ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101306216

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  • ・自分のペースで仕事をしたい人は、自分で会社を興した方がいい。
     会社には会社のペースがあるのだ。

    ・だれでものんびり働きたい。
     ゆっくり働いた分は、その分残業でもしたらいいか という考え =ダラダラ は、人に影響する。
     全体的にダルい空気は会社に蔓延し、充満する。
     それは外部にも伝わり、だるい会社が出来上がる。

     ピリピリとしかる人がいるからこそ、職場の雰囲気は保たれている。

    ・会社という組織では、自分が会社や上司にどう思われているか「使える・使えない」と思われているか、思わせているかによって頼まれる仕事の質が異なる。
     会社と自分を合わせていくことにより、貢献・活躍が生まれ、会社も自身も伸びていく。
     つまらないのは、「もともとこうだったから」なんていっちゃう人。
     こういう質の人だと認識されると、その後に任される仕事にダイレクトにつながっていく。
     自分が出世しないのは、こういう判断をされたことの結果。

    ・自分が描いているゴールに向かって常にビジョンを一緒にする人数とは、きっと車に乗れる数の5名かもしれない。
     いつなんどきでも悩みを連絡しあい、深夜にファミレスに呼び出せる人数。
     
     このレベルに達するためには、創設者の口から耳にタコが出来るくらいしつこつ、また、日常的にある高さのレベルの話をされ続けた経験が必要かも。
     ひとつひとつ会社から求められる意義・期待に、一生懸命答え続けることで、一緒に戦う5人が選ばれていく。

    ・賢い商人は競争相手を作る。
     そして競うけれど勝負にはこだわらない。

    ・仕事を「任せた」とは、基本的にゴールにたどり着くための方法論を任されている。
     本来は上司がやる仕事だけれど、やってみてほしい。ということ。
     上司は試しているし、チャンスを与えている。自分の方法論ではなく、どういう風に進めるのかと。
     自分が全権限があるから結果報告をすればいい ではなく、経過報告をしながら、やり方自体もしっかりと報告することは大事。

    ・会社の理想は、それぞれのメンバーがプロとして在籍し、一緒の船に乗っているイメージ。
     ワンピ―スみたいなもの。
     もたれあい、なぐさめあいは、仲間ではない。

    ・会社で出世し、面白い仕事をするコツは、創設者の目的にいかに近づき、自分の才能とどうマッチさせるか。
     経営者に隣接した視点で、自分の力・才能を明確に提示して、意見を述べ、行動し、目的を達成するビジョンを共有意識で加わるメンバーでいること。
     そうすることが5人にも選ばれるし、ビジネスマンとして良い結果を与えられる。

  • 業界に入りながら、
    業界団体には入らずに
    外からの視点を忘れない

    大事だなー

    2017/8/14
    再読。仕事をするってなんだろな。
    愚痴を言わない人間になりたい。

  • 普通のサラリーマンが読んでもためになる本。
    会社の方針、ペースにあわせて仕事をする。20代は勉強、30代は経験、それを経て40代で瞬時な判断ができるようになる。目指せプロサラリーマン。

  • 良い本と出会えて嬉しい。読んでいると所々で叱ってもらっている錯覚に陥っている。 何かを作ることが好きなひとが読めば必ず響くのではないかな。

  • 面白かったというのが最初であり読後の印象で、ナガオカケンメイさんのデザイン、仕事、会社に関して素直に楽しみ、思考できた。仕事に悩んでる人は読むと良い影響を受けるんじゃないかな。

  • デザイナーのナガオカケンメイ氏のブログ抜粋日記。
    氏はデザイナーだけでなく、事務所・ショップを運営する経営者なので経営者視点の内容多し。
    文章がそんなにうまいという訳ではないですが、それぞれの日記の前のテーマになるシンプルな一言がなかなかよいです。

  • デザイナーで社長の著者が日記形式で綴ったエッセイ。
    仕事―生き方―社会―人生など、色んな切り口で語られるナガオカ氏の思考はとても自然体。
    大事なことを言っている、と感じた文章は数えきれないくらいあるのですが、しっかり握ってないとこぼれてしまいそう。再読せねば。

  • 人生のバイブル本にもなり得るだろう良本。
    言葉の節々を、取りこぼさないように慎重に扱うのに苦労した。
    何度も読み返したい本だ。

    原研哉氏の解説もまた秀逸。

  • デザイン活動家の日記。
    (主にデザインを通して)仕事や社会に対しての見方を考えさせられる。

  • ナガオカケンメイの日記。
    日記の書き方のお手本としても勉強になる。
    仕事論、組織論、人生論など、考え方、物事の捉え方がわかる。

    会社とは「創立者の目的にいかに近付き、自分の才能とどうマッチさせるか」の場であって、自分の夢を実現する場などではないと思う。
    →おっしゃる通り。だから会わない人には会社というだけであわないのだ。

    社員数1000人の会社でサラリーマンをやっている30歳と、2〜3人で起業した30歳経営者は、全くもって見ている視点も考える発想も違うのはなぜだろうか?答えは簡単だ。「他人事ではない」からだ。
    →身につまされる。

    デザインにはそれほど興味がないが、興味を持つことに興味が出てきた。

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