愛は苦手

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 318
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103227212

感想・レビュー・書評

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  • 山本さんは好きな作家さん。サクサク読めた。
    親子、夫婦、元上司、ご近所づきあいなどなど…、人間関係に不器用な人たちのお話。
    どのお話も、きちんと解決ってわけにはいかないけど、なんとなくこの先うまくいきそうな気がする、顔を上げて歩いていける…そんな気にさせてくれるお話です。
    お気に入りは「町子さんの庭」

    「たこ焼き、焼けた?」の一旗さん、「愛は苦手」の琴音さん、いいキャラだ〜♪

  • 2012/02/12
    自宅

  • 例えば、奥田英朗さんの『マドンナ』は、
    アラフォー男性の日常を描いた短篇集でしたが、
    本作品は、
    アラフォー女性の日常を描いた短篇集となります。

    同じく、アラサー女性を描いた短篇集である
    奥田英朗さんの『ガール』は、
    悩みながらも最後はハッピーエンドって感じでしたが、
    本作品は、悩みは悩みのまま先に進んでいこぅって感じ…。

    そんなとこが、アラフォー女性なんでしょうかねぇ…??

    ボクはよかったと思いますが…、世代性別限定かも…。
    同世代の女性の方には、ストライクな作品だと思います…。

  • やっぱり山本さんの本好きだな〜と思いました

    特に「愛が苦手」(義父さんとの話)が印象的でした

  • どの話もハッピーエンドとは言えないかもしれない。
    解決したとも言えないかもしれない。

    それでも、きっとこの後プラスの方向に進んでいく。なぜかそう思える終わり方だった。
    だからなのか、ちょっと登場人物のことが心配…。と思いながらも読み終わるとなんとなく安心した。

  • 主に40歳ぐらいの女性が,
    必ずしも希望に満ちているとはいえない状況のなかで,
    それでもちょっとした手ごたえを感じて生きる8編の短編。

    ミシン,ズボンプレッサー,たこ焼き器など,
    ストーリーの象徴となる家電が必ず登場して,楽しい。

  • 知らずに読めば、女性が書いたと思ってしまいそうな女性視点。そして、小気味いいほどに軽快な文章。
    短編集はその世界に入ったかと思うと終わってしまうので、本来あまり好きじゃないが、この作者のものは一作ごとに十分堪能できるので、そういうがっかり感がまったくない。
    いろんな人たちがいろんな世界で、それはどれもたわいのない小さな世界だけれども、小さな人生をそれなりに営んでいる。振り返って同じくらいちっぽけな自分の人生もまたたわいないけど、それでいいんだって安心させてくれると同時にいいのか?本当に?と考えさせられもする。そんな不思議な一冊だ。

  • 可もなく不可もなく。平々凡々。つらつらかいてあるからつらつらよめた

  • 可もなく不可もなかった。
    新刊が出たら読むことにしている作家さんなので読む。

    アラフォー女性が愛について色々考える短編集。
    いろんなアラフォー女性が出てくる。
    アラフォーだけあって、すっきり爽快万事解決と
    短編が終わるわけではない。でも明日からまた
    頑張らなくちゃって思わせる話ばかり。
    かといって心に残るかというと、読み終わった今では
    すっかり通り抜けてしまって味わった感はない。
    家事の合間の時間つぶしに、ささっと読めるのは良い。
    心にはそれほど残らないので☆3つ。

  • 「たこ焼き、焼けた?」の一旗さんの人柄が素敵だった。
    今まで生きてきた分と、これから生きていく分、それが丁度同じくらいになるのがアラフォーなのかもしれないと思った。
    今までは自分が成長することしか考えていなかったのが、今度は自分が老いていくことを意識することになる。その時に、自分が、経験でも人間関係でも豊かなものを得られたと満足できるような人生にしていきたいと思った。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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