アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101191225

感想・レビュー・書評

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  • 普段は手を出さない一冊。

    実在する人物らしいアッコちゃん。
    すごい貴重な体験をしているであろう・・・
    と思いつつ
    にわかには信じ難いお話。

    魅力的な人であるのであろうことはよくわかる。
    そんなにも男を魅了することが出来る女子力、
    見習いたいものです。笑。

    あっという間に読めてしまう一冊。
    あの日本が狂っていた時代をしばし体験してみるのもいいのではないでしょうか?
    私も恩恵受けたかったなぁ〜。ぷぷっ。

  • この本の中に二ヶ所だけ日本人として初めてショパンコンクールで入賞(観客賞と言うものではあったが)に輝いたピアニスト原智恵子の記述がある。結果としてその記述は久生十蘭のパリ時代の解明に役立つものではなかった。資料調べと言うのはそう言うものだと諦めた。小説をほとんど読まない私は林真理子の小説を初めて読んだ。そう言う意味では多少のプラスになったのかもしれない。

  • 実在にいる人物をモデルに書いた作品だけあって、面白かったぁぁ。女性週刊誌読むの大好きな人はハマルと思います。
    アッコのような女性・・・近くにいたらウザイだろうけど近くにいたら得はしそう(笑)おこぼれいただけそう(笑)
    バブリーな時代にそこそこの美人で生まれてオイシイ経験してみたいけど、、そんなことすると今 不満だらけになっちゃうそうで怖い気もする。
    アッコちゃんは40歳になっても、それなりにいい思いしてて、フリーダムで、そこも憎たらしかった!
    林先生の毒毒しい、皮肉たっぷりの表現大好きです。
    ここまで、思い上がって言い切ってくれれば 読んでるほうも スカッとします。
    こんな傲慢な女になってみたいもんです。

  • 9月4日読了。男と金、酒があふれるバブルの時代を泳ぐアッコちゃんの軽やかな姿を描く。雑誌上のエッセイなど以外に林真理子の著作を読むのは初めてだが、文章も巧みでとても面白い。空虚なのか充実しているのか、野心があるのか自然体なのか不思議な女性たちの姿、は男には永遠に理解できないものなのかも知れんなー。ただ、バブルの時代も今も、才能がある男には富と人脈、女が集まるというのが真実か。

  • バブルってほんとうにこんなのだったのか?

  • 2008年92冊目

  • わたしの生まれていない時代、もしくは生まれた頃のバブリーな時代の話。
    美しいって得だよな、うーん、そうでもない?でも庶民には縁のない世界だ。
    というお話。

  • こんなにきらきらしていた時代を書き残しておかなくてはならないと思った。
    みたいなことがおびに書かれていました。
    バブルの時代のアッコちゃんの話。

    アッコちゃんという女の子は非常に魅力的。
    自分の美しさをとことん知り尽くしていて、
    それをどう男に見せたら男がきゅんとくるかも全てしっている。
    決して自分を安売りしない。
    私も美しい体系と顔に生まれていたらそんなわざを身につけたいな。

    でもひっかかる男はろくでなし。
    所詮、バブルですから。
    でも、きらきらしてるんです。
    だって、バブルですから。


  • この小説のモデルの「アッコ」ちゃんは実在する明子さんという女性
    「地上げの帝王」と呼ばれた男の愛人になり
    その後、音楽プロデューサーを妻である女優から奪い・・・
    とワイドショー的に有名だったらしい
    ↑このあたりの話は小説内では実名こそ出ていないが
    ネット検索したら全部わかっちゃった
    そのほかにも有名人が実名で登場しちゃったり

    小説として面白いかといわれれば???だけど
    野次馬根性的とでも言うか、そんな感じでさらっと読むぶんには面白い

    で、実際の明子さんの画像も見つけたけど
    サバサバしてそうなモデル風美人って感じ
    40歳にしてあの容姿はうらやましい限り
    おまけに未だに現役バリバリに遊んでいらっしゃるようで・・・

  • 【my room】私が物心ついた時には既にバブルは崩壊し、就職活動を行った昨年は長く続いた就職氷河期ももはや過ぎ去っていたので、この小説に出てくるいつを見ても、自分の知っている時代はなかった。だからこそ、新鮮だったかな。人々が浮かれに浮かれていたバブルの時代。世の中にお金が溢れ、何でもお金で手に入れることが出来てしまった時代。その時代を美しい容姿を持ち、何をしなくても男子が寄ってくる日々を過ごしたアッコちゃんを私は少し羨ましいな、と思う。もしかしたら今でも六本木界隈に行ったらそんな世界もあるのかもしれないけど、少なくとも私の過ごした毎日にはなかったから。でも、林真理子の文体はあんまり好きじゃなかったかも。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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