- Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104669059
感想・レビュー・書評
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日本人のそこそこ若い男が主役で、このような小説が成り立つのかと、少し驚いた。読んでいる間中、どこで止めてもざらっとした感触が残る。それが段々とクセになってくる。
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不思議な作品。
絶望もないけど救いもないけど感じ。
絲山 秋子さんの作品らしいなーと思う。 -
ほんとはどういう人間なのかと聞かれたら、不愉快な本の続編みたいなもんでしたってはぐらかすかもしれないね。それでも、芋虫の割にはがんばったんじゃないの。
(P.8)
悪いけど、ボクにはほんとに何もないんだよ。杉村には寂しいって言われたけど、ボクは寂しさなんかで空間を歪めたりはしない。物質的に言えばボクは八時間前に水になったところだ。今のボクはストレートでぺルノー飲んだってすぐ濁る。酒じゃなくて、ボクが濁るんだ。
(P.135) -
不思議と爽快。
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ひもの人生、結婚、はんざい。
かるい、あたまのいいひとのしゃべりかたのかたりでものがたりがはじまります。
あたまのいいしゃべりかただから、きいていておもしろい。 -
初の絲山作品。
不愉快な男による、不愉快な旅のお話。
何かが心に突き刺さる、とても不思議なお話でした。 -
2011 11/9
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なんか、外国の小説を読んでいるような
不思議な作品。
空気を読んでいるような
つかめそうで、つかめなそうな
そんな不思議な作品だった。 -
序盤から主人公のキャラが強烈でとてもひきつけられた。転々としていくごとに章が変わっていく構成が面白いと思ったし、旅の小説ではないけど各地での出来事にスポットライトを当てるうまいやりかた。いつも以上に簡潔にそぎ落とした文章だからか、とても読みやすい。でも、しっかりと土地や風景、心理描写がしっかり浮かぶ。物語はなんだかよく分からない結末に終わるが、そこに意味を見出してもいいし、出さなくてもいい、自由があるような気がする。
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読みました。
不思議な作品でしたね。
私は外国の作品を読んでいるような気分になりました。
でも、なんか読解力がないせいか
つかめたような、つ...読みました。
不思議な作品でしたね。
私は外国の作品を読んでいるような気分になりました。
でも、なんか読解力がないせいか
つかめたような、つかめないような感じです。。。2012/06/25 -
Christyさん
コメントありがとうございます
たしかに、読み終わってしばらくすると
ふわっと消えてくような物語ですね。
もう、すでにあら...Christyさん
コメントありがとうございます
たしかに、読み終わってしばらくすると
ふわっと消えてくような物語ですね。
もう、すでにあらかた忘れてますが、
小説はそんな感じでいいんでしょう。2012/07/02
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