百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)

著者 : ガブリエルガルシア=マルケス 鼓直

• 新潮社 (2006年12月20日発売)

感想・レビュー・書評

[sampickさんの感想 · 2016年9月22日]

一族の歩みが、ストーリーとして展開していく。アウレリャノ・ブエンディア大佐が印象的。内気な性格だったのに、戦争に向かっていく。
なんというか、次から次に描写が展開される気がした。夜に植物が伸びるように、ジワーッと一人ひとりの感情、人物のこれからの展開的な描写が多かった気がしました。

[ちゃびぞうさんの感想 · 2016年7月8日]

メルキアデスの羊皮紙の翻訳。ウルスラとアウレリャノ。
マコンドでのブエンディア家の繁栄と衰退。親族間の婚姻を認めないが玄孫の代でくずれ豚のしっぽうまれる。蜃気楼。

長いし、ふわふわする。
C0097

[mjuriokさんの感想 · 2015年9月10日]

あかん、理解不能…

[yutasekiさんの感想 · 2015年9月1日]

本筋から離れるかもしれないけど、仰け反る程ビックリしたところは二つ。ひとつは、伝染する不眠症というアイデアと、盲目のウルスラが何故誰にもめくらと気付かれないかというと、家族の行動特性を把握し、いつ、何時どのように行動するか、どんなことばを発するか体系的に理解しているという件。天才の考える事の素晴らしさに驚愕。

[国領町さんの感想 · 2015年8月18日]

ブエンディア一族が蜃気楼の村、マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間。途中から読むのがつらかった、そんなにすごいの？ほんとに？何が？どうしてじゃ？

[t00tさんの感想 · 2015年5月30日]

百年で廃墟と化した村マコンドと、その村と共に生きたブエンディア一族の歴史。
一族の人間は一人ひとり、必ず孤独を抱えている。「家族」で暮らしているのに皆愛を持たず、孤立したもの同士が集まって暮らしているかのように感じられる。愛を持たない者たちによって繋がれて来た血筋と子孫は、一族の中で初めて愛を持つ男女から生まれた子供を最後に途絶えるという終わり方が奇妙で、数奇な村と一族の歴史にふさわしい。

[michさんの感想 · 2015年4月4日]

砂と埃の村マコンド。村の開拓者ブエンディア家の100年にわたる興亡のなかで、一族が抱える宿命的な孤独を描く本書は、著者にノーベル文学賞を受賞させ、世界文学史に残る傑作と評されます。

こんな評判から、面白そうだという期待の反面、自分には不相応な作品に思えてしまって、読み始めは取っ付き難く感じられました。が、次第に、この奇妙な一族が辿る孤独の運命に惹かれ、読む手はとまりませんでした。とはいえ、決して良い気持ちではなく、終始ブルーな気分で読み進めることに。それは、マコンドという土地や文化、生活様式が我々のそれと大きくかけ離れているにも関わらず、本書で描かれる孤独がいやに心に響くためか。あるいは、老いによる屈折と痴呆といった実態が、いつか訪れる将来への不安を呼び起こさせるためか。

さて、本書で描かれる孤独とは、「友達が居ないこと」や「自分を理解してくれるものが居ないこと」といったセンチメンタルな悩みではなく、自らが無意識のうちに築き上げた心の壁により、知らず知らずのうちにその壁に埋もれてしまう滑稽さではないかと思います（もちろん、描かれる孤独は決してひとつではないでしょうが）。そして、この種の孤独がブエンディア家だけの占有物かと問われると、決してそうではないところが生々しく、そして悪寒を感じさせるところでもあります。

挿話されるエピソードはどれも魅力的でありながら、総じて底なしのやるせなさを感じさせる稀有な一冊でした。

[カカオさんの感想 · 2015年3月1日]

長かった・・・。まるでブエンディア一族と共に百年を生きたみたい。
この一族のマコンド村の草創、隆盛、衰退、それまでの百年を孤独を鍵に描き出す。感情移入し読むというより、上から眺めた感じ。非現実的なことがまるで現実の一部として描かれていたのは印象的。違和感があったのが、先祖や親の名前を子に名付けること。さらに、それが何代も続くため、そこに輪廻のようなものさえ感じた。しかし、この名前を持つ者の定めであるかのように、みな愛を求めてはそれを失い、悲劇的な最期を迎える。マコンドは蜃気楼であったかのように人々の記憶から忘れ去られた。もうブエンディア一族を、その歴史を、知っている者は誰一人としていない。孤独。

[秋月冬雪さんの感想 · 2015年2月26日]

これを超える小説をまだ知らない。

[りらっくまさんの感想 · 2015年1月12日]

物語が迸る。