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愛でもない青春でもない旅立たない (講談社文庫)
- 前田司郎
- 講談社 / 2009年10月15日発売
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何年ぶりかで読み直したけれどやっぱりおもしろい。
私が主人公と同じ大学生だったのは遥か昔だけれど、彼の世界をみつめるちょっと意地悪な視線には共感してしまうし、それをとらえる作者の自意識の記述にはうならされる。
『恋愛の解体…』の方がまとまりは良い。でもオススメ。
2015年10月29日
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The New Psychometrics: Science, Psychology and Measurement
- Paul Kline
- ROUTLEDGE / -
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Psychometrics: An Introduction
- Richard MichaelFurr
- SAGE Publications, Inc / 2007年12月5日発売
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Measuring the Mind: Conceptual Issues in Contemporary Psychometrics
- DennyBorsboom
- Cambridge University Press / 2005年5月23日発売
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感情 (〈1冊でわかる〉シリーズ)
- ディラン・エヴァンズ
- 岩波書店 / 2005年12月22日発売
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クリプキ: ことばは意味をもてるか (シリーズ・哲学のエッセンス)
- 飯田隆
- NHK出版 / 2004年7月1日発売
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論文作法─調査・研究・執筆の技術と手順─ (教養諸学シリーズ)
- ウンベルト・エーコ
- 而立書房 / 1991年2月25日発売
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イタリア人。
2010年10月1日
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ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン (新潮文庫)
- プラトーン
- 新潮社 / 1968年7月2日発売
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ギリシア人。
2010年10月1日
『お買い物』はやっぱり傑作なんじゃないか?『逆に14歳』も好き。老人のことを書いていても、この作者のことばだけは同世代のものだと思える。
2010年8月27日
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物理科学史: 自然哲学から巨大科学まで (放送大学教材 7407)
- 橋本毅彦
- 放送大学教育振興会 / 1995年3月1日発売
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物理学・化学の通史。途中までは予備知識ゼロでも十分読めるが、偏光現象、光波動論あたりから怪しくなり、相対性理論、量子力学に至っては本書単独での理解は無理。教科書を読もう。
2010年7月14日
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現代倫理学入門 (講談社学術文庫)
- 加藤尚武
- 講談社 / 1997年2月7日発売
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応用倫理学のケース集、問題集として読むのがよい。論拠の示されない不十分な論証にもとづいて、断定的な主張が乱暴な言葉遣いでいそがしく継ぎ足されて行く。あとがきで著者も言っているとおり論争の材料として読むべき。体系的な教科書としては、入門・医療倫理を勧める。
2010年6月23日
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入門・医療倫理 (2)
- 稲葉一人
- 勁草書房 / 2007年4月10日発売
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食わず嫌いを治してくれた。倫理学がこんなにも整理された学問とは。本書の前半は、倫理学全体、規範倫理学、メタ倫理学の入門としてまとまっている。医療分野に特化しているわけではなく、第Ⅰ巻を読まずとも理解に支障はない。後半は医療倫理のケース集。
2010年6月18日
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科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
- 戸田山和久
- NHK出版 / 2005年1月27日発売
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対話篇。科学的実在論の立場から書かれた、科学哲学のよい入門書。類書にくらべて、科学的説明にかんする記述が詳しい。小説のような結びには、科学と哲学にたいする著者の思いがにじむ。
2010年6月12日
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論理トレ-ニング (哲学教科書シリーズ)
- 野矢茂樹
- 産業図書 / 2006年11月20日発売
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必読書。自分を論理的だと思っている人にこそ読んでほしい。練習問題も解くこと。
2010年6月9日
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哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545))
- 伊勢田哲治
- 筑摩書房 / 2005年7月6日発売
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当たり前のことしか書いていない本。そして、すべての人に読んでほしい本。役に立つ(応用的な)哲学の実践を目論む著者による、クリティカルシンキングのすすめ。良い本だなあ。
2010年5月22日
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東京島 (新潮文庫)
- 桐野夏生
- 新潮社 / 2010年4月24日発売
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いやこれ、おもしろいよ。桐野夏生、はじめて読み通せた。10年前、『顔に振りかかる雨』、『OUT』と、下手糞な文章に辟易して途中で投げ出したが、これはすばらしい。土地の名前、歴史、女と男、中国人と日本人、食欲と性欲…南海の無人島を舞台に、下世話な思考実験がめまぐるしく繰り広げられる。まあ、そんなことはどうでもいいや。読む楽しみに満ちた、瑕の少ない小説。しかし、読み終わって数日経つと、もう少し破綻があってもよかったのにと思えてきた。おそらくは作家自身に狂気が足りない。
2010年5月18日
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脳は美をいかに感じるか: ピカソやモネが見た世界
- セミール・ゼキ
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 / 2002年2月1日発売
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神経美学の実力は本当にこんなものなの…?
