あつあつを召し上がれ

著者 : 小川糸

• 新潮社 (2011年10月31日発売)

感想・レビュー・書評

[marikoさんの感想 · 2012年4月8日]

上等なしっかりした紙だった。ごはんの描写は安定のある巧さ。

[muuminmamaさんの感想 · 2012年4月3日]

おいしいものは、おいしい時間ということがわかる。一緒に食べた人、場所、二人のあるいはその場に集っていた人の関係性など、様々な条件がうまく組み合わさって、おいしいという感情になるようだ。
そういう意味では、前作の「かたつむり食堂」
のほうがおいしい本だった。

[namさんの感想 · 2012年4月3日]

好きな話と、んん？って言うのが半々だったかな｡
親父のぶたばら飯とこーちゃんのおみそ汁は素敵なお話だった｡
ぶたばら飯食べてみたいなぁ＊

[shino224さんの感想 · 2012年3月29日]

タイトルから想像するようなあったかいばかりの物語ではない。認知症や死、別れの物語が多い。食べ物の描写は秀逸、哀しい話だなぁと思いながら美味しそう！と思ってしまう。とても良い１冊なのだが、物悲しさが残るのは年齢ゆえか・・・

[kurapiさんの感想 · 2012年3月27日]

「食堂かたつむり」の作者による短編集。やはり食事が大きな役割をはたしていて、いちいち美味しそうです。

やっぱつきあうなら、美味しいものを食べるのが好きな人だわ！
と改めて誓うほど、食べ物で心通わす人々の優しい心が描かれています。

[tsuyoshitakeさんの感想 · 2012年3月24日]

なんて美味しそうに描くんだろう、読んでいてお腹が空く。
『食堂かたつむり』の小川糸さんの小説にはいつも美味しいものが登場する。

中華街のぶたばら飯、能登の松茸、母親から教えられたおみそ汁・・・
今回は、人生のなかで忘れられない料理をめぐる７編の短編集。
出会い、別れ、告白、旅立ち。
大切な人といっしょにご飯を食べる時間に刻まれたそれぞれの想いが描かれた心にしみる物語です。

『こーちゃんのおみそ汁』『さよなら松茸』『親父のぶたばら飯』がお気に入り。

[わかさんの感想 · 2012年3月22日]

あいかわらず食べものの表現というか描写が秀逸だと思う。溶けて形のなくなった宝石のような餡、すごい表現だなあと思った。あと、薄くて甘い砂糖水のような関係。うん、やっぱりこのひとのこういった表現の仕方がすきだなあと再認識した。
人生のある地点で起きるできごとと、食べもの。後々、そのとき食べていたものを食べていたときに思い出すこと。それはつらいことかもしれないし、たのしいことかもしれない。忘れられないんだよなあきっと。
「さよなら松茸」「親父のぶたばら飯」「こーちゃんのおみそ汁」「ポルクの晩餐」「季節はずれのきりたんぽ」がすき。ポルク〜に関しては、変化球きたなーって感じがした。その変化球も、わりと好みでした。
食ってほんとにたいせつなものなんだなあ、毎回このひとの話を読むたびにそう思うのだけど、今回もやっぱり思った。記憶に残ることって、すてきですね。

(172P)

[fanimtpさんの感想 · 2012年3月12日]

糸さんの文章は好きだけど、今回はちょっと過剰というか、
わざとらしいところもあった。
一話目のかき氷のお話が好き。

[ramourさんの感想 · 2012年3月12日]

食べ物の描写が面白い、ちょっと変わった風味の短編集。

[chicaさんの感想 · 2012年3月10日]

すごく、すごく良い短編集でした。
美味しい食事とともにあった、大切なひととの時間。
「失くしてしまってからじゃないと、大切なものの存在に気付けないの。」という台詞がこんなに深く感じられたのは初めてかも。

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」