- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106101939
感想・レビュー・書評
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アマゾンの評判とかで「これは読まなくてもいいか」と勝手に判断していたんだけど、おもしろかった。
ウェブに住む、という表現を梅田さんがブログかなにかでしていて、私は自分の状態も半分そうだなとおもって面白く思った。そういう意味で『ウェブ人間論』というタイトルを見て、そういう人間のあり方について書いているのかなと思って手に取った次第である。
ウェブとリアル世界という2つの世界で生きるってことについて対談していたように思う。平野さんは、「ウェブ上で快適に生きることをしすぎると現実世界との齟齬みたいなものが大きくなり引きこもり的な性質が強くなってしまうんじゃないか」のような注意を喚起するような発言もしていた。対して梅田さんは「ウェブ世界でリアル世界では言えなかったことを言えるようになるのは、単純にいいことなんじゃないかな」のような姿勢であった気がした。
すごく個人的なことなんだが、これはどちらもわかることな気がした。規模が小さいことであるけれども。私は口下手だったり自信がなかったりして、リアルではうまく気もちを伝えられなかったりする。だが、反面ブログなどでは文章を書くのが向いていたこともあり、そちらで理解されることのほうが多かった。二重人格とも言われた。
私はこれについて、「ブログを書いたから親しくなれた人もいる」というプラスの面を実感するのと同時に、「どうせ口で話すより文章で書いたほうが伝わるのだから、いいや」というマイナスな面にいってしまわないように、自分に気をつけている。ウェブを最大限利用しつつ、それは【現実の自分をエンパワーするものでありたい】な、とおもうのだ。
私はそういう姿勢で、これからもウェブをめっさ利用していきたい。
だって、すごく勉強できるんだ。勉強のしあわせを感じるのだ。無料で。これは大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008.2.21
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ウェブ進化論の著者梅田望夫氏と作家平野啓一郎氏の対談集。対談の中身は文字通り、「IT革命によってこれから大きく変化していく時代において、人間自身はどうなっていくのだろうか、またどうあるべきなのか」という、私の琴線に触れまくりな哲学的内容。二人とも物書きに携わっておられるだけあって、ボキャブラリーも非常に豊富だし、思考回路も非常に面白い。新書でこんなに没頭したのは久しぶりだ。
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『ウェブ進化論』の著者である梅田氏と小説家の平野氏によん対談形式の本。
非常に売れた『ウェブ進化論』について語った内容で、その本に言及したりさらに掘り下げて論を進めている。
しかし、内容的には『ウェブ進化論』の方が衝撃や新鮮さがあるように思えた。
本は完全に電子化されるのか、その問題点などに関しては面白いと思いました。
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レビュー:
購入日:不明
読書期間:不明〜不明
所在:自宅 -
ウェブ進化論の梅田望夫と芥川賞作家平野啓一郎の対談録。
ウェブ進化とは少しずれるかもですが、通信手段の発達での身近な変化の例として、妹がいます。
女子高生なんだけど、家にいると5分に一回くらいメールがきています。
その中勉強に集中できんのかなと、心配になったりします。あとはテスト範囲とかは全然気にしなくて後からメールで聞いたりしてんだろうなって。
でも、「一人で何かやる能力は少し前の人達の方が優れてるけど、みんなでなんかを生み出すのは今の人の方が長けてる」という記述を見て、なるほどと思ったり。
また、想像するに好きな子の家に電話にかけるドキドキ&スリル感を知らないんだろうなと思ったり。
そうやって人間関係の隙間隙間に入り込むはずの邪魔者を徹底的に排除できる環境なんだなぁと。
そんな風に支離滅裂だけど色んな想いが去来しました。
そういった状況をポジティブにとらえれる人間か、ネガティブにとらえる人間か。結局はそのどちらしかないんでしょう。
せめて自分は前者でありたい。 -
確かに、インターネットがなかった頃の生活を思い出すことは、平積みになった本の中から目当ての本を見つけ出すぐらいの労力を要するようになった。情報が信じられないぐらいの速さで手元に届き、調べられないことなどないような気さえする。人格にも少なからず影響を及ぼしているだろう。しかし、個人的にはインターネットに生きるつもりはなく、ほとんどの人がそうであろうと思った。梅田氏はやはり、ネットの人なのだ。ある意味井の中の蛙であるとも言える。平野氏の言葉は、インターネットを生業としているこの自分の胸に深く突き刺さってきた。自分を騙している部分を顕わにされた気分だ。しかし、何を語ろうが、このネット社会は確実に広がっていき、自分の子供や孫の世代にはもっと生活に根差したものになるだろう。我々はそれを想像することしかできないのだ。
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【070902】
リアル/ウェブの世界に線を引いて、リアル=表、ウェブ=裏という認識を持っていたような気がするが、<br>
ウェブの世界によって、人は、たった一つの身体という物理的な呪縛から開放されて、リアルもウェブの世界もひっくるめて、生きているということなんだと認識した。<br>
リアルとウェブとで、どう生きていこうとするのかを決定するのは自分自身であるけれど、ウェブの世界に対してネガティブな感覚を持ち続けるのは、マスで見たウェブ世界が広がれば広がるほど、「気づけば自分は限られた世界で生きている」ことになるのかなと思った。<br>
この過渡期に生きていることは、50年後に向けた楽しみになる。 -
平野啓一郎氏の疑問が素朴であるが故に、「ウェブ進化論」がさらによく理解できたように思う。
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【070828】