけれど。流石三浦しをん、なのだろうけれど。

    …いやこれベタベタの恋愛小説ですやん!
    ファンタジー感すらあって、正直一部の話は引きましたわ!(あまりにも好きオーラを出しすぎな人々に対する照れもあったのだろうが…)
    中村うさぎの解説が賛美しすぎててまたベタ感を助長していて。いや悪いわけではないのだけれど。


    冬のほの白い北極星のようなあの人。
    自分を導いて、包んでくれる。
    自分にとってポラリスのような存在が、主人公たちの胸の中にはいるんだな。

    いやそれは素敵。素敵なんだけどね。
    最強の恋愛小説集て…何なん…(ZAZY風に)

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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