オー!ファーザー

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8567
感想 : 1185
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104596041

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎らしい伏線と展開。4人のお父さんがいるのにうまくやってけてるとこが不自然でなく読めるのがすごい笑笑

  • 伊坂さんらしい重たさや暗さがあまりなく、ゾワゾワくる恐怖を感じにくかった。
    父親4人、仲良く暮らしている設定は面白く憧れる。続編があったら読みたい。

  • 913-I
    人気作家コーナー

  • お父様達が個性的で仲良くていいですね。この4人に囲まれても素直に育っている由紀夫くんにも好感持てます。ピンチだけど親父さん達が何とかしてくれるんやろうという安心感と4人でどんな活躍を見せてくれるんだろうという期待で最後までドキドキしましたよ。
    ただ、鱒二はどうなんだ。鱒二のお父様はともかく、鱒二くんとのお付き合いは今後程々にしてほしいわ(笑)
    で、
    多恵子ちゃんはウザすぎやろ?男の子たちはこういう小娘を可愛いいと思うのかね?絶対に友達になりたくない、自分の身内には関わらせたくないタイプやけどなぁ。
    そして
    由紀夫くんの母親が一番理解できなかった。多恵子同様、迷惑な女やわ。まさか、こんな女達がもてはやされる時代なんか?伊坂幸太郎の趣味なんか?(笑)

  • 2022/10/1

    由紀夫と4人のお父さんとの暮らし、
    日常からだんだん変わったことに巻き込まれてちょっとした冒険のような出来事が起きる話。
    終盤は伊坂幸太郎らしい伏線回収があって、どんどん読み進められた。

    4人のお父さんがそれぞれ違った魅力を持ってて、由紀夫に愛情を持ってしっかり育てているんやなと感じられたのが良かった。
    それぞれ仲良く暮らして、時に協力し合って生活している様子が描かれていて、4人のお父さんがいるっていう設定が気にならなくなった。

    同級生の多恵子や鱒二の図々しさにはしんどくなりながら読んでいた。2人がいるからこそ由紀夫の家族構成がわかったり、事件に巻き込まれたりしたんやろうけど。最後まで好きになれなかった。

  • 父親たちはそれぞれ個性があって、要所要所できっちりと存在感を出してくれる。
    主人公も、いつもどおりの伊坂作品らしい主人公である。

    出来事があまりにも起きなさ過ぎるのは・・・

    中~後半はさくさく読めるのだけれど。

  • いやー、面白かった!
    設定が無茶苦茶なのに、どこか現実的で、伊坂幸太郎らしい話だった!

  • 伊坂幸太郎らしい笑いのあるファミリーの話。
    掘り下げるととことん行ってしまうので、程よい手放し感が心地よい作品でした。父親が4人いるっていう発想もさすがです。軽く読み進めたのでなお良し。

  •  さすがだなぁ、と感嘆せずには居られない。
     ごく一般的な高校生由紀夫の家庭環境は、父親が4人という特殊なもの。伊坂さんお得意のファミリーものかと思えば、やはりちょっとした謎を重ねつつ、だんだん大きな事件へと発展していく。鱒二や多恵子のキャラクターに辟易することはあるが、ユーモアを含む計算された文章から軽く読み進めて行ける。物騒な事件へと流れは変化していくのに、その間に各父親との何所か緊張感のない交流がなされていくのも綺麗な流れだ。
     元々伊坂さんの描くいわゆる「悪人」というものは、ライトな文章も関連しているが「悪人」という枠に囚われない。悪い面もあれば良い面もきちんと書かれる。だからこそ、悪い面を描く際に、恐怖感がそこらのホラーより一層増す。富田林が由紀夫を諫め方は、言い返す余地もなく、由紀夫の恐怖感を一緒になって味わった。
     由紀夫の4人の父親だって、やっていることや言っていることはすれすれの時もあり「善人」にはならない。ただ彼らは息子を全力で守る良き父の面もある。そういった人間の表裏をごく自然に、嫌悪感なしに描けてしまうのだから、さすがですねと言いたくなる。
     周囲の同級生からは「完璧」に見えた由紀夫も、恐怖を味わい時の流れを感じ、父たちからの教えをもっとうまく使用できるよう、成長して行くのだろう。
     解かれなかった謎や、解かれたものの肩透かしだった点があり、またちょっと最後の事件は唐突過ぎるような気もしている。あそこまで綺麗に伏線を回収しておきながらそこらへんは雑多で少しもったいなく思えたが、そこまで完璧を求めるのは酷なのかもしれない。
     ちなみに私が一番の謎だと思うのは、由紀夫の母親である。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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