あまりおすすめできない本。
「眼で見る/脳で理解する」という旧来の二分法に反対して、視覚とは、絶えざる変化の中から恒常性を抽出する能動的な過程である、と著者はいう。(様々な光線の状態のもとで木の葉の表面の色を常に一貫して緑と判断する など)
また、美術作品に含まれる、ある美的な属性(形、色、傾き、動きなど)を鑑賞するためには、その属性を選択的に知覚するための脳のある領野・細胞が必要であるという、視覚美のモジュール性が主張される。
そして、それら複数の処理・知覚システムを経た情報はいかに統合されるのか?という問いに対して、統合をおこなうような単一の意識は存在しない、と答える著者の説は興味深い。
しかし、これらを知るには、7~9章だけ読めばよい。それ以外は、美術史上の画家たちの言葉に、解剖学・生理学の知見を都合よくあてはめているだけで科学的でない。
1章に断りがあるとおり美術作品が呼び起こす情動について本書では扱われない。脳科学・神経科学で未だ語れないことの多さがよくわかる本。
2010年4月20日
<第1章 心理学と芸術 - Ⅱ 芸術に関する心理学説 - 3. 実験美学 / 4.認知論的実験美学> 美的感覚の定量化の試みについて短い記述がある。あまり成功していないようだ。
2010年4月7日
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情報美学入門: 基礎と応用
- マックス・ベンゼ
- 勁草書房 / 1997年10月1日発売
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目的の本の隣に並んでいたのでタイトルにひかれて読んだのだが…まえがき、序文は何とか読んだ。しかし、本文の1頁目から全く理解できない驚きの本。具体例が何もない。パースの記号論や情報理論を援用しているというが、それらを学んだ後に読めば理解できるのか?(否。できないだろう。)無念。
2010年4月7日
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現代ア-トの哲学 (哲学教科書シリーズ)
- 西村清和
- 産業図書 / 1995年10月3日発売
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第8章 趣味と批評:美学は、快/不快や美に対する「人間的本性に共通の感覚」の中身には踏み込まないのだろうか?私はそこが知りたい。全体:伝統的な美学+分析美学について知りたかったが、少し期待外れ。このシリーズは3冊目だが一番読むのが辛かった。美学・芸術学の体系的な教科書ではないと断りがあるが、過去の哲学者・批評家から借りてきた言葉をつなげてできたような本。夥しい固有名詞の羅列。立場の異なる先人達の言葉も文脈・背景から切り離して寄せ集められている。この本自体がカットアップだなんて言うつもりじゃないよなあ?
2010年3月31日
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知覚と感性の心理学 (心理学入門コース 1)
- 三浦佳世
- 岩波書店 / 2007年10月26日発売
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第5章よいとは何か:知覚(視覚)における「よい」とは何かについて、幾つかの視点からの研究事例をコンパクトに紹介してくれて有益。物体認知におけるよい眺め/ゲシュタルト心理学を引き継いだパターンのよさの定量化/単なる幾何学的な規則性ではない、総合評価・感性評価としてのよさ(おもしろい、好きなど)/実験美学とその後の印象評価研究が示すよさ・美しさと好みの個人差などなど。しかし、まだここまでしかわからないのか!とも思わされる。
2010年3月24日
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複雑さに挑む社会心理学: 適応エージェントとしての人間 (有斐閣アルマ)
- 亀田達也
- 有斐閣 / 1999年12月1日発売
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おもしろい!この本も。社会心理学という分野も。進化論、人類学、動物行動学、政治学、経済学…と、隣接領域が多くてにぎやか。一定の距離を取りながら、おびただしい研究事例が紹介される。ゲーム理論や集団での問題解決・意思決定に関する事例がおもしろい。社会心理学の哲学不在への嘆きから、方法へのつよい自意識に貫かれている教科書。俺たちは「適応」と「マイクローマクロ関係」で行くぜ。という著者たちの決意表明が込められている。そう言えば、この本は10年前に買ったのだった。
2010年3月16日
面白い論文集。心理学の科学哲学の本だが、心理学の歴史も概観できる。認知主義退潮のあと現在の心理学がどのような学問的基礎を持つのか知りたくて読んだ。当前、心理学と名のつくものをすべて網羅しているわけではないが、コネクショニズム・生態学的心理学・社会的構成主義などのおさらいはできた。ディルタイ解釈学の、科学でなくてもよいのでは?という居直り?や、行動主義再評価の流れが興味深かった。また、リクールも読んでみようかとも思った。
2010年3月4日