1Q84 BOOK 3

著者 :
  • 新潮社
3.75
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本棚登録 : 19495
感想 : 1890
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534259

感想・レビュー・書評

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  •  著者の本を昨年末から図書館で借りシリーズで読んでいる。
     今回はリアルとファンタジーと2つの世界が並行して描かれ、リアルがファンタジーの世界となり、ファンタジーの世界からリアルな世界へ帰還して幼馴染の二人は結ばれる。いや三人の新たな世界がはじまるということか...。
     構成がよく練られていて感心してしまうなぁ。

  • 読んでいる途中、薄々勘づいていたが結局細かい設定みたいなのは読者に説明されず、「各々感じ取ってね」的なストーリー。それこそ村上節というような感じ。
    結構読むのに時間かかってしまった。
    もう少しボリュームない方が良かったかな。

  • ファンタジーが入り混じったラブストーリーに落ち着いた。相変わらずキレイには終わらず、何かしら引っかかるところを残しつつ幕を降ろす。

  • きれいに終わった。きれいに終わり過ぎたかもしれない。二人は歪んだ世界の理から逃れた。確かにめでたい。
    しかし著者が追求していたのは歪んだ世界からの逃れ方だったのだろうか。物語の主題は、無事に逃げられるか否かという事だっただろうか。
    暴力、性欲、孤独、過激な宗教、といった人間の暗部を取り上げてはいたが、その大風呂敷は、BOOK1の豊かさから期待させたほどの高まりを感じさせないままに閉じてしまった気がしている。孤独、これは唯一きれいに包んでくれた。青豆の孤独も、天吾くんの孤独も、変質しないまま救いを得た、その過程は感動的な読書体験を提供してくれた。
    そのほかのテーマは、確かに二人の個人を主人公にして考察するには大き過ぎるものなのかもしれない。きっともっと大きな主人公が必要なのだろう。マルケスが「100年続いた一家」を主人公に設定したのもそういう意図なのかもしれない。個人にできることはそれらから逃れること、そう考えると、ご都合主義的に思えるこの結末にも必然性があると納得できる。

  • 予想通りの終わり方。
    雰囲気はいいけど謎は謎のまま。
    取り残された人達のその後が気にかかる。

    【図書館・初読・2/4読了】

  • 最後は天吾と青豆がハッピーエンドだったからよかったけど、なんだかいまいちしっくりこない終わり方。ふかえりや教団、リトルピープルが作っていた新しい空気さなぎなど謎が残ってます。そして新しい世界は元の世界なのか?別なのか?そこも気になる…とにかく長かった!疲れたーというかんじ。

  • そして出た続編でも謎はー謎のーままでー。

  • 飽きさせない展開で、とても面白かったです。しかし、多くの謎は全く判明しないまま終わってしまいました。村上春樹の本を読んでいつも思うのは、きっと私の感性が低く、この世界観を理解しきれていないのだろうということです。それでも村上春樹の本はまた読みたいと思ってしまうのが不思議。

  • 最後まで読めたので面白かったんだが、謎を明かさないことが文学だっつーのは、悪習だなぁ。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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