メタモルフォシス

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 284
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103361114

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に言ってしまえばM男の調教モノがふたつ入っている小説なのだけど、今まで読んだSM系の小説は内側ばかりに焦点が当たっていたのに対し、「メタモルフォシス」は内側の変化がしっかりと肉体、思考、判断力に反映されているのが素晴らしいと感じた。「トーキョーの調教」のほうはあまり見るべきでない側面を見てしまった感じがしてあまり好きにはなれなかったけれど、「メタモルフォシス」がまさにメタモルフォシスだったんで☆5.

  • 「メタモルフォシス」と「トーキョー調教」二作が収められている。


    二編とも、SMに耽溺してゆくマゾヒストの男達が描かれているのだが、
    その苦痛な快楽に堕ちてゆく描写は、
    男達の仕事(金融やマスコミ)の中での隷従せざるおえないシステムや状況、人々をもうまく表している。

    単にSM小説では終わらない「マゾヒズム」を見る事が出来る一冊だった。

  • 8月29日読了

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著者プロフィール

1985年生まれ。2003年『黒冷水』で文藝賞を受賞しデビュー。「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。『メタモルフォシス』『隠し事』『成功者K』『ポルシェ太郎』『滅私』他多数。

「2022年 『成功者K』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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