- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103328131
感想・レビュー・書評
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北海道、枝留に生きた一家の3代に渡る記憶。
同じ血を引き、同じ家に暮らしたのに
まったく異なる8人。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読みましたが、犬はあんまり出てきません。一気に読んだわりにあまり面白くなかった!
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お久しぶりの松家さんの小説。とても好き。
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様々な人物の恋や老いや祈りや諦めのエピソードが、時間軸にとらわれずランダムに綴られる。胸がつぶれそうになる場面の後に、その人の青春時代の煌めくひとコマが現れた時、嬉しいや悲しいが散りばめられた人生の眩しさを俯瞰できた。それは、別れも出会いも等しく遠ざかったかつての思い出がいつも美しいのとよく似ていました。
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多様なジャンルの知識がてんこ盛りで、勉強になる、かつ、しんどい。それはそのまま、登場人物達の人生を思わせる。消失点という表現が素敵。陳腐な言い方だけれど、大河ドラマを見終えた気分だ。
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冒頭の一文に惹かれて購入。北海道の一家の歴史、人と犬と家族を淡々と描いている。静かな中にも起こる人生のうねり、行きつ戻りつする時間の流れにいつの間にか引き込まれて、一気に読んでしまった。感動とはまた違う、じわっとした波紋が心に広がる一冊。言葉にするのが難しい…。
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ポップに北海道犬の話だと書かれていたので読み出したが、サブストーリーで描かれるだけでメインではなく残念。もっとあったかくて天気の良い時期に若い人が読んでたらまた違った読了感だったんだと思われる。上手いですし、テンポよく最後までスルリといけました。北海道東、枝留の添島一家の人々を中心に関係者が死んでいく物語。リアルに凹みます。助産婦だった祖母の話をもっと読みたいモヤモヤした。メットでの短い旅行の件だけは知っている場所なので印象にのこったが、バンダービルドさんが出てくるところで、ンなわけあるかい、と現実感が霧散(あはは)、まぁ、あるかもしれんけどねぇ。結局どうなったんやろか、と思う箇所多く微妙にスッキリしないまま流れていくが、だいたいリアルライフも結局どうなったんかよくわからんままに忘れされれてよくわからんようになって死んでいくんかと。ネコイラズ中毒死、凍死、死産、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、軟部肉腫が身体中に転移、レビー小体型認知症、アルツハイマー、老老介護に介護の末に一人残される還暦老人。どれが一番ましかなぁ、とか、考えさせられた。