- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102130056
感想・レビュー・書評
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ゴー・ギャンをモデルに創り上げた男、ストリックランドの奇妙な半生を描く。
突然、妻子・職業を捨て、ロンドンからパリに移り住む。良くしてくれた人の家・妻を奪い、またその妻を死に追いやる…。そして、、、。
周りの幸福を奪って描くストリックランドの絵は、それまでの芸術の概念を超えた、いわばわけのわからないものであった。しかし、彼の絵に対する執念は恐ろしい。。
あまりにも一途な執着欲は、人を突き動かし周囲を破壊する。。
ちょっと難しい。。 -
2009年6月29日(月)、読了。
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芸術家という職業は四六時中己と向き合い格闘する過酷な職業のひとつだと思う。主人公のストリックランドが偏屈者で反吐が出ると感じるのは誰もが持っている人間の一番嫌な部分を露骨に出して生きているからである。だが本人からしてみれば自分を毛嫌いする者こそありのままの人間の姿を知らない軽薄な卑怯者だと言っているような気さえする。ただこういった思考回路こそ芸術家にとって研ぎ澄まされた感覚を養うための基本姿勢なのではないかと思うのである。なぜ偉大な芸術家とされる人たちの創作品が当時は一枚も売れなかったとか不運のままこの世から去ったという事例が多いのかという理由のひとつが本書にたっぷりと描かれていると思う。
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なんか意図的に感情を移入させたり、話の構成とか展開がわざとらしくてムカつく。
『月と六ペンス』は芸術的な類型ではなく、単にお話として楽しんだほうがいいんじゃないかな。 -
内容あんま覚えてないけどなんかよかったことは覚えてる。
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何を捨てても、どうしても描かなければならなかった画家を描いた傑作。
南の島でいったい何を描きあげたのか、なぜそんなにも追い立てられなければならなかったのか。
僕には分からない。分からないから憧れを感じるような気分になる。
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単純ですが、 これ読んでから、ゴーギャンの絵を観てしまう。 モームも読んでしまう。(R)
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タイトルがモームという人を象徴している ように思った
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▼新潮の装丁ってすごいキュートだと思うんだがどうか。
▼むかつく老人が書いたんだろうなあって思いながら読んだ。でも……超面白いよねこれ。やばいね。古典とか言ってられないよ。