哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448060

感想・レビュー・書評

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    お父さんになったら読もう
    息子ができたらすすめよう

    下巻もあり

  • (思い出しながらコメント)やりたい放題である。作者が、というより日本が躁病だった時代の文体?が、今の読者にとっては敷居を上げている。時間軸は入り乱れ、物語はながなが脱線する。筒井康隆ばりの実験的小説でもある。三部作で一番おもしろい。

  • 椎名誠氏の作品は初めてだったのですが、ぐいぐい、いや、うぐうぐ読み進めていけました。

    ユーモアがページから少しずつしみ出してきていて、ちょっとしんどいなあと思っていた頃にそっと、手を貸してくれる感じがします。

    ぬらりとしながらも、椎名氏の大木のような信念がにじみでていて、もう色んなものがにじみでてきていて、それをかわすでもなく、拭き取るわけでもなく、言わば料理中のエプロンのような自分に出会える作品です。

  • 08/8/27)★★★☆
    話にまとまりがないんだけど、好きだからしょうがない。
    この人の生き方かっこいいなぁ

  • 椎名誠と言えば、俺の小学校1・2年の担任に似ている・・・って関係ないね。
    さて、本書(文庫版)は上・下巻の2巻からなる。内容はというと・・・すこぶるおもしろい!!
    まあ、エッセイ調な小説なんですけど、椎名さんの若い頃を中心に描かれている。友人の沢野ひとし、木村晋介、イサオと江戸川区小岩のボロアパートでの生活が話が中心。何かあこがれるんだよな。こういうの。たとえ貧しくても心は豊か。ホントに楽しそうです。皆で腹一杯食ってるところなんて、幸せそうです。
    しっかし、椎名さんはホント文章が上手だよなぁ。すらすら気軽に読めます。
    沢野さんのかわいらしく、ほのぼのとしたイラストがまたいい味出してます。

  • 上巻読了。
    先に読み始めていた、村上春樹の小説を見事に粉砕した。
    椎名と村上は決して同時に読んではいけない、最悪の読み合わせだ。
    村上のナルシスティックな昔語りが、椎名節の余韻ですべてギャグに聞こえるという、春樹好きには申し訳ない雰囲気崩壊を経験してしまった。

    とりあえず、なんとなく「福翁自伝」を思い出す内容だ。
    福沢諭吉のカオスな青春にもグッときたが、椎名の青春もなかなかカオス。
    しかし、六畳一間に男四人同居っていくらなんでも不可能だと思うのだが。

  • 若かりし頃のバカバカしさ、未来への希望、挫折なんかを纏めて読ませてくれた。
    個人的な椎名誠最高傑作。

  • むちゃくちゃ読みやすくてびびった

  • 元気があるようなないような。学生時代のぐったりしつつも怒涛のような日々の空気感を思い出しました。

  • 沢野ひとしが描く椎名誠ってすっごい似てると思う。本書の克美荘にて寝転がる椎名誠の絵が、あまりにもシーナさんで笑った。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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