- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101167602
感想・レビュー・書評
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恋愛、それも細分化されたテーマごとに書かれた短編集。
春太の毎日という話は、わたしが10代のころに夢中になった少女漫画「まっすぐにいこう。」のマメといくちゃんの関係のようで、読んでて懐かしく感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20240315
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「私たちがしたこと」「骨片」「冬の一等星」がとてもよかったうえ、自分お題を開示しているページを拝読して感嘆の声しか出ませんでした。
どの話も「君はポラリス」に通ずる。烈しく求め、見つめ、見守り、触れる。恋にもいろいろな形があるなとしみじみ思う一冊です。 -
切なさと甘酸っぱさと。ドロドロとした感情と。
恋愛って人それぞれでとても不思議だなと思ったけれど、人を好きになれる事自体が、純粋に素敵だなと思えた。
春太の毎日
冬の一等星
あたりが、好きな話。
ちょっと気持ちわるい展開の話もあったけれど、世にも奇妙な物語的に読み進められた。
しをん先生の紡ぐ言葉、とても好きです!
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恋愛って色んな形があるのだな、と改めて思い知らされた
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自分には文体が合わなかった…。
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恋愛短編集っていうことで、おっさんが読むのはどうかな?と思っていたけど、読み始めるとこりゃ普通の恋愛小説じゃないなと。なかなか一筋縄ではいかない、そんな作品。
そして、中村うさぎさんのあとがきが素晴らしかった。
恋はおし花、愛はポラリス -
とある機会に「骨片」の一部を読み、前後が気になったので読んでみた。
初読の際は、三浦しをんとは気付かないくらい仄暗い色の話だなという印象。
女だてらに学問を極めたことへの自覚と誇りと思い出。それを生かすわけでもなく、閉じられた田舎で生活することへのもどかしさ。忙しさで薄れていく過去の日々。女性を解放してくれない時代。
言葉にできず、誰かに吐き出すこともできず、悶々とした塊を抱える主人公。
現実に向き合えず、頑健だが床に伏せってばかりいる祖母へのシンパシー。
全体を斜め読みする際は、どうしてもここまで深く読み込めない。全文を読んでみると、もう少しカラッとした明るい色のイメージだった。
…というか、なんかラブコメだった。
有川ひろほどのベタ感はないけれど。感情の微妙な機微を優しく書いてくれているけれど。
様々な設定の下、雰囲気も形も違う短編が揃っているけれど。流石三浦しをん、なのだろうけれど。
…いやこれベタベタの恋愛小説ですやん!
ファンタジー感すらあって、正直一部の話は引きましたわ!(あまりにも好きオーラを出しすぎな人々に対する照れもあったのだろうが…)
中村うさぎの解説が賛美しすぎててまたベタ感を助長していて。いや悪いわけではないのだけれど。
冬のほの白い北極星のようなあの人。
自分を導いて、包んでくれる。
自分にとってポラリスのような存在が、主人公たちの胸の中にはいるんだな。
いやそれは素敵。素敵なんだけどね。
最強の恋愛小説集て…何なん…(ZAZY風に)