- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101329222
感想・レビュー・書評
-
「進化しすぎた脳」の農学者池谷裕二さんの著書。「高校生の勉強法」の改題。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暗記は寝る前にとか、分散学習が効果的とか、目だけでなく、いろいろな器官を使った学習の方が定着がいいとか。
これまでにどこかで聞いたことがあることも多く取り上げられていた。
それは筆者池谷さんの言うように、経験的にいわれている「よい勉強法」の効果を実証した、ということなのだろう。
知識記憶(丸暗記で覚えたもの)、経験記憶(自分の過去に関わり、自由に思い出せる記憶)、方法記憶(自転車の乗り方のような方法の記憶)の話は、私には新しい話だった。
方法記憶が応用力につながる、大事なものらしいけれど、何かピンとこない。
知識の背景を理解して覚えることが秘訣だという。
これは今までにも聞いてきたこと。
ただ、知識の背景を探し当て、咀嚼することがそもそも難しいのではないかと思う。 -
第1章 記憶の正体を見る
第2章 脳のうまいダマし方
第3章 海馬とLTP
第4章 睡眠の不思議
第5章 ファジーな脳
第6章 天才を作る記憶のしくみ -
「寝る前は記憶のゴールデンアワー」か。
「『反省を活かすこと』と『楽天性』の両方を併せ持つことが勉学には重要なのです」か。
とか、いくつかの印象的な内容が書かれている。
池谷さんの本は、何冊か読んで、いろいろ新しい知識・考え方を得ることができて刺激的だったが、その中にあっては、ちょっと通俗的かな、と思った。
ま、それを狙って編集した本ではあるし。
これから受験本番の時期を迎える子供たちにも、興味があれば見せてみようかと思って買ったけど、この本は、ある程度「勉強」をして、その経験を踏まえて読んだほうがよく理解できるタイプの本であるとも思う。 -
「のうだま」「のうだま2」を読んで脳の働き方についての説明が妙に感動的で(涙を流すとか、心に染みるという意味での感動ではなく、なるほど、そうなのか。そういうことだったのか、あの”現象は”という納得ができるという意味での感動です。)「のうだま」先生がお一人で書いた本なので、手に取ってみました。改題される前の本だったらきっと手にとってはいなかったと思うので、改題してくれてありがとうございます、と感謝の意も込めて。
なんでもかんでも要領よく物事を成し遂げたり、そんな心持で物事に取り組んむのは味気ないと思っているし、そんな人生を送りたいとは思ってはおりません。でも、学生でなくたって学ぶこと、考えることはたくさんあるわけだし、覚えないといけないこと、というか、記憶せざるを得ないこと、その記憶を上手に活用することもずっと必要な技能なわけだから、こういう理屈がわかっていると気持ちを楽に取り組めますね。 -
東大卒の人の本で、東大生は勉強法から勉強する、というようなことをちらっと目にしたことがある。
私も某試験を受験するのに手詰まり感があり、新潮文庫の100冊でこの本を目にして、購入した。
東大・大学院卒で同大学・大学院の教授(脳研究者)による、学習法の本。
『高校生の勉強法』改題。
ああ!
こういう本が読みたかったよ、高校生の時に!
そうすれば、もっと人生うまくいってたかもしれない、と思わずにいられない。
受験生におすすめ、目からうろこ。
学校や塾や予備校で、こういう科学的な勉強法から教えたほうがいいと思います。
ほんとに。
本はきれいに読む私が、ドッグイヤーをたくさん。
今からでも参考にします、早速しています。 -
非常によい
勉強の仕方が整理されました! -
池谷裕二による、主に脳科学の知見に基づいた勉強法について書かれた本。
中学までは暗記に頼れていたが、高校に入学したあたりからは、学習方法を変える必要があることなどが書かれている。
また、脳科学の基礎である神経細胞や神経線維、LTPについてなど、脳科学の簡単な説明が加えられている。
それぞれの章の終わりに記されたコラムには、興味深い科学的知識が散りばめられており、これらを読むだけでも得るものが大いにあるように思えました。
著者が、「科学的知識に基づかない勉強法は、ルールを知らずしてスポーツをするようなもので、ルールを知ることによって、その成果がいっそう出やすくなる」と書いてあった(うろ覚えです)ように、勉強も、脳科学等の知識を活用することによって、より効率的に学習を行うことができるのだと気付かされました。
一行でこの本のレビューを書くならば、効率的な学習法を求める人ならば、読んで損はないので、オススメの一冊です。 -
記憶法のコツいろいろ。
方法記憶、知識記憶、経験記憶。方法記憶ね!