サヴァイヴ

著者 : 近藤史恵

• 新潮社 (2011年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[たかたかさんの感想 · 2011年12月7日]

そろそろサクリファイスを忘れてきちゃったから、もう一回読みたいかな

[kickarmさんの感想 · 2011年12月7日]

サクリファイス、エデンに続く自転車ロードレースの3作目です。

　私が慣れてしまったのか、サクリファイスやエデンを読んだ時ほどの感動が無かった。
　唯一、「ゴールよりももっと遠く」の章は良かったです。これは★×5でもイイ。これはストーリーセラー3に入っているらしい。

　チカ、赤城さん、石尾さん。チーム・オッジのネタ、ちょっと引っ張り過ぎたのかもしれないですね。
　短編を集めたもの？時系列が分かり辛いです。いきなりサヴァイブから読んだ読者は意味が分からないのでは・・・

「プロトンの中の孤独」と「レミング」は既に発売されているストーリーセラーの1と2に入っているものです。

期待していたので、ちょっと残念でした。

[ぱぱいや33さんの感想 · 2011年12月5日]

やっと予約が回ってきた。サクリファイスのシリーズ3作目。短編集。語り手が白石誓だけじゃなく、伊庭や赤城さんのものもある。赤城と石尾の3篇がやっぱり印象的。石尾やっぱり独特だよな。みんなそうだけど。1篇は別なので読んだことがあったもの。短い分、ちょっと読み応えがない感じ。好きなシリーズではあるけれど。

[preadさんの感想 · 2011年12月4日]

『サクリファイス』、『エデン』の世界を補い広げる短編集。
この本を読んで、上記２作品をもう一度読みたくなった。

[sznbookさんの感想 · 2011年12月1日]

　やっと読めた！
　自転車・ロードレースミステリ（って説明でいいんだよね）「サクリファイス」「エデン」に続く3冊目。
　ヨーロッパに渡ってからの白石くんの話と、過去の石尾さん＆赤城さんの短編が読めます。
　石尾さん＆赤城さんの過去も色々あったのだなー。モユス（ぇ。

　最後の短編、白石くんの心情よくわかるなー。日本人らしいってのかな。自分に近いキャラクターって同族嫌悪で苦手なことが多いんだけど、チカは好き。なんでかな。なんだかんだで頑張り屋さんだからだろか。

　この本のタイトル「サヴァイヴ」。
　どこまで自転車選手として生き続ける事が出来るか。
　全編通してそんな雰囲気を感じました。

[tatsumineさんの感想 · 2011年11月28日]

サクリファイス、エデンと続いたサイクルロードレースシリーズの最新作はスピンオフの短編。
すっかり登場人物にも愛着が出ているのでとても楽しく読みました。
まだまだ長編で読みたいシリーズですね。

[あまぐもさんの感想 · 2011年11月28日]

+++
他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。
+++

シリーズ三作目。
日本を出、ヨーロッパ各地でペダルを回す白石誓、かつてのチームメイトの伊庭、先輩の赤城の物語が六つの短篇として語られる。チーム内の軋轢、他チームとの駆け引き、自分自身の精神状態、元チームメイトの不祥事。さまざまな壁を乗り越え、突き崩し、それでもゴールをそしてその先を見つめる男たちの苦悩や悦びや闘志が迫力を持って訴えかけてくるような一冊である。

[makoyanさんの感想 · 2011年11月28日]

日本では自転車ロードレースはマイナーで注目度も当然低い。競技年齢も一般的に短い。エースの才能がなければ、アシストや裏方としてその役割を全うしなければそこには居られない。

[kaneaki1104さんの感想 · 2011年11月22日]

