百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105090111

感想・レビュー・書評

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  • 珍奇なエピソードの洪水を追うところから読みが始まり、徐々に一族の持つ物語の大きな流れが浮かび上がってくる。

    土を食べる女はやはりインパクトが強い。何かの隠喩なのだろうか。

  • 10年以上前に知人に勧められたものの、手つかずのまま本棚に眠っていた本。ついに読了して思うのは、ただただ「読んで良かった」ということ。非日常的なことがさらりと書かれていることが面白く、このすさまじい世界観、想像力、文章力に圧倒されました。鼓直さんの翻訳も、所々難解ながらすばらしい。読了後の達成感は半端ないです。

  • 族長の秋を先に読んだため、同じように改行のない小説ではないか?と警戒したが、改行もあり意外に読みやすかった。

    おもしろい

    解説にも書かれていたが、一族最後の人間の誕生に際しての言葉から「ガルシア=マルケスの愛の意味とは?」と考えずにはいられない。

  • 誰もがタイトルくらいは知っている。焼酎の名前になってるくらいだしね(笑)。雑誌なんかで海外文学ランキングのアンケートとかをやると、大体これとドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』が覇権を争うことになるような気がするんだけど、ドストエフスキーはともかくとして、これに関してはとりわけ好きな人はとことんハマる、苦手な人はまったく受けつけないという二極化が激しい。
    それに、他人に内容を説明するのにも骨が折れる(本書に限らず、いわゆる南米のマジックリアリズム文学は大抵そうだが)。ミステリーでもSFでもなく、ファンタジー or 幻想小説でもなければ、いわゆる日本の純文学でもない。既存の枠組みのどこにも収まらない。
    だから、そうだな、このボリューム感とこってり加減、そしてあるタイプの人間を虜にし続ける麻薬性……そう、これは小説界におけるラーメン二郎だ(だってあれは、ラーメンであって、ラーメンじゃないだろう?)。

  • 二度の挫折を経てついに読了。
    ひとつひとつのエピソードが積み重なって、なんかものすごい質量の物語になった感じ。
    いやもう凄いわこの想像力。翻訳も良し。

  • ◆ビッグバン。熱風が吹き抜ける。パレードのように駆け抜ける神話世界。混沌に蠢く細胞は、プリミティブにどうしようもない男性性とどうしようもない女性性。絡み合い交じりあう戦争と恋と厄災、生と死。愛を恐れ、過ちを繰り返す。そして、そのつむじ風の中心に残される深い孤独。◆孤独の果てに辿り着くただひとつの愛。百年の月日、7世代を経て、愛は成就し拡散する。◆大天使ガボ(=ガブリエル)は強い花の香りの中で受胎告知をし、終末のラッパを鳴らす。◆はぁ。この読書の熱量と勢いを伝えたいのに、言葉を選び筆を尽くしても、ガボの豊潤な一行に如かない。

  • 借りた本が72年発行ですごく古かったしタイトル高尚だしびくびくして読みました…一族の人らが皆親族の名前をつけるので、家系図を書きながら読まないと名前似すぎてて混乱するけど、皆個性強くて人物は把握しやすくて読みやすいしとてもおもしろかった。聡明な者が老いて混乱していくさま、死してうろつく者、軽んじられてきた女が重要な役割をもって最後まで生き抜いたり、素晴らしい功績を残した男の寂しいような死、長い長い物語、余計なことが書かれてない、まさに物語!ってかんじ。私は流行り病の最中に薬をもってきた男の名前を思い出す場面がよかったです(*^_^*)

  • 自分の墓場まで持って逝きたい一冊。

  • 現実と非現実を織り交ぜ、入り込める世界を広げている。1人1人の登場人物にのめり込むものではなく、一族と時の流れを感じる書。


    特に膨大な話の最後の締めくくりが素晴らしい。

  • 百年(おそらく百年より少し長いくらいか)という長さで、背骨のような筋書きが明確にある訳ではないけれど、不思議とまとまりがある。
    それは、百歳を優に超えて生き続けた女性ふたりや、亡霊、メルキアデスの隠した謎、ストーリーの舞台となる街や家、似通って区別がつかなくさせる名前、など様々な理由(技巧)があるだろう。

    愛よりは愛のないこと、また特に後半では老いや忘却が印象に残る。

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