- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101939
感想・レビュー・書評
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おすすめ資料 第53回 「ウェブ進化」によって人間はどう変わるのか(2007.11.30)
インターネットが一般に普及して10年少々、インターネットが人間をどのように変えるかということにずっと興味があったと言う文学の世界に住む芥川賞作家と『ウェブ進化論』(ちくま新書)で一躍有名になったビジネスと情報技術の最先端にいるコンサルタントとの二度にわたる対談を以下の四章にまとめたのが本書です。
第一章ウェブ世界で生きる
第二章匿名社会のサバイバル術
第三章本、ipod、グーグル、そしてユーチューブ
第四章人間はどう「進化」するのか
教養に裏打ちされた鋭い洞察力と豊かな言葉による表現力を兼ね備えた文学者と常に物事を肯定的・前向きに捉え、時には自らの体験を交えて門外漢にもわかりやすく「ウェブの進化」を説明されるコンサルタント、視点の違う二人による議論に読者はいつの間にか引き込まれてしまいます。
二人の底流にはタイトルが示すとおりの「ウェブ・人間論」とも「ウェブ人間・論」とも読める「ウェブ進化」によって変わりつつある社会と人間への興味が貫かれています。
情報の洪水ともいえるウェブ時代をどう生きるのか、示唆に富んだ刺激的な議論にあなたも参加してみてはいかがでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ウェブ進化論」の梅田さんはバランス良くネット社会を冷静に見つめていて非常に示唆を受けたが、この本はちょっと極論というか、「あれ?」っと感じることが多い。
対談なので、「売り言葉に買い言葉」みたいな表出の仕方をするものなのかも知れない。
「ウェブ進化論」が非常に良かっただけに、少し残念。 -
これは間違いなく「トンデモ本」だ。その爆笑性ゆえに5点満点である。2006年刊行であるため8年たって「トンデモ本」になってしまったともいえるが、何せ梅田何がしという「はしゃぐ猿」のはしゃぎっぷりがそもそもトンデモない。まず言っている事すべてが猿でもできる後知恵でしかない。刊行当時はそれこそ未知なものとしてのインターネットの権威としてかなりの人数をわかったような気にさせたことは想像できるが、8年たってのこのWEBを取り巻く世界がひとつも、本当にただのひとつも想像すらされていないところがともかくトンでもない。「10年から15年先のことは正確に予想できる」と自慢げに語り、グーグルのすべてを理解していると胸を張る梅田某が、次から次へと語るに落ちて、ボロボロと皮がはがれていくさまは爽快感すら覚える。平野はさすがの作家たる想像力で、LTEやスマホの普及や、形而上的な予想されうる「闇」について言及しているが、いちいちその鋭い洞察をわきに押しやって、おだてられるままに木にどこまでも登っていく「はしゃぐ猿」梅田。
声を出して突っ込みを入れながら、2014年の今こそ爆笑できる一冊である。 -
これから、良さそうな予感あり。
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梅田望夫と平野啓一郎の対談
梅田氏の『ウェブ進化論』により、
ウェブの現状がどうなっているのかを明らかにした業績は大きい。
はてなの近藤社長と同世代の小説家平野啓一郎氏が、対談集。
●ウェブの世界で生活すると言うこと・・・
それが、自分の分身ともなっていること。
バーチャルな世界
●匿名・・・という特殊な世界。
(中国のチャットをみてみると同じように匿名が多い。
匿名にするのは、東洋人の気質かもしれない。
ブログの5つのパターン
●iPOD、グーグル、ユーチューブ・・・などの新しい動き。
情報に対する能動性
私は、ポッドキャストにはまってしまった。
音で、情報を仕入れていく・・・ということの魅力。
繰り返し同じことを聞くというのもまた新しい発見がある。
●人間は、ネットによってどう進化(変化)するのか?
希薄で濃密なニンゲン関係
自分の変容
ウェブ人間論は
ウェブに対して懐疑的でウェブ上の人間不信におちいった経験と
ウェブのよって 本がなくなるのではないかとおもっている・・・
平野氏に対して、
ウェブに対してポジティブ(楽観的)な梅田氏が・・・
実に明快に その限界と可能性を語っていることに興味が深い。
時代が変わるのは、人間が変わっていくことだということを
つくづく理解をした。
ウェブの進化によって、生れ落ちた時期によって
違った意味を持ってくるというのに・・・
なんとなく、ニンゲンの連綿としたたくましさを感じた。 -
ウェブの進化が人間にもたらす影響について。
デジタルとアナログのバランスが大事。 -
平野さんの言ってることがよくわからない。。
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ここ10〜20年の間に一般人の生活を画期的に変えた発明というのは、インターネットと携帯電話ぐらいじゃないだろうか。テクノロジーの革命が以前と比べ鈍化したか、もしくはその逆かは正直全然わからないんだけど、少なくとも我々の生活様式を大幅に変えるような技術革新は少なくなってきたと言っていいのだろうと思う。しかし、21歳の自分がそれでも下の世代と感じるギャップ。流行とかじゃなくて思考様式や常識のギャップ。それはほとんどこれらの新しいコミュニケーションツールの存在が関与しているように思う。
この本の著者(対談本なので著者と言っていいのかわからないけれど)は二人とも知らない人だったんだけれども、梅田さんっていうのは「はてな」の取締役の人なのね。少し身近に感じるわ。でも、取締役って何をしてる人なんですか。わかりません。 -
ウェブの発展とともに、人間はどう進化していくのか?
ネットの光の部分、影の部分、各業界、各個人のネットの活用方法を規定するモノはない。
情報をうまく制御する能力が求められているのだ。
私は、人間がものすごく成長したり感動したりするのはやっぱり現実の世界だと思うから、ウェブをうまく活用し、現実世界での自分に役立てていきたいと思う。
でもこれからはどうなるんだろう。
この時代、かなり面白い。