やっぱり近藤さんの作品はこのシリーズが一番だなぁ～
一冊目の『サクリファイス』ほどの感動はないけど、『自転車ロードレース』と言う未知の世界にとても惹かれる。
チーム全体で一番の選手を作り上げると言う過酷なゲーム。
リザルトに残るのは優勝した選手だけ。
チーム名は残らない。
けれどアシストの選手はエースを信じて自らを投げ出す。
自転車のホイールも一位の座も。
そしてエースをサポートして退場した選手は称えられ、チームにも必要な選手として大切にされる。
エース一人かアシスト大勢しかいない過酷なスポーツ。
もちろん下剋上はあるし、エースが苦手なコースなら他の人がエースになることもあるけれど、基本的なヒエラルキーは変わらない。
それでも自転車ロードレースが好きなジャンキーが散って行く。

知らない世界がそこにある。
僕には縁のない世界が
知る機会すらなかった世界が。
だからこのシリーズが好きなんだ。

[yuoさんの感想 · 2011年11月21日]

前作を読んでから時間が経ち過ぎて、登場人物を忘れてしまった‥
それでもおもしろかったです
もう一度シリーズで読み直したい
まだ続くのかな‥？

[thames4さんの感想 · 2011年11月18日]

走りたくなる。

[satokmomoさんの感想 · 2011年11月15日]

チカだけの視点ではなく、いろんな人のエピソードが詰まった短編集。
私はやっぱりチカが好きだなぁ～
チカが落ち込んで、でも立ち直っていく姿はカッコいいしスキッとします。
だから好きな話は『老ビプネンの腹の中』

みんないろいろなものを抱えていて、悩んだりしてて…
いろいろあるけど、私も頑張ろう！と今回も思える一冊。

[aki3iptさんの感想 · 2011年11月11日]

ロードレースのシリーズ第三弾で短編集です。長編もいいですが、これも良かった。読むたびに，このロードレースの世界はなかなか一筋縄ではいかないということが，ひしひしと感じられます。最終話がちょっぴり好みに合わず物足りなかったのが残念だったけれど，全体としては満足しました。
最近，自転車の乗り方とか，車道を走れとかいろいろ報じられていますが，自転車レーンを整備してもらわないと，どうしようもないと思います

[rie701さんの感想 · 2011年11月10日]

サクリファイス、エデンと読み直したくなる。
このシリーズはタイトルの付け方がよいなと思う。

[natsuzoさんの感想 · 2011年11月7日]

自転車ロード･レースの３作目。短編集。

最後でなにかつながりがあるのかと期待して読んだら
単なる短編集だった・・・
私の勝手な思い込みです。

あの人やこの人の若き日の話があり、
過去のお話に厚みがでたと思います。

[まさひとさんの感想 · 2011年11月7日]

自転車レースを舞台にした作品の3作目。
個人競技でもありチーム競技でもある自転車レースの駆け引きと
選手それぞれの思いが交錯していて面白い。

第一作サクリファイスに出てきた脇役の人達を焦点に充てた短編集。
読んでいたらもう一度サクリファイスが読みたくなった。

それまで全く知らず、興味もなかった世界を垣間見せてくれる
という意味での読書の楽しみを改めて教えてもらえるシリーズで、
是非本篇も続編を期待したい。

[ryu147さんの感想 · 2011年11月4日]

また、サクリファイス読みたくなった。
そうそう、古家さんが出て来たよw

[HaYatO.wさんの感想 · 2011年10月31日]

近藤史恵著「サクリファイス」「エデン」に続く第３作。前２作の前後を描く短編集。表紙がいい。

短編それぞれ主人公は違うが、全てタイトル通り「生き残り」に関する話になっている。ロードレース界での生存、引退、事故etc...
「速くゴールすれば早く終わる」ってのはレースやってた人なら皆思うことだろうな。

シリーズ通して専門用語が多いが、情景描写が上手いので自転車知識がなくても面白く読めます。前２作の長編の方がオススメ。

[カレンさんの感想 · 2011年10月20日]

