不愉快な本の続編

著者 :
  • 新潮社
3.26
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本棚登録 : 455
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104669059

感想・レビュー・書評

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  • 絲山さんの小説が好きだったんだっけ…と、久しぶりに思い出して手に取った一冊。
    久しぶりに読むには、結構な作品でした。緑茶でも飲むかーと思ったら、抹茶出てきた感じ。
    淡々としているのに、物語の印象が強く残ります。文章のタッチが変わらないのは、出戻り読者である私には何となく嬉しく、懐かしい。

  • 日本版「ライ麦畑でつかまえて」みたい。サリンジャーと弟がいる家を燃やしちゃう主人公ってことでげんふうけいの「ひーちゃんとはーちゃんの話」だったかな、そんなのを思い出した。 どうしようもない主人公の男がなんだかんだ生きていって死ぬっていうか本になっちゃうメタ系。北陸の冬は暗いっていう一文にふふってなった。確かにそうだ。乱暴な口調で書かれていて一話ずつが短いので簡単に読める。主人公が格好よくて女の子にモテるのに不思議と嫌味じゃなかった。良作。2016/04/24 図書館

  • 主人公を駄目男とは思わなかった。

    どうしようもない人間なのに、目が離せない、
    おせっかいをしてしまう人。
    そういう人の、時間の流れが
    地域の温度や匂いを伴って
    ページから浮かんでくる。

  • 傑作でした。

  • 私にはお馴染みの地名が出てきて
    嬉しかった。

  • 他者との関係を断ち切ってしまって、そして自分からの発信は嘘なのか本当なのかのキワにある。そうした時に、どんどんと自分というものの形がなくなってしまって、いつどこでなにをやっていてなにをこれからやろうとしているのか、全部なくなっていってしまうようなヤツの話。最後には時間も止まっちゃう。

    変態、乾、、、なんか記憶の片隅にあると思ったら、絲山氏の別の作品「愛なんていらねー」の主人公だった。って、絲山氏が対談で言っていた。

  • とんでもないだめ男の話が書かれているが、実は主人公は今本を読んでいるあなたのではと思わせるような小説手法にトライしている。ページ数は多くはないが、後を引く物語だ。
    芥川賞をとってから大分時間が経ってきたが、今後がますます楽しみな作家だ。

  • 2014.9.14 - 9.15
    (147P)

  • 題名に引き寄せられた。
    「不愉快な本の続編」って言葉は、妙に頭に残る。

    クズ人間な「ボク」が日本を転々と移動しながら、
    数人の人と関わっていく…という話。
    読んで「ボク」みたいな人は本当にいそうだな…と思った。
    そういう人に限ってテレビのニュースにはならない。
    けど人の噂にはなってそう。

    飄々とした物言いのせいか、「ボク」は案外嫌いじゃなかった。
    自分の前には現れないで欲しいけれど。
    オチが好きだった。

  • 食いまくりのイケメン主人公が~心から愛せる人に~出会った~。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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