村上海賊の娘 下

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 733
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  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068839

感想・レビュー・書評

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  • 信長の時代、瀬戸内と泉州の海賊たち
    主人公景(きょう)ヒロインというよりヒーローかな
    彼女をとりまく登場人物すべてのキャラが濃すぎ
    面白かった
    泉州の言葉、馴染みのない人は読みにくかったのでは?
    海戦の様子を描いた挿絵があったらよかったのになあ

    ≪ 戦国の あだ花咲いて また海へ ≫

  • 少年漫画が好きな人は好みなのではないか。

  • 戦争シーンはやっぱり熱い!景親は覚醒すると思ってたけど、期待通り格好良かった。もうちょっと活躍しても良かったけど。逆に七五三兵衛はちょっと無敵過ぎてしつこく感じたかな。あと、村上海賊側の雑兵の方が気迫が弱くて頼りない感じがした。
    上下巻通して、景を使って上手く両陣営に情がわく感じになってたからどちらを応援すればいいか良い意味で気持ちがごちゃついた。

    総合的には歴史的な説明や戦闘描写もわかりやすくて読みやすい良い小説だった。ただ、基本的には現実的な路線なのに七五三兵衛の化け物っぷりが違和感あっておしい感じがする。

  • 海賊の話はマンガやアニメで慣れてる私のような世代にとって、文章のみという形でここまで引き込ませるのは、すごい!!
    それほど面白かった

    村上水軍の娘だもん、事実がどうあれ、こういう娘いそう(笑)って、違和感なく読み進められたし、こうだったら嬉しいって読み終わった時、思った

    歴史系の小説はどうしても背景とか、登場人物がややこしくて、飽きてしまうイメージだったけど、払拭!

  • 熱量がすごい。下巻の巻末に掲載されている参考文献の量もすごいが、本文中の史料に基づく記述の多彩さ。著者の研究ぶりがすごい。

    架空の話でありながら、そこに含まれる一抹に歴史的事実。映像化を望む声をネットで多数見かけるが、実写化されると「パルクフィクション」、いや「土竜の唄」バリのヤバいやつらのバイオレンスアクションコメディになってしまうのではと思う展開ながら、事実がそこに適度なリアリティを添えている気がしました。

  • 【History】村上海賊の娘(上)(下) / 和田竜 / 20210623 / (42/882)/ <973/144331>
    ◆きっかけ
    ・瀬戸内海旅行を機に。

    ◆感想
    ・しまなみ海道を車で通り、翌日にはサイクリングし、島々を見下ろす宿でこの本を読み始めたのは、中々良いタイミングではないか。実際はとても小さな島で、ここが村上海賊の本拠地とは俄かに信じられないが、それでも島々で入り組んでいる地形、それに伴う潮の流れ等々、海賊にはうってつけの場ではないかと、実踏して感じたし、リアリティを持って読めたのはなんと贅沢な読書だったかと今になって思う。
    ・ただし、中身そのものについては、石山本願寺、毛利、織田が登場するし、村上水軍や雑賀党等々、題材に興味あり、また本屋大賞受賞作品ということで期待していたものの、少々がっかり、5段階中3程度か。
    ・まず、無駄に長い、下巻の海戦シーンなど、当方の理解力が拙いのか、何がどうなっているのかさっぱりわからなかった。さらに酷いには、人物描写。大島に引き返した景が、父親からの話を聞いて、わーと騒いで、再び本願寺に向かうこと、それを許す父親の心境がイマイチ掴めないで終わってしまったのが残念。。。加えて、海戦で七五三兵衛や眞鍋衆が冗談とも本気とも思えないセリフを発しながら、生死のやり取りをしているのは全くイメージ湧かなかった。総じて、読んでいて、惹きつけられるものがなく、本の分厚さも手伝って、正直読むのが億劫になった。
    ・一言で済ますのであれば、文中にある通り「阿保な娘の一途のせいさ」という言葉に尽きるだろう。ちょっと人物設定が突拍子すぎて、冷めた目で見てしまった。
    ・ただ、文末の、『個々人のその後を俯瞰すると、その多彩さに唖然とする。ある者は失意のうちに時代の渦に飲み込まれ、またあたある者は上手く立ちまわり・・・それでもいずれの人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きたいように思えてならない。そして結果は様々あれど、思うさまに生きて、死んだのだ。景もまだ、そうだっただろうか。(中略)この女も思うさまに生きたと思いたい。』は言いしめくくりは中々良かった。「人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きた」というは、自分自身もそうありたいと思った。
    ・辛口な感想になったが、それでも、旅行で見た島々に当時のことに思いをはせながら読めたのは良かった。心に残る贅沢なひと時となった読書だった。

    ◆引用
    ・阿保な娘の一途のせいさ
    ・個々人のその後を俯瞰すると、その多彩さに唖然とする。ある者は失意のうちに時代の渦に飲み込まれ、またあたある者は上手く立ちまわり・・・それでもいずれの人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きたいように思えてならない。そして結果は様々あれど、思うさまに生きて、死んだのだ。景もまだ、そうだっただろうか。この女も思うさまに生きたと思いたい。

  • 景の我を通すところは胸が熱くなったものの、兵どもが夢の後といった寂寞感があるのはしょうがないか。後日嫁に行った人物が「誰!?」っていうのが拍車をかけた。

  • 下巻は一気に読み進んだ。夜中に帰宅してから続きを読み、余りの痛快さに一人で声だして笑ったりして。
    仕事の疲れを癒してもらいました。

  • いろんな人の目線から書かれていて良かった。景の豪胆さがいい!泉州侍の粘り強さも良かった。さすが大阪人!!映画化して欲しい…

  • 一度は心折れ、瀬戸内に戻った景。
    しかし大阪本願寺の門徒たちを救うため
    再び立ち上がる

    総力戦になってからの展開の面白いこと、すさまじいこと!
    景の獅子奮迅の戦いっぷりも、「そんなバカな」と思いつつ
    爽快です。

    しかも、悲惨な戦いにあっても、敵側の海賊たちの軽妙さが笑いを誘います
    「なんかちょっと遅いんじゃ、ぼけぇ!」は最高(笑)

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