豆の上で眠る

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4098
感想 : 563
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103329121

感想・レビュー・書評

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  • 前半部分のわだかまりが引っ張りすぎていて、「先が気になって止まらない」と言うよりは「いやもう取っかかりだけでも早くしてよ」と言う気持ちになった。ラストの急展開の説明くさい告白にもモヤモヤ。

    最後なっちゃんと鉢合わせるシーンは湊かなえさんらしいなと思った。

  • *13年前に起こった姉の失踪事件。戻ってきた姉に「違和感」を覚え続ける妹。――ねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか? *
    過去と現在が交差する構成のため、現在の章に入ると、それで続きはどうなるの?!と早く過去の章を読みたくてたまらず、ものすごい勢いで読み終えてしまいました。が、最後の謎解きあたりは一度読んだだけでは理解できず・・・ちょっと無理矢理感が大きかったかな。構想はさすがだし、面白く読みましたが。

  • 現在と過去が入り乱れて進むストーリーに
    ちょっと混乱させられます。

    最初から答えは提示されているのに
    どうやってそこに辿りつくのかが分からず
    悶々としながら読み進めたのですが
    最後の種明かしにはあまり納得出来ませんでした。

    反則技とまでは言わないですがそれに近いトリックというか
    ちょっと破綻しているかなと思ってしまいました。

    それでも母親の主人公に対する余りにも人間味溢れる
    酷い仕打ちは湊作品特有のいやらしさがあり
    やっぱり惹き込まれてしまうんですよね。

  • 前半から「え?なんで?」と続きが気になり、モヤモヤしつつ読む手が止まらず。
    が、後半になるにつれ・・・なんか逆にモヤモヤ。
    なんで普通わかるじゃん!とか。
    育ての親より産みの親を選ぶとか・・・ちょっと共感できない部分が多々ありつつ。
    途中まで面白かった分、ラストにかけてダルダルになってしまったのが残念。

  • 2016.6.27 読了


    なんとも言えん読後感。。。

    現在の話と過去の話が 交互に語られる、と
    あれ?て思いながら読み進める。

    ずーっとモヤモヤしながら。
    気になるから どんどん読む。

    てなことで、すぐ読めちゃいました。

    これは、結衣子の立場なら
    全部 教えておいてくれよー!だよな。


    それなりに 面白かった。

  • こんな結末かー。。。
    いっぱい考えさせる本ですよね、湊かなえさんの本は。

  • 読んでる時は夢中になって先先読んでしまう。
    だけど、大体これはこうなるんだろうという予測はつく。
    その通りにストーリーが進むのにやはり面白い。
    それは作者の力量だと思いました。
    さらに、すごく文章が読みやすいのでスイスイ読む事ができました。

    主人公は幼い頃に姉が誘拐された経験をもつ女性。
    姉は誘拐された2年後に発見、保護されたが、主人公はずっとその姉とは誘拐される前の姉だったのか?と疑問をもって生きてきた。
    そして、実家で再会した姉は真実を語りだす。

    これはこうでないか?とストーリーを予測できたのはタイトルや作中に出てくる「豆の上で眠る」という童話の内容と今回の話がなぞらえているとピンときたから。
    そう思って読んでいるんだけど、それでも読ませてくれる。
    そして、結末は主人公の疑問で終わるけれど、それも私がこの本を読んでいてずっと思っていた事で、お話を通して作者の言いたい事がはっきりしている、かつシンプルで分かりやすい、それなのに深いな・・・と感じました。

    私もそうだけど、これまでこうだったからというこだわりを捨てるのは難しい。
    今だけを見つめて、今の状況だけで判断はできない。
    そんな主人公の女性の気持ちがよく理解できるし、柔軟に対応できるという事は自分を生きやすくするためなのだとする、彼女の両親の対応にも理解はできた。
    生きづらいとしても、人は今だけでなく過去も含めての今を生きているのだと思う。
    例え、それで真実を見る目が曇ったとしてもー。

  • 小さい妹にしてみれば、自分の姉と血が繋がっているかどうかなんて関係ないのかも。自分の身近にいた人かどうかということだけが重要なのかもね。

  • 湊かなえの小説は、誰も悪者ではないのに誰も幸せになれない話が多い。そこが狂おしい程好きなのだけれど。

  • 久しぶりに、食い入るようにして読みました。
    ページをめくる手がとまらず、、!
    最後、すべてが明らかになってから、混乱するゆいこちゃんの問いかけ、’ほんもの’とは?
    その一文がずっしり重い。
    なんとも湊かなえさんらしい作品だなと。
    どうすれば、みんなが幸せになれたのか?
    その問いかけの答えが、わたし自身わかりませんでした。
    姉妹ならではの、ライバル意識とか、親の前でいい子でいなきゃ、って意識とか、そのあたりの描写がすごくリアル。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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