Story Seller annex (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社
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感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366760

感想・レビュー・書評

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  • 2014.08.17 読了

  • 有川さん、楽しい。
    湊さん、ちょっと残念。

  • 道尾秀介 暗がりの子供
    有川浩 R-18
    この2作品が気に入った。
    特にR-18、表現規制反対って論調なのだが、エロをネタにコミカルにぶった斬る様は読んでて痛快だった。
    ホント無菌状態で育った子供は、どうなるんだろう?親の責任を他人に転化してるだけって気がしてきた。

  • 約束 湊かなえ
    温かいコンガの空気に包まれたお話。途中、婚約者が氷のクジラの若尾と重なって怖かったけど、実はそこまで悪い人じゃなくて、むしろ欠点ゆえに人間味を感じてしまって、お別れのシーンはほろっと涙がこぼれてしまった。異国の文化や生と死について考えることができた。
    ★★★★★

    万灯 米澤穂信
    私の生活とは程遠い、海外で働くビジネスマンのお話で、初めからのめり込んでしまった。やっぱりどんな崇高な目的があっても悪いことをしたらだめ。結末が恐ろしすぎる。でもとてもおもしろかった。★★★★

    R-18 有川浩
    青少年のための二次元規制についての雑談。たしかに、なんでもかんでも規制して、それで安心とするのは、結局問題の根本を棚上げしているだけだからやめた方がいい。性欲なんて抑制できるものじゃない。それならば、より害のない方法で消化できる道を残しておくべきである。二次元はまさにその一つの道であるはずだ。前回、慰安婦についての本を読んで、ことさらにそう思う。戦時中、慰安婦を設けなかった国の兵士たちは、敵国の婦女子をレイプしてそれがとても問題になったそうだ。慰安婦を肯定するわけではないけれど、戦時中はただでさえ、異常事態であるのに、日本だけがここまで慰安婦問題で叩かれるのはおかしい。それを改めて考えさせられて、よかったです。
    ★★★

    暗がりの子ども 道尾秀介
    ものは考えよう。考え方次第で幸せに生きることができる。主人公の莉子と一緒に、ああでもない、こうでもない、っていろいろ考えながら行き着いた答えはこれだった。何かに迷った時に、もう一度じっくり読みたいな。
    ★★★

    ジョン・ファウルズを探して 恩田陸
    ファウルズの本を読んだことがないし、まだ読んでみたいとも思わないが、大好きな作家さんが、どんなふうに読書をしているのかをちょっとだけ覗かせてもらった気がしてわくわくした。たしかに、翻訳物って筆者の使った言葉をきちんと翻訳してあるのか、少しニュアンスが変わってるんじゃないかって不安になる。かといって、英語で読んじゃうと挫折しちゃう。笑 そういうわけで海外の作家さんの本に最近手が伸びない。言い訳ですね。
    ★★★

  • ハートフルストーリーではないのね。

  • もう出ないのかなーとおもっていたら、見落としていただけだったみたい。巻数でつないで欲しかったけど。
    米澤穂信さんの作品、短編じゃもったいない!ぜひとも長編でお願いします。
    2014/6/16読了

  • 6人の作家さんによる、短編集。

    のうち、2編読んだ事が。
    米澤さんはともかく、最初の道尾さんは
    一体どこで読んだのかさっぱり。

    お目当ての有川さんは、例の表現の自由を妨げるあれ。
    羅列されてしまうと、もっともだ、と思います。
    本の中の話は空想に使っても、現実に持ってきても
    それはそれ、これはこれ。
    イラスト通りの女の子が出てきたら怖い。
    むしろ突っ込みどころ満載。

    2話目の近藤さんは、話を抜粋しているもよう。
    これだけでもいいのですが、この語どうなったのか
    気になった場合は本編どうぞ状態でしょうか?

    恩田さんの話の中で出てきた、ロリータ。
    題名は聞いた事があるのですが、読んだ事はなく。
    ちょっと読んでみたいな、と。
    物語というよりは、それに対するレポートのような。

    湊さんの話は…しっくりとはくるのですが
    物悲しいどころではない話が。
    むしろこの傍から見たら良い物件で
    中身はちょっと、は捨てましょう。
    何だか幸運を吸い取られてる感があります。
    欲しい言葉があるならば、それと同じように
    相手に向けるべきです。

  • お久しぶりの『Story Seller』シリーズ第四弾
    作品ごとの感想です

    ちょいと興味を持てなかったお話が以下のふたつ

    『R-18 二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談』
    たぶん主人公の作家は有川浩さんの仮の姿
    彼が二次元規制についての自己の意見を述べていく作品で物語としては「んーーーーー(~_~;)」て感じ

    『ジョン・ファウルズをを探して』
    実在したイギリスの作家についてのお話であります
    これも恩田陸さんからの想いを綴った物語なのでしょう
    興味のない人には何ともかんともというお話であります

    結末にある意味裏切られたと感じたお話が以下のこの作品

    『暗がりの子供』
    童話の主人公がもう一人の心の中の自分として住みついてしまうお話
    道尾氏が題材にする子どもと生き物
    残酷、残忍って印象があったのです・・・・・
    おっっっっっ

    で、とっても面白かったお話が以下のふたつ

    『万灯』
    バングラデシュで天然ガスの独占供給を試みる仕事第一主義のある男
    人間としての行ないを逸脱してしまう恐ーいお話
    罪を犯す彼に待ち受ける罰とは・・・・・・・ブルッ

    『約束』
    日本を飛び出し、国際ボランティア隊としてトンガで働く女性が日本に残してきた婚約者との関係を考える物語
    この作品もある意味恐かったです
    表面上に現れる人間性と心の奥に眠る人間性が自分自身、そして周りの人たちさえも苦悩に染めていく
    最後は晴れ晴れとした結末なんだけど現実にも有りそうなお話
    引き付けられました!!

    もう一作品の『トゥラーダ』は『サヴァイブ』という連作短編集からの抜粋
    この物語は『サクリファイス』『エデン』という自転車ロードレースの物語をシリーズ化したもので第三弾に当たります
    このシリーズおもしろいんですよね
    『サヴァイブ』は未読なので機会があれば読んでみたいと思います!!!!

  • 初読。有川浩、恩田陸、近藤史恵、道尾秀介、湊かなえ、米澤穂信と名前だけみるとお買い得感はある。近藤史恵さんの『サクリファイス』シリーズが読みたくて、Story Selle 1から買っているが、これに入っている『トゥラーダ』は『サヴァイヴ』で既読だったので、損したカンジ。湊さんの『約束』は湊さんの作品だと思って読むと、独特の「黒さ」に欠けて物足りない気がするけど、著者名を隠して読めば爽やかな別れが心地よい。有川さんと恩田さんは期待外れというか、小説じゃないというか・・・。アンソロジーはやっぱ好みじゃないな。

  • 有川浩目当てで借りたが、ただ主張を雑談形式で書いただけに過ぎずガッカリ。
    今まで苦手意識のあった道尾秀介がこういうのも書けると知ったのが収穫。
    米澤穂信もよかった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

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