- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103329121
感想・レビュー・書評
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ずっと違和感があるけど明かされないまま
もやもやしながら読み進める
そして、最後で事件の真実が明かされるものの
「ほんもの」って何ですか?という
もわっとした終わり方
私はこういうすっきりしないオチ好きです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
湊かなえ独特の、気分の悪い、モヤモヤザワザワする後味の悪い読後感が楽しめる。
いちばん印象に残った一文、
「大切な人を失うドラマを楽しめるのは、大切な人を失ったことのない人たちだけだ」 -
物語の引き込み方はすごい。
気になってどんどん読んでしまったのだけれど、
終わり方だなんだかだったな。
ぼゎって感じで終わっちゃった。
豆の上で寝たお姫様の背中の違和感と、結衣子の姉に対する違和感をリンク?させてるんだろうけど、ちょっとわからなかったな。別に童話はいらない気がしたけど。 -
電車の吊り広告に興味を惹かれて読みました。展開が遅く、そのうち佳境に入るのかしらと読み進めながら第5章へ。設定にも多少(多大?)な無理があるように感じ、何を伝えたいのか、メッセージもよくわかりません。絶対映像化できない作品であると感じました。
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残酷な話で、不快感にぞわぞわしながら読了。序盤で予想した通りの真相だったので、どんでん返し感はないけれど、なぜ妹だけに真実が隠されたままだったのか、イマイチ不明。万佑子ちゃんが「お姫さま」と解釈するなら、本当のお姫さまは豆ごとき気にも留めずにスヤスヤと寝る図太さを持ち合わせているのかも、なんて思ったり。
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湊かなえ氏の作品は、時間の経緯がわかりにくい所がある。
読んでいると、過去に遡った事なのか?今現在の経緯なのか?と、、、、
童話の「豆の上に眠るお姫様」のように、最後は、ハッピーエンドになるような流れではなく、豆のように小さい違和感を持ち続けた結衣子は、失踪し2年後に戻って来た姉が、本当の姉でないと、疑う。
赤ちゃんの取り換え事件が、報道されたことがあるが、湊かなえ氏のように、それを上回る複雑な事件として小説にして、家族って、、、本物って、、、何なの?と、問いかけるこの小説に、最近の家族のつながりの薄さを感じる昨今でした。