満願 (新潮文庫)

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著者 : 米澤穂信
  • 新潮社 (2017年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101287843

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満願 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最後にヒヤリと残る物語が多い。
    短編集は長編よりも話に深みを出しにくい印象があり、もともとそれほど好きではないのですが、この本はどのストーリーも面白く読むことができました。
    一冊読み終えたとき、タイトルには納得。

  • 古い時代の哀切な空気がなんとも味わい深い
    日常の中に秘された数々の隠し事がささやかに、しめやかに明かされる短篇が六つ。
    昭和の本格派の味わいを継承するような米澤さんの手腕にうっとりと酔い痴れる。
    まるでこの時世まで語り継がれてきたような存在感のある新しい悲劇。

  • あ、文庫本出てる、と購入。
    暗くて怖いけど面白い。そして後を引かない感じがこの人の作品はいいなぁと思います。あまり感情的だったり粘着気質じゃない感じがする。作中は大概変な人が出てくるのに読後感がそれほど悪くないのはすごいな、と思うのです。

    夜警
    あ~、その仕事、向いてないよ…という人居るよな。
    巻き込まれ事故みたいな上司はちょっと災難。

    死人宿
    それでも結局その宿は続いていく、という感じがゾクっとくる怖さがある。彼女は東京には戻らなさそうだな…

    柘榴
    イヤな話。何をもってして男がそんなにモテるのかが理解できない。母親は理解できる。同年代だし、他の女の子が注目していた彼を手に入れるアタシ…という満足感もあっただろうし。でも10代の少女にしてみたら40代男なんてオッサンだぜ?と思うんだけど… どうなんだろうか。

    万灯
    回り回ってお天道様が明るみに出す、というような。
    村の利益と国の利益かぁ… 確かにそこは難しい問題だなぁと思う。

    関守
    いや、どう考えてもその人危険でしょ、近寄るな危険。
    というある意味地雷なお話。

    満願
    読んでいてちょっと気になったんですが昭和46年で普段着が矢絣の袷って。年の頃20代後半の女性の普段着ってその頃にはもう洋装だと思うんだけどなぁ…とその辺りは疑問に思いました。それとも彼女は商売柄、和装をしていたんだろうか?謎だ。
    それにつけても旦那が稼がないと辛いなぁ… 人殺しとはいうものの…その借金は誰がこさえたんだよ、とは言いたい感じでした。やっぱり女性も手に職を持たないといかんなぁなんて的外れな感想を抱きましたよ。

  • 六つの短編

    一番の気に入りは【関守】
    都市伝説の取材の為、ドライブインを訪れるライター!
    店の店主とライターが過去に近くの峠でおきた事件を振り返る。
    題名の意味が解る時、物語は絶頂に達する。

    次点が【満願】
    謎が、ぼんやり薄っすら浮き上がってくるミステリー!
    構成に作者の技術の高さが伺える。
    文体と登場人物達から昭和50年代よりも、もう10年前のような気がするのは私だけでしょうか?

    最期に【全体を通して】
    薄っすらと夜の帳が下りてきて気がつくと自分の後ろに不気味な気配を感じた時に、振り返ってみると・・・
    と言うような気分にさせられる短編集でした。

  • 一編一編が素敵な短編でした。
    決して後味が良くないのも作者の魅力です。

  • ミステリー短編集。全ての話が違ったテイストでどれも良かった。柘榴が一番好み。

  • 久々に読む米澤穂信。どの話も完成度が高くて、やっぱり上手いと舌を巻く。他人を嵌めようとする手口を思いつく人間の薄ら寒さが、超常現象のホラーを超えるホラーさよ。

  • 短編嫌いの私が★×5
    これは初めてのこと。

    全ての作品が★×5。素晴らしかった。

    何冊かこの作家さんの本は読んだことがあるはずなのに、
    ここまで心掴まれたのは初めてかもしれない。

    インシテミルは自分の好きな分野だった為好印象なのは当たり前だが、
    この作品は自分の得意分野というわけでもない。

    それなのに全ての作品に気持ちを集中できた。
    短時間で没頭して読了してしまった。

    凄い・・・
    絶対この作家さん、上手くなっている。。。
    短編でこんなに惹かれる作品に出会えたのは初めてのことで、
    自分自身とても驚いている。

    とても良い作品に出会えて幸せだ。。。
    これこそ読書の喜び(*^-^*)

  • なんとなくミステリーが読みたいと思って手に取った1冊。
    タイトル通りに人の思いが原動力になる強さや弱さを描いた短編集。
    あるものは心に刺さり、あるものはネタばらしされても理解できない。
    人の価値観の違いっていうのはこういうことなんだなと言うのが痛いほど分かる。

    カテゴリはミステリーだけど「トリックを解いてスッキリ解決」じゃなく
    「人の心を知る」のを主眼としたお話。
    これが作者のスタイルなのかもしれないが「氷菓」、「ボトルネック」を昔読んだことがあるだけなので忘れてる。
    人の心の動きに興味ある人にはオススメ。
    コテコテの物理トリックが読みたい人にはおすすめできない。

  • さすがに面白い。一つ一つが全く違うテイストなのに、読後感は似ていて、読み終わった時に満願かあ~とタイトルにしみじみ。

    『儚い羊たちの祝宴』の方がインパクトは強いけど、似たテイストの“柘榴”が印象に残った。

  • そう来たか!から、読んでるうちに次はどう来るの?という怖い期待感。そして予想しない結末に持って行かれるのが良い。面白い!
    どれも薄暗い話ではあるが、明るい希望ある長編と長編のあいだに読むのがいいかも。

  • 面白い短編ミステリー。関守のおばあさんが凄すぎ。

  • 再読)6つの短篇。いずれもひんやりした感触の。可愛い~!と近寄って触った小動物が思いの外ごわっとした手触りだった、みたいな。あれ?ちょっと違うかな(笑)。『万灯』のラスト、ホテルの窓から見る東京の夜景が忘れ難い余韻。『夜警』『満願』の動機も思いがけないものだった。

  • いままでの米澤穂信さんの最後の一行どんでん返し短編作品の集大成というかんじ。以前の「儚い羊たちの祝宴」に磨きがかかり、現実味もまし、よりヒヤリとさせられる作品ばかり。柘榴と万灯が好き。久しぶりにドキドキしながら一気に読みました。

  • 単行本が発売された2014年末、主要な3つのミステリーのランキングで首位を独占したこの作品。帰省した実家と帰りの新幹線の中で読了。
    確かにどの話もかっちり纏まっているとは思うが、語られている題材や全体的な暗さ、古めかしさがあまり好きになれなかった。

  • 2017.08.13

    出張で何度も飛行機に乗るので、暇つぶしとして久しぶりに本を購入。以前図書館で借りたものの、読みきれずに返してしまったもの。

    私の大好物のミステリーホラーの要素もあり、どの話もスリルがあって大変読み応えがありました。

    一番ハラハラし、どんでん返しを感じたのは「万灯」。やっぱり人殺しミステリは面白い!

    このような米澤節がうなる暗い淡々としたミステリーをもっと読みたいです。
    今月末また飛行機に何度も乗る予定があるのでまた本を買ってみようかな。

  • 夏にぴったりな短編集でした。
    米澤さんはボトルネックが合わなくてそれしか読んだことがなかったのですが、今作はとても評判がいいようなので気になって読んでみました。
    どのお話も読みやすくて、ちょっとゾッとする部分もあって面白かったです。
    それぞれ違う色を持っていてすごいなと思いました。
    個人的には柘榴の官能的な熱さと関守の背筋に汗が走る感じが夏にぴったりでお気に入りです。

  • 好きな作家だし、ミステリ分野の賞を複数受賞した作品だし、先に読んだ”王とサーカス”が素晴らしかったから、嫌が応にも本作への期待は高まる。反面、個人的にあまり得意じゃない本格もので、内容が浅く感じられがちな短編集で、”大丈夫かな?”って思える要素もあり。結果、それぞれ趣を異にする短編だけど、そのどれもが高品質なので驚き。特に気に入ったというか心に残ったのは、峠茶屋での怪奇譚。”この小さい婆さん、きっとこの世の者ではないんやわ”ってずっと思ってました。いやいや、面白かったです。

  • テーマに統一性はない短編集。
    スッキリしない終わり方が多く、若干モヤモヤする。でもこれがミステリー短編だよなと納得。
    中学生姉妹の話がよかった。
    でも前評判がよすぎて期待感が高くなってしまったかも。

  • 「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

  • 2015年の「このミステリーがすごい」一位の小説。期待を裏切らない読み応えのある短編集。6作品収録されているけど同じ作家さんが描いたの?と思うくらいそれぞれの短編のテーマや受ける印象が違う。「夜警」は苦悩する警察官の堅い話なのに「柘榴」は美貌の母娘の女のねちっこい心情が描かれてる。どれも面白かった。

  • 2017/08/09読了。
    短編集の傑作。

  • 第27回山本周五郎賞受賞作。
    『〝連作〟短編集ではなく、純粋な短編集を……』ということで、各短編に繋がりは無いのだが、根底にあるものは共通しているように思う。面白かった。

  • ミステリ側の米澤穂信は合うか心配してたが、山本周五郎賞に外れなし。大傑作であった。多少は慣れてきて、伏線はこれかな、などと考えるようになったが理想的な読者なのでどんどん騙され驚かされる。楽しい。

  • 面白かったけど…
    評判が高かったので、読む前のハードルを上げ過ぎてしまっていたのかも。

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