エデン・サクリファイスに続くロードレース物の三作目。

だが今回は白石誓が主人公ではなく、また２作目の話の続きでもなく、
誓をとりまく選手やチームの短編集で、誓がチームに所属していた前後の時期の話だ。

相変わらずリアルな描写で臨場感あふれるシーンは変わらず、これを女性が書いている事に驚く。

しかし今回のは短編ということで、１話１話まとめなくてはいけないからだろうか、話に深みが無く無理に題材を供してまとめている感がある。
このシリーズの場合、変なおちは要らないのでレースの詳細な描写と心理状態を掘り下げていってもらいたい。

[ハヤミさんの感想 · 2011年10月18日]

チカちゃんシリーズ第3弾。そして初の短編集。
他の人から見たチカちゃんを読めるのが面白かった。

…ところで、歌舞伎シリーズも好きなので、今だにそちらも待っているんですが…

[tuyocさんの感想 · 2011年10月17日]

自転車ロードレースの世界を描いた『サクリファイス』『エデン』へと連なる外伝的短編集。
近藤史恵さんの描く人間関係は相変わらずヒリヒリしているのだが、このシリーズはそれだけじゃない爽やかさみたいなものがあって結構好きかな。もうすでに続編を読みたいです。

[多賀さんの感想 · 2011年10月16日]

読書完了日2011年10月16日。

[jyunko6822さんの感想 · 2011年10月15日]

短編集とは知らず読み始め、それでも前作２冊と同様に心酔しました。
３冊シリーズとは言ってもそれぞれ持ち味が違い、これはこれで良かった。もともとスポ根モノは敬遠気味だったので、読みやすい分、これが一番、好きかも。

[kyokoさんの感想 · 2011年10月14日]

「サクリファイス」シリーズ3作目。短編集。この作品の持つ雰囲気がここでもよく出ていて好きです。あっさりした中にも深いものを含んでいる話もあってよかったですが、やっぱりまた長編で読みたいですね。

[coolwimpさんの感想 · 2011年10月11日]

自転車ロードレースを舞台にした小説の第３弾。
淡々と進んでいくストーリー。
知られることのないマイナースポーツである自転車選手の心理や暗い舞台裏が描かれています。
白熱するゴール前の心理描写は手に汗握りました。
今回はスポットを当てる人物が行ったり来たりして、ちょっとついて行けませんでした。
この終わり方からすると、続編がでそうです。

[marimoppeさんの感想 · 2011年10月10日]

10月10日～

[とりさんの感想 · 2011年10月9日]

story sellerで幾つかは読んでいたが，面白かった．
続編が出るなら，期待したい．

[neccoloさんの感想 · 2011年10月9日]

「サクリファイス」「エデン」を改めて読み直したくなること間違いなし。
登場人物の視点を変えると違う心情が見えてくる。
自転車ロードレースの深遠さを味わえるのはもちろん、前作、前前作のバックストーリーも楽しめる一冊。

[33号さんの感想 · 2011年10月4日]

何作かはstory sellerで既読だったけど、赤城視点を一気に読めるので単行本化してくれて良かったです。赤城３作品は石尾が健在なので読むと少し切ない気持ちになる。収録作品の中では「プロトンの中の孤独」が１番好きだけど、伊庭のバックグラウンドが垣間見える「スピードの果て」も良かった。サクリファイスから始まったこのシリーズはとても好きだけど、一体どう終わらせるかが気になる。サクリファイスで美しく完成しているだけに。

[たっくるさんの感想 · 2011年9月30日]

三作目は短編集。

このシリーズのおかげで、ロードレースの面白さを知る事ができた。それまでは単純に、早ければいい競技ぐらいにしか理解できていなかったと思う。

以前、冬季オリンピックの中継でカーリングの試合の詳細な解説を聞いて、面白さが分かった時を思い出します。あ、今この話はあまり関係ないか。

とにかくこの本で、自転車そしてロードレースの魅力に気付く人が増えるのを期待しています。日本でももっとメジャーになっていいスポーツですよね。

たぶん今後もシリーズが続きそう。早く続きが読みたい＆「サクリファイ」もう一度読みたい